わたしの頭はいつもうるさい

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わたしの頭はいつもうるさい

解説・あらすじ

思い描いたような人生が送れず将来に対する漫然とした不安や焦燥感を抱くなど、人生の1/4が過ぎた20代後半から30代が陥りがちな心理状態である「クォーターライフクライシス」をテーマに描いた作品。監督の宮森玲実が主演も務め、インディーズ映画の登竜門である第18回田辺・弁慶映画祭で俳優賞を受賞した。

小説家を目指して上京したものの、泣かず飛ばずな25歳の女性のぞみ。彼女の頭の中では、田舎暮らしの高校生18歳のノゾミが、ちゃんと有言実行したか、東京でとひと花さかせたかと問いかけてくる。変わりたいのに変われないもどかしい人生に抗いながら、18歳の自分と対峙する25歳ののぞみは、それまで向き合うことのなかったさまざまな事柄に気がついていく。

日本大学芸術学部映画学科を卒業し、コロナ禍の頃から映画制作を開始したばかりの宮森玲実の初監督作品で、監督、脚本、プロデューサーのほか主演も自ら務めた。田辺・弁慶映画祭の受賞作品を上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」(24年5月9日~6月5日=テアトル新宿/24年6月20~26日=テアトル梅田)で劇場上映。

2024年製作/76分/日本
劇場公開日:2025年5月16日

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映画レビュー

2.0女子高生の感覚は瑞々しかった

2025年5月20日
iPhoneアプリから投稿

やはり薄っぺらい匂いのまま始まり,セリフにある○○から連なる主人公のお気持ち表明をひたすら見させられる、一昔前のムージックラボ的な女子高生が出てきる系譜の映画。
少し大人たちが女子高生の映画を考える時代になったのか?最近は女子高生映画が少し減ったような気もしたが、久しぶりに出てくるとやはり強烈な青臭さが漂う作品に仕上がっていた。
コレを好きなおじさんは一定数いる。間違いなく。ただそれはあくまでペドフェリア私観によって助長される性的嗜好な訳であって、作品に内在されるテーマとは全く違った、少し偏った幼女性愛による応援的なものを孕んでいる。コレをかなり自覚的にやっていたのが、スポ○ッドである。

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ビビ

2.0なるようになっただけ

2025年5月19日
Androidアプリから投稿

単純

高校を出て小説家を目指して東京に出たけれど結果を出せていない25歳の女性が、18歳の頃の自分に頭の中で語りかけられる話。

高校生の頃に文芸コンクールに出した小説が1位になって、東京で小説家になるんだーって言っていたけれど、東京は厳しかった…という始まりだけれど、東京は関係無くないですか?と頭を過る序盤。

そしてやはり序盤から男との関係でみえるダメダメ感…。

まあ、軽めのノリの作品だけれど、半分以上あまり変わり映えのないダメ男との関係に終始していて冗長になってくるし、そもそもそもの主人公にも作風にも文学感はなくあってもラノベ。
ラノベがダメってわけじゃないけどね。

そしてまだスタートラインを模索中???
遠回りでも小説家に向かってのその選択ならわからなくもないけれど、結局小説すら言い訳で田舎から出たかったんですならば、映画なんだから明確に言わせれば良いのに。
うるさかったのは前半だけだし、もうちょいがんばれ。

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Bacchus

3.5ホットなのかい…?

2025年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

作家になる夢を持って東京に上京したのぞみが、現実ではうまくいかず自分の感情や母親との関係について対峙していく作品です。「クォータークライシス」とやらをテーマにしています。

私からしたら、25歳ののぞみが結果を出せていない現実にもがいてる姿に「真面目か!」とつっこみたくなるし、「まだまだこれから」と言ってあげたくもなる。どんな下積みをしてきたかは描かれていないので、少し惜しい気もしました。

ただ、内容は面白くて登場人物も全員良かったです。タイトルの出し方も好きでした🏃‍♀️なので☆は3.7くらいです。

うん、シンペイはとりあえず追い出そうw

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Yum

3.5「井の中の蛙大海を知らず」

2025年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

「井の中の蛙大海を知らず」を絵に描いて額縁に飾っているような18歳の自分からの問いかけが聞こえる25歳の主人公。主人公は、過去の自分からの問いかけに答えようともがき、あがく。

ある意味「海の広さと深さ」を知ってしまった主人公は、過去の自分からの問いかけに戸惑ってもいる。いっそ、過去の自分からの問いかけを聞こえないフリをしたり、忘れたりしたりできるから(主人公の同棲相手の新平は完全に忘れているに違いない)。

でも、主人公はそうしない。真摯に答えて、自分が今どんな人間で何ができるのかを認めようとしている(それはとてもツラいことだから)。物凄く真面目。でも、今を認めることで、見えてこなかった風景が見えてくる——。

宮森玲実さんと笠松七海さんの2人も良かったけど、主人公の母親役を演じた藤田朋子さんがいい。主人公よりも主人公のことを信じている姿が健気。そして、藤田朋子さんがいる実家がとても柔らかい光に満ちている。

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寒村