リダンス

劇場公開日:2025年11月14日

解説・あらすじ

ハンガリーを代表する女性監督メーサーロシュ・マールタが、自身が労働者階級であることを隠して結婚しようとする女性の選択を描いたドラマ。

工場に勤める女性ユトゥカは、ダンスパーティで大学生のアンドラーシュと出会い、恋に落ちる。彼に拒絶されることを恐れたユトゥカは、自分も学生であるかのように装い、名前も偽ってしまう。やがてアンドラーシュは彼女の素性を知るが、両親には真実を告げることができない。やがて両家合同の食事会が開かれると、アンドラーシュの家族は階級意識をあらわにする。

撮影は、後に「マレーナ」「海の上のピアニスト」などジュゼッペ・トルナトーレ監督作を手がけるコルタイ・ラヨシュ。日本では「メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章」(2025年11月14日~、新宿シネマカリテほか全国順次公開)にて劇場初公開。

1973年製作/81分/PG12/ハンガリー
原題または英題:Szabad lélegzet
配給:東映ビデオ
劇場公開日:2025年11月14日

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映画レビュー

3.5 ままならない家族ゲーム

2025年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

労働者階級だとDVクズ男しかおらず、ブルジョワだと家父長制に支配された歯がゆい坊ちゃんしかいない。階級社会に翻弄される女性のやるせなさという、メーサーロシュ・マールタらしいテーマ性。

後半から終盤の緊張感ある展開に惹きつけられる。ユニークで鋭いショットの連続。

パスタ大量発注、皿の破壊、往復ビンタなどは彼女のささやかな抵抗を感じられる一方で、自身の哀しみを倍加させてしまう描写でもある。

食事会での代役母のやる気のなさがリアルでよかった。

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sugar bread

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