コラテラルのレビュー・感想・評価
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実はこの映画の主役は、冷酷な殺し屋ヴィンセント(トム・クルーズ)で...
若い頃は特にかっこいいなー
ジェイミーフォックス前回ベイビー・ドライバーで悪役上手だったけど善人役も上手
銀髪かっこいいなー、オオカミみたいって思ってたら途中本物出てきてちょいびびった
さすがにあんなにぶっ放してたら通報されるだろ
急にスイッチ入れるじゃん
てかタクシー乗り換えれば良いのに
何で撃たれて生きてんの? 不死身で不気味
最後そこまで大きな伏線回収とかなく終わってちょっと物足りなかった
圧巻で圧倒される
2004年の作品
解説にあったようにクライムサスペンス
そして多層的な意味を持つ「コラテラル」をタイトルにしているのは圧巻ともいえるほど秀逸さを感じる。
当時、地上波で見た記憶があったが、酒を片手のエンタメ作品としての認識しかなかった。
冒頭に登場するジェイソンステイサムとトム・クルーズの共演に心が躍るが、ジェイソンの出演はそれだけ。
つまり、ここで物語の余計な部分がはがされる。
監督はこの部分を使い、「視聴者のそんな期待度を超えて見せよう」と言っているのだ。
そしてその通りだった。
映像はもちろん、脚本も圧巻なハリウッドだが、2004年にこんな大作を作っていたのは驚きで、今でもまったく色褪せることのない面白さが詰まっている。
この作品の脚本と構成は本当に凄い。
トムの起用は、ミッションインポッシブル2の後ということもあり、ビンセントとイーサンは真逆のポジションに位置しながら、その思考、つまり任務に対して極めて冷静かつ論理的な行動や、感情に流されず、状況を分析し、最適な手段を選ぶ姿勢は共通しているように感じる。
ヴィンセントは「誰もが孤独で、死は避けられない」と語る一方、イーサンも、仲間を持ちながらも常に孤独な選択を迫られる存在 どちらも「孤独を受け入れた者」という点で共通している。
このイーサンの雰囲気を我々は最初から勝手に感じ、勝手にビンセントに対する受容を持ってしまう。
これこそが監督の罠
同時にタクシードライバーのマックスの紳士的かつ人間的な性格に受容を持つ。
このビンセントのスマートな殺し方 顔色変えずに射殺する姿 彼の任務が何かわからないが、そこに視聴者は、勝手に悪と戦っているような錯覚に陥る。
ところが実際は逆
マックスは淡々と語るビンセントに心の底から震えが止まらないのだろう。
「人が必ず持っているものを、お前は持ってない」という言葉で揶揄する。
加えてビンセントは非常に賢く、知識があって哲学的思考を持っている。
しかしその思考はスロットマシーンのようにその時々で、状況次第によって変更される。
まるで弁論部の弁論大会のようだ。
ビンセントの無駄のない動き方と派手なアクションと知性によって、視聴者の視点はあくまでビンセントを追うのだろう。
同時に視聴者はマックスの視点でこの物語を考える。
しかしどうしてもビンセントから逃れられない。
この面白さ
4人目を殺すまでは、この物語はクライムアクションだが、5人目のターゲットがあの女性弁護士アニーだったことで、マックスのスイッチが切り替わる。
このスイッチを切り替え、目の前の問題に対処することをずっと教え続けていたのが、他ならぬビンセントだった。
この面白さ
そしてここからは急にクライムサスペンスになる。
事故を起こしたタクシーの中にあった死体を発見した警察官
拳銃を奪い警官に手錠してアニーのところへ向かうマックス
ハラハラドキドキもちょうどよく、地下鉄での対峙
マックスの夢と母についていた嘘
できるのにいつまで経っても踏ん切りがつかない人生
そして、
客のアリーと同じ質問をするビンセントという設定
この面白さ
ビンセントはサイコともいえるほどの人格
あのようなやり方でトランぺッターを殺すというのは、視聴者もマックスにとっても驚きでしかない。
この仕事のために捨てた人格
「人であれば誰もが持っているもの」を捨てたビンセント
アリーの仕事の大変さを気遣って渡したモルジブのポストカードに込められた想い
この想いがビンセントよりも「先」だったのだろう。
マックスがアリーに言った「この写真を持っているといいことがありますよ」
