ふつうの子どものレビュー・感想・評価
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ちびグレタたち
観るか迷ったけど観てよかった。
他の方のクチコミ通り子供たちが素晴らしい。
それを演出している大人も素晴らしい。
もちろん、蒼井優や風間俊介など大人俳優陣も自然でとても良い。
子供たちはふつう。
可愛いし
怖いし
憎たらしいし
怒りさえ覚えます。
それでいて愛らしい。
最後のシーンは良かったな。
とても演技とは思えない。
最後はウルっときたよ。
全体的に、ふつうの話の延長線。
自分の子供時代も、秘密基地作ったし、罪悪感もなくひどいのこともしていたな。
ふつうなので、
誰かが殺されたり、ひどい虐待とかはありません。
出汁が効いた薄味の料理みたい。
テレビドラマでは伝わりにくい、これぞ劇場で観るべき映画ですね。
帰り際、観客の夫婦の奥さんが切れてた。
「ほんとうに時間とお金のムダ」だって、劇場内でほざいてたよ。旦那さん可哀想。
その言葉で、私の映画の余韻は台無し。
濃い味が好きな人、思いやりのない人には向いてないかも。
またあの子たちに会いたくなる一作
結構以前から貼りだされていたポスターで気になっていた本作、呉美保監督の『ふつうの子ども』。サービスデイのシネスイッチ銀座へ期待を膨らませて向かいます。
教育者でもなければ、親でさえなく、更には既に50代半ばである自分は現代における子育て、教育について云々言える立場ではないし、現実を知らなすぎると自覚もしています。(それでも、ふるさと納税では必ず「教育、子育て」を用途に選択しています。)「タブレット端末を使う授業や宿題」「生徒を“さん”付けで呼ぶ教師」など、まさか疑っていたわけではなくとも「本当にそうなんだな」と思いながら鑑賞する私。ところが、今も昔も大して違わない子供たち(特に男子)の思考回路や、それによる言動をみればどこかホッとするし、タイトルからも伝わる欺瞞のなさに素直に共感が出来て楽しめます。
宿題の作文発表にて、自分なりに考えて工夫したオチを教師にあっさり否定されて頭の整理がつかない唯士(嶋田鉄太)。すると、「地球温暖化」をテーマに、堂々と「大人たちに対する反抗」の意を訴える心愛(瑠璃)の凛々しさに圧倒され、すぐに心を奪われて恋に落ちる唯士。あくまでテーマに対する共感を示し「やましさ」を隠して心愛に近づこうとする唯士ですが、ちょっかいを出すことでしか他者に近づけない陽斗(味元耀大)に目をつけられて邪魔が入ります。ところが、それまで唯士につれない反応だった心愛が陽斗の登場で態度が変わり、いつしか3人でチームを組んでアクティビストとなり、地球温暖化を阻止するべく彼らなりの「社会運動」を始めるのですが…
まず、捉えることのできる周波数帯も狭くなった爺である私の耳に、聞き取りが超難解な唯士の「ゴニョゴニョ口調」は所々何言っているのか解らない、、のですが、これこそリアルな感じがして全くネガティブな印象はなし。そもそも「元男子」である私には唯士の思考が手に取るように解るので無問題だし、最早唯士の恋心に対する「応援気分」が勝っています。何せ、唯士が心を寄せる心愛のあざとさは、目的にストレートで大変に堂に入っている。そして、それをお見通しで娘を論破しにかかる母・冬(瀧内公美)を見れば「この母にして、この娘」。いやはや、この母娘、無敵だわ。。w
他にも要所要所で唯士に助け舟を出す藤井メイ役・長峰くみさんはナイスキャラクターで最高ですし、唯士の母・恵子役の蒼井優さん、子供たちの担任教師・浅井役の風間俊介さんなど芸達者な「大人」たちがいるからこそ、抑えが利いて物語が散漫せず、しっかりと説得力を感じます。
勿論、昨今の教育現場における子どもに対することへの難しさ、もどかしさなどを考えると楽しんでばかりいられないと理解しながらも、やっぱり現代の子どもだって昔の自分たちとほぼ変わらない姿は実に微笑ましい。どうせなら、堅苦しく考えず普通に笑いながら観るほうがむしろ意義がある、大変に楽しい作品に仕上がっていると思います。またあの子たちに会いたくなる一作です。
ふつうって何だろう
鑑賞動機:呉美保監督10割
今回は早いペースで新作公開となり嬉しい。こどもたちが生き生きしてる。おとなもこどもも、男性陣はおおむねへっぽこ感が漂う中、土壇場のその発言はよく頑張った。でもさあ、その子じゃなくて、おちゃらけてるけど洞察力が鋭いあちらの子について行った方が、絶対幸せにはなれる気がする。
おとな側も蒼井優をはじめ、的確なサポート。瀧内さんが登場シーンが少ないのにインパクト強いし。
こども側に焦点を当てているものの、やはり監督は「家族」のあり方に興味があるのかなと思う。
女性が世の中を動かしているという話かな?
