KNEECAP ニーキャップ

劇場公開日:2025年8月1日

解説・あらすじ

2022年まで北アイルランドでは公用語として認められていなかったアイルランド語でラップをし、過激なリリックとパフォーマンスで注目を集める北アイルランド出身のヒップホップトリオ「KNEECAP」の誕生を、アイルランド語法制化を求める抗議活動を背景にたどった半自伝的ドラマ。北アイルランド紛争の傷跡が残る西ベルファストの労働者階級の若者たちの姿を、ユーモアを交えながらスタイリッシュな演出で描き出す。

ベルファストで生まれ育ったドラッグディーラーのニーシャ(MCネーム:モウグリ・バップ)と、幼なじみのリーアム(MCネーム:モ・カラ)。麻薬取引で警察に捕まったリーアムは英語を話すことを頑なに拒み、反抗的な態度を貫く。そこに通訳として派遣された音楽教師・JJ(MCネーム:DJプロヴィ)は、リーアムの手帳につづられていたアイルランド語の歌詞を見て、その才能に目をつける。3人は抑圧されてきたアイデンティティと母国語の権利を取り戻すべく、アイルランド語のヒップホップを始めるが……。

KNEECAPのメンバー3人が演技初挑戦にして本人役を好演。共演にマイケル・ファスベンダー。2024年・第40回サンダンス映画祭NEXT部門の観客賞をはじめ、世界各地で数々の賞を受賞した。

2024年製作/105分/R18+/イギリス・アイルランド合作
原題または英題:Kneecap
配給:アンプラグド
劇場公開日:2025年8月1日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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(C)Kneecap Films Limited, Screen Market Research Limited t/a Wildcard and The British Film Institute 2024

映画レビュー

4.0 どこまでも危なっかしく、狂騒的にぶっちぎる一作

2025年7月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

北アイルランドを舞台にしたパワフルで疾走感に満ちた作品だ。アイルランド語でヒップホップを奏でる3人組「ニーキャップ」(自らが主演)の半自伝的とも言われる本作は、無名だった彼らが過激な言葉やパフォーマンスで人々を熱狂させる存在へと駆け上っていく姿を狂騒的なドラマで描き出す。彼らは「停戦後世代」であり、IRAの闘争時代のように銃や爆弾を用いることはない。その代わり「言語」こそが彼らにとって最上の武器。統治側の英国への罵詈雑言や、ドラッグ関連のワードなど最も危険でエッジの効いたリリックを容赦なく突きつけ、観客を挑発し、熱狂させ、22年まで公用語として認められていなかったアイルランド語を銃弾のごとくぶっ放す。圧巻のステージはもちろん、楽しいドタバタ、伝説の闘士役のファスベンダーが添える絶妙な存在感まで見どころは尽きない。ニーキャップや北アイルランドに関する最小限の知識を持っていた方がより楽しめる。

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牛津厚信

4.5 アーティストのことなーんも知らんで見ましたけど、

2025年10月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 つかみのIRAネタで爆笑、懐疑すっとびでイイ感じでそのまま最後まで行くという、なかなかない鑑賞パターンでした。しかも本人たちが出演しているのはゲスト出演かライブのみ登場だと思ってたら、ずっと出てた味わいある顔そのままでエンディングのライブ映像に映ってて喫驚したw
 イスラエル批判もちゃんと元気にやってる近況も知って完璧です。さらなるご活躍を祈念します。

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満天

3.0 ドラッグ…

2025年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーは理解した。
メッセージも大筋で受け止められたと思う。

ただ、おそらくアイルランドでは常識的なのであろう習俗やローカルルールみたいなことが原因なのか、私の理解力が追い付かなかっただけなのか、細かな婉曲表現力や、「誰は誰のことを認識してるの?」みたいなことがよく分からなかった。
(わからなかった理由は、実は他にもあるのですが)

ラップはあまり聞き馴染みが薄いこともあって、そのラップを字幕で見るという違和感(読む作業に意識が向いて、音楽として楽しめない)もあるし、正直言うと、主人公が薬物キメてパフォーマンスするっていうところには感情移入なかなかしにくいな、と。

ドラッグやる主人公なんて映画の中に山ほどいる。でも、それを自分の才能を開花させる場でやられちゃうと、「それ、クスリの力じゃん。」ってなっちゃう。それをあえて薬物の怖さや本人の逃避のための悲哀として表現するならまだ受け止められるけど。

コメディなんだから、笑って済ませばいいんだろうとら感じながら、まあ、これも私が歳をとってしまったからからと思ってみたり。

全然この作品の内容とは関係ないですが、名古屋のセンチュリーシネマさん!
劇場内が暑すぎです。
おかげで映画に集中できませんでした。

※旧アカウント「キレンジャー」より転載

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ミドレンジヤー

3.5 出演者が本人という凄さ

2025年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

アイルランド人のラッパー集団の映画、メインのキャストが本人たちというのが凄い、演技うま過ぎ。
ただ、ラップ自体は薬物やセックスの事ばかりで、イギリスを批判するものではない、しかも結構英語も混ざっている。
ただ、ラッパーとしてはスキルが高いと思います。

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hanataro2