その良いことは、自分自身の行動だった。
この人生の因果関係が、まわりまわっているということと、ビンセントの「ロスの地下鉄で男が一人死んだところで誰も無関心だ」という言葉
ここが考え方の大きな違いだったのだろう。
ビンセントの話す正しさも、正しいように思える。
マックスが思う考えは、弁論部のようになってしまうと簡単に負けてしまえるように感じる。
しかし、マックスのウィークポイントをほんの少しだけ修正すれば、ビンセントにさえ勝ってしまうことができる。
タイトルから汲み取ることのできる意味
巻き添え被害 人間関係の担保 副次的な出会いと変化
タイトルなどは後付けだと思われるが見事なセンスだった。
スリリングで飽きの来ないアクションも1流だろう。
やっぱり何よりも良かったのが脚本と構成だったように思う。
単純明快なビンセントの仕事に、その過程で起きたこの物語
どこをとっても素晴らしい作品だった。
これまで見逃していたが、とても面白いことを発見
本作「コラテラル」と同時期の「コラテラル・ダメージ」が自分の中で重なって区別がつきませんでした。本日、本作がNHKBSプレミアムシネマで放映されていたのを見逃したので、アマプラにアップされていた本作を視聴しました。
プロット、ストーリー、演出のどれもがよくできています。加えて、全編に流れる音楽(インストルメントもボーカルも)がストーリーの流れに合わせて繊細な気分に寄り添ったり、気分を盛り上げたりと、良く出来た作品です。トム・クルーズの悪役の人物造形、巻き込まれた運転手役(ジェイミー・フォックス)の人物造形は、それぞれに面白いです。イーサン・ハントが殺し屋になって襲って来ると想像すると、とても怖いです。
是非、本作をご覧ください。
夜のla
【”巻き添え運転手、悪夢の一夜。”今作は、人心を失った哀しき殺し屋を自身のタクシーに乗せてしまった人心ある男が経験する悪夢の如きスリリングな一夜を描いたクライムアクション映画である。】
■ロサンゼルスの12年の経験に基づき街の道路を知り尽くしているタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)は、ヴィンセント(トム・クルーズ)というビジネスマン風を拾い、マックスのドライバーの腕を見込んだ彼から、600ドルで一晩で5カ所を回るよう依頼される。
だがヴィンセントの正体はプロの殺し屋で、麻薬組織から検察側の証人殺害を請け負っていた。そしてマックスは彼の運転手をさせられるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・マックスは夜専門の雇われタクシー運転手。漠然と独立を考えているが、12年間同じ仕事をしている。
最初に乗せたアニー・ファレル(ジェイダ・ビンケット=スミス)という女性検事を乗せた際に、どの道を行くのが早いか賭けをして、見事に勝利し彼女から”困った時は連絡して。”と名刺を貰う。
ー この最序盤の何気ない設定が、最後半に効いてくるのである。ー
・序盤の空港でヴィンセントが、男(ジェイソン・ステイサム!)とぶつかった後に、マックスのタクシーにスーツケースと共に、乗り込むシーン。
マックスはご機嫌だったが、ヴィンセントの申し出を躊躇いながらも引き受ける。
ー だが、そこから悪夢の一夜が始まるのである。-
・”ちょっと待っててくれ”と言われ、一カ所目でノンビリタクシー内で待っていると、彼のタクシーの上に突如死体が落ちて来る。
ー そして、戻って来たヴィンセントが本性を出して行くのである。”地球には60億人いる。その一人が居なくなっただけだ・・。”ー
・その後、次々に証人殺害を実行していく冷酷なヴィンセント。タクシー車内でのヴィンセントとマックスの会話。”親父から虐待を受けて、里子に出されたり戻ったり。””で?””12歳で親父を殺したよ。”
ー マックスは、ヴィンセントの心に人心がない事を悟り、彼のスーツケースを奪いハイウエーの陸橋の上から投げ捨てるのである。-
・だが、ヴィンセントはマックスに対し、殺しの依頼人のフィリックス(ハビエル・バルデム)の所に行き、スーツケースの中のデータを再度貰いに行くように脅すのである。