虫とウ◯チは小学生男子の定番
テロリストはこうやって生まれるんだなぁ
子供目線のコンパクトな佳作
話自体にびっくりするような展開はなく、調子に乗ったガキの失敗談と成長と甘酸っぱい初恋みたいな話。
主役の子のみょうにじじ臭い表情がよい。
蒼は力抜けてて良い感じだが、もっとノーメイク感ある方が良かったかも。ちょい役瀧内は迫力あって良いキャスティングだった。
絵もカッコよく、子供目線を意識した腰にくるロウアングルとスピード感がよい。
アップリンクで見たんだけど音が不明瞭で子供がなに言ってるのか分からずに、いらっとしてしまった。普段の話し方、音量の方がリアリティ出るのはわかるがその分録音部頑張らないといけない。歳のせいで私の耳がバカなのかもしれない、座った席が悪かったのかもしれない、アップリンクの設定が悪いのかもしれない。アフレコもしてると思うんだが、、、、
主役の言葉の抜けが悪いのはかなりストレスだったよ。
ふつうがいちばん面白い!
いやぁ〜、総じて面白い作品。
「きみはいい子」の時も思ったのですが、
子どもたちをナチュラルに撮らせたら、
呉監督の右に出る人はいないんじゃないかしら。
今回も、メインの唯士を筆頭に、心愛も陽斗も上手すぎる!!
今の子役たちが上手すぎるのか、
呉監督の演出が素晴らしいのか⋯末恐ろしいです。
心愛ちゃんの陽斗に実は好意がある感じとか、
言葉に一切出していないのに、
態度と表情で、わかるぅ〜!!でしたもの。
そして、唯士の嶋田鉄太さん!
『ちひろさん』を観たときの感想も、
「マコト(嶋田鉄太さん)の素っぽさ最高!」でしたからねぇ。
今回は、さらにパワーアップしていました!
このまま、スクスクと良い役者になっていく様を観続けたく、
楽しみでもあります。
とにかく、
「これは映画の中だけでしょ〜」「フィクションが過ぎるでしょ〜」
のような拒否感もなく、
ふつうの子どもたちとその親の生活を覗き見て、
こちらも一喜一憂しておりました。
そして、会議室のシーンが最高に面白かった!
三者三様の親と子ども、タイプの違う先生二人、
ヒヤヒヤ
ドキドキ
ニタニタ
ビックリ
シンミリ
いろんな感情のオンパレード!
心愛ちゃんの涙には息を飲みました。
もらい泣きです。
しかし、瀧内さんは流石でした。
パンフレットから、子どもたちにはセリフなどは知らされていなかったそうで、
あれは怖いよねー。元ヤンだよねー 笑
また、校長でいいのかしら?
風間さん演じる浅井先生の今どきな感覚との対比のような
金谷真由美さんの先生も良かったです。
蒼井優さんと少路勇介さんの夫婦も自然だったなぁ⋯。
とにもかくにも、全キャストが素晴らしかったんです!
