「ミュージカル映画の中では好き」シカゴ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル映画の中では好き
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主人公はミュージカルの舞台女優になることを夢見ていた。
それにつけ込み、その方面に人脈があると嘘をついた男に騙され不倫関係に。
そして全ては嘘、終わりにしようと一方的に言われ、射殺、逮捕。
女性が被告の裁判では無敗の敏腕弁護士リチャードギア。
主人公の夫の、地味ながら誠意のある男により雇われる事となった。
そして戦略的に、史上最もキュートな被告とメディアをあおり、
平気で事実捏造して陪審員を味方に引き込むべく細工して行く。
医者も買収して夫の子を妊娠してるという嘘の診断書まで書かせる始末。
裁判は勝ちムードだったが、同じ刑務所のキャサリンが証人喚問される。
彼女は主人公がかつて憧れたミュージカルのスターだが現在は不和である。
殺人罪に問われており、検察との司法取引の末に証言台に上がったのだ。
そして主人公の独房にあった日記を証拠品として提出し、不利な証言をする。
しかし、これもリチャードが仕