ー このシーンの、マックスがフィリックスからデータを貰うシーンの緊迫感が凄い。マックスが胆の据わった男である事が、分かるシーンでもある。-
・そして、マックスはヴィンセントを乗せたまま、猛スピードでタクシーを走らせ大クラッシュをした際に、彼の最後の殺害対象が、アニー・ファレルという女性検事である事を知るのである。
■ここからの、マックスの人心ある行動が凄い。
逃げれば良いのに、彼はアニー・ファレルに電話し逃げるように指示しながらも、自らもアニーのいるビルに侵入したヴィンセントを止めようと、彼を追って行くのである。
そして、最終盤の地下鉄で逃げるマックスとアニーを追うヴィンセントのシーンは、スリリングでハラハラドキドキである。
<今作は、人心無き殺し屋を自身のタクシーに乗せてしまった、人心ある男が経験するスリリングクライムアクション映画なのである。>
骨太オシャレ映画。文学性の高いアクション作品。
オシャレ映画って雰囲気だけのものが多いが、これはシナリオが本当にすばらしい。表層的な美でなく土台の屈強さを感じる作品だった。
冒頭から「お、これは良い映画になる」予感。主人公マックスがタクシーに乗り込んだ途端に自動車整備の音が止み、静寂の中でマックスは車内を清掃して自分の世界へ没入していく。画もカッコイイし、これだけで優良ドライバーであることが推察できる。個人的には、後半の方で2匹のオオカミ?が道を横切っていくシーンが好き。
マックスと乗客の会話の展開もウィットに富み、期待通りだったと確信した。「地下鉄で死んだ男」の伏線回収は本当に見事だった!!!脚本家の方、かなり知性の高い方なんだろうなあ…。
ただ知的レベルが高い上に異文化面もあるので、やや難しい部分もあった。欧米では妊娠期間を9カ月で計算するのだと初めて知った。字幕は原音通り9カ月を採用していた。
そして音楽も効果的に使われている。真逆の性格のマックスとヴィンセントを、クラシック派とジャズ派で描き分けていた。車内音楽のクラシック→ジャズバー→韓国系クラブと、場面展開もナチュラルである。Kのクラブ音楽に乗せたガンアクションシーンは、残虐なのについノッてしまう見事な対位法だ。(それにしても、ここで韓国が入るのは2000年初頭ゆえだろうか?ワイスピやバックストリートボーイズのような、人種ごちゃまぜ編成ブームが彷彿される。)
殺し屋のヴィンセントがトム・クルーズだと後半になってから気づいた…。トム様ってこんな演技もできるのか。殺しのアクションシーンは相変わらず豪快だが。
この作品はタクシーというアイテムが存分に活かされ、爽快なスピード感で進んでいく。隙間時間で細切れで観るの良くなかったな~。
コラテラルダメージじゃないんですな。トムの悪役。珍しい
いきなりステイサム出るし、結局あれだけだったからまだ売れてない時?と思ったがトランスポーターの後だからそんなこともなく。スペゲスさんだった。これは期待出来るかなと思ったが至極退屈。オサレ映画系?それっぽいセリフ言ったり。とにかく間が長い。ヘマしっぱなしなのにクールを崩さないトム。30分もカットしてるけど間が長いだけで本筋に関係なさそう
トムクルーズが悪役
あまりにもお粗末
うん、おもしろかった、
夜のジャズ
この映画に新しさを感じた。 映画 100年の歴史でいろんなものが作られてきた中、素晴らしいことだ。 これからも人間は ずっと 永久に新しいものを作っていくのだろうか・・?
低予算の 物足りなさと一晩での出来事という制約からくる窮屈観を サウンドの面白さとワイルドさがカバーした。 よくある感じのクライマックスのようだが トムクルーズが演じるキャラクターの独自性によって全てがプラスに転じた。どこか壊れているこの男・・しかし 全部壊れてるわけではなく、 壊れているなりにいい人であろうし 一生懸命生きている。
特筆すべきなのは トムクルーズのこの時の実年齢だ。42歳ぐらいのはずだが 映画の中ではもう10歳年上の年齢を演じている 。そこんところが面白いと思った。 殺し屋は運転手に向かって「お前はある日 気がつくのさ、年食ってしまった自分にな」って言う。彼、自身が50歳の役をやっているからこそ、そのセリフがより効いてきてるように思った。
マイケル・マン監督
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