そこに、呉監督、脚本の高田氏を筆頭に周りのスタッフの皆さんの、
作品や子どもたちへの愛が溢れ出ており、鑑賞後、とても心が温かくなりました。
ラストの唯士のキョトン顔、最高です!笑
また、パンフレットに書かれていた4年1組の生徒たちの撮影の思い出が、
29人それぞれ個性的で、とてもしっかりしていて、
読んでいて面白くもあり、なるほどと感心することしきりです。
子どもはおりませんが、もし、子どもがいたら一緒に観に行って、
どんな感想を持つのかしらと、とても興味深いです。
もし、先生だったら、道徳の授業で上映し生徒たち一人ひとりの感想を聞きたいです。
大人も子どもも、それぞれに何か大切なものを得られる作品です!
そして、温暖化問題についても、
真剣に考えなくてはいけないと思いました。
普通の子どもと銘打って描くことに何の意味があるのだろうか
楽しんで!
舐めてましたよ、すいません。めちゃくちゃ面白いじゃないですか!
呉美保監督の前作「ぼくが生きてるふたつの世界」もめちゃ良かったんだけど、子どもの話みたいだからそんなに期待してなかった。しかしまぁ、こういうホントに普通の子供たちの普通の夏休みの話でここまでの推進力を持たせられるとは。
ちょっとした恋心がエスカレートさせる環境テロ、って筋立て(私の理解、ってだけですが…)だけ聞くとまるで連合赤軍ものみたいだけど、相手の歓心をひけて活き活きしてくる唯士と心愛、粗暴でノリノリだったのに事態の深刻さに怯えていく陽斗、とやっぱり子どもたちのコントラストが素晴らしい。
特に唯士役の嶋田鉄太くんのとぼけた佇まいが最高。冒頭のエレベーターからだんだん走って行っちゃうあたりとか、心愛の発表で目が離せなくなっちゃうあたりとか、最高!
蒼井優含めた唯士の両親の家庭での様子もリアルだし、心愛の母親役の瀧内公美の実在感、校長室のシーンにしか登場してないけど陽斗の母親役の女優さんもよかった。
「好きだったから…」と言われた心愛の最後の態度の変化も、「やっぱり女性なんだな」と良い意味でも悪い意味でも思っちゃった…
とはいえ純粋に子供たちの佇まいを楽しめばそれだけで良い映画だと思います。楽しんで!
ふつうの子ども、ふつうの大人
■ 作品情報
監督 呉美保、脚本 高田亮のタッグ。主要キャストに嶋田鉄太、瑠璃、味元耀大、蒼井優、風間俊介、瀧内公美。
■ ストーリー
小学4年生の上田唯士は、ごく普通の男の子だ。彼は、環境問題に高い意識をもち、大人にも臆することなく意見を述べるクラスメイトの三宅心愛に惹かれている。心愛に近づくため、唯士は心愛が夢中になっている「環境活動」に加わることになり、クラスの問題児である橋本陽斗も巻き込む。この3人が始めた“環境活動”は、しだいに親たちをも巻き込む大騒動へと発展していくことになる。
■ 感想
まず心を奪われたのは、子どもたちのあまりにも自然体な姿です。演技とは思えないような、その瑞々しい存在感は、スクリーンを通して観る者の心を温かい気持ちで満たしてくれます。
彼らが起こす行動は、ときに大人から見れば「度がすぎる」と感じる部分もあります。自分たちの行いがもたらす結果について、深く考えが及ばないのは、まさに「ふつうの子ども」の姿。しかし、その純粋さゆえの行動力は、むしろ大人にはない特別な輝きを放っています。物事と正面から向き合い、自分に何ができるかを真剣に考え、そしてそれを実行していく子どもたちの姿は、ただただすばらしいの一言です。このような経験の積み重ねこそが、主体性を育む大切な一歩なのだと、改めて実感させられます。
特に印象的だったのは、クライマックスの会議室での場面です。大人の前で物おじせず、自らの意見をはっきりと述べる女の子。そして、最後は自分の正直な気持ちを語る男の子。その真っ直ぐな瞳と言葉に、深く心を揺さぶられます。
こんなにも素敵な子どもたちが育つためには、やはり寄り添う大人の存在が欠かせません。本作に登場する大人たちは、自分の尺度でしか子どもを測れない担任や、子どもの言い分を鵜呑みにする保護者、厳しく責め立てる保護者など、実にさまざまです。しかし、どれもが「ふつうの大人」の姿であり、だからこそ共感を覚えます。その中で、子どもと共に謝罪に向かい、相手に頭を下げる親の姿を子どもに見せようとする姿勢は、ひときわ輝いて見えました。親もまた、子どもとの経験を通して成長し、「親」になっていくのだと教えてくれます。本作は、素敵な子どもを育むためのヒントだけでなく、私たち大人がいかに子どもと共に成長していくべきか、その道筋を示してくれるような、貴重な一作だと感じます。
子どもたちの疾走感がハンパない
のっけから地球温暖化の話でまったく何の話か知らなかったけど、なるほど現代の子どものちょっと上をいく同級生ネタはそれか、となり、あとは子どもたちの冒険だった。
内容もキャストもそれを捉える演出もカメラも音楽もすべてがピタッと掛け算されていて素晴らしい。こんなにもイキイキと現代の少年少女の日々、それだけでなく親たちの日々を見れる喜びをありがとう、みたいな気持ちになる。子どもが主役だと当然ながらオーディションなのだろうからいい子たちが出てきます。
とにかく興味のあるものに動く、走る、それを追う、というアクションが楽しい。そして終盤に出てくる瀧内公美の己の役割を熟知しているかき回しっぷりの面白さ。愛すべき小品。
舞台挨拶付き鑑賞
瀧内公美の存在感
なかなか撮れない作品だと思いました。
恐らく呉美保監督だから撮れたのではないでしょうか。
徹底して今どきの小学生目線にこだわって撮っているのがヒシヒシと伝わってきます。
なんとか腐心して撮れるものではないように思えました。
そして脚本もよく出来ています。
特に終盤の大人による責任追求の場面でも『小学生ならこんな感じだよね』というのがよく描けています。
キャスティングも見事で三宅心愛の母親役に瀧内公美がスクリーンに登場した時は思わず『ずるいな~』と驚いてしまいました。
見事そのシーンを瀧内公美が全て持って行ってしまった!また、嶋田鉄太の母親役の蒼井優との対比がとても面白かったです。
でも、なぜこんなに上映館数が少ないのでしょうか?
おかしな世かい
完全オリジナルストーリー。
日本弱体化計画が順調で残念です。
間違ったことを正しいと思い込んでいる人たちに対して、皮肉も込められているかもしれない作品だと思えば腑に落ちます。
蒼井優さんがママの役で良かったです。先日観た『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年公開)の登場人物との繋がりは、おそらく無いでしょう。現在絶賛上映中の『国宝』(2025年公開)の登場人物との繋がりも無いのでしょうけれど、自分の想像の中で勝手にユニバース的に繋げて、それらの物語のその後の話かもしれないと思いながら楽しみました。
分厚いパンフレットの約半分が台本になっています。
三宅 心愛(瑠璃)のママ 三宅 冬(瀧内 広美)が心愛に叱る場面、子ども達には瀧内 広美さんのオフ台詞は知らされてなかったため、瑠璃さんと嶋田 鉄太さん(主人公の 上田 唯士 役)は、その時の瀧内 広美さんが本当に怖かったようです(パンフレットによる)。リアルな雰囲氣で迫力がある良いシーンでした。
学校に家族で呼ばれた時、橋本 陽斗(味元 耀太)のパパも来ていましたが、パパは下の子達の子守りをしていて、話し合いの内容に興味を持っていないようで考えさせられました。
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