コラテラルのレビュー・感想・評価
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極上のサスペンス!
夜のロサンゼルスが実に魅力的に映し出されている。
幻想的でもあり臨場感たっぷり、このサスペンス映画にリアリティを打ち出している。
トム・クルーズが殺し屋ヴィンセントに扮し、初の本格的悪役。なかなか様になっており、以後の「宇宙戦争」や「ワルキューレ」や「ナイト&デイ」等よりハマっている。
また知識人でもあり、ジェイミー・フォックス演じるタクシー運転手マックスとの車内での緊迫の会話の応酬は見所の一つ。
受け身演技のジェイミー・フォックスがまた素晴らしい。
その演技は勿論、演じたタクシー運転手の生活臭や人間味を醸し出した雰囲気が見事。誰もが自分をマックスに置き換えてしまう。
男のドラマ、臨場感溢れるアクションやサスペンスを撮らせて、マイケル・マンと並ぶ者はそう居ないハズ。
8年前見た時は気づかなかったが、ジェイソン・ステイサム、マーク・ラファロ、ハビエル・バルデムと、イイ役者が揃っていた。
まさかの悪役
トム・クルーズまさかの悪役。
白髪と無精髭が意外と似合っていてはまり役と言ってもおかしくはない。
最初に裏の運び屋役でジェイソン・ステイサムが出てくる場面はトランスポーターを思わせる。
初盤はまさか悪役とは思ってなかったから私的謎な感じだったんだが中盤から悪役なんだと理解、独特な雰囲気は堪らない。
標的を狙ったら逃さない正に真の殺し屋。周りに誰が居たって気にしません(笑)邪魔するものには容赦せずぶっ放すその様が悪役ながら格好良いと思う。
少々ヘタレなタクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)がヴィンセント(トム・クルーズ)を乗せたことで共犯にまでされてしまうのだが、そこからの這い上がりがたくましい。好きな女性検事をヴィンセントから必死に守ろうとする行動には格好良さを感じた。
中盤盛り上がってただけラスト呆気ない感じだったかな。
主役はロサンゼルスの夜
マイケル・マンが「ヒート」以来、初めてロサンゼルスを舞台にしたアクションスリラー。ストーリーは、一晩に5人のターゲットを殺そうとする凄腕の暗殺者と、たまたまその運転手を任されてしまった男の一夜を描くというもので、設定からして突っ込みどころは満載だ。だが、マンが撮りたかったのは、ずばりロサンゼルスの夜ではないだろうか? ダウンタウンの摩天楼が望める丘、街道沿いのジャズクラブ、ダウンタウンの裏路地、郊外のハイウェイ、コリアン地区、深夜のサブウェイ……挙げればきりがないが、どこも今までハリウッド映画が描いてきたようで描いてこなかったロサンゼルス一面を鮮やかに切り取っている。
「インタビュー・ウィズ・バンパイア」以来の悪役となったトム・クルーズも香港のクーロンあたりの仕立屋に作らせたという設定のグレーのスーツに白髪の短髪という出で立ちで登場。しっかりとマン映画に染まっている。
ちなみに、「ヒート」のオープニングシーンと、本作のラストに登場するサブウェイの駅は、同じ駅。マンによるとたまたま同じになったという。
普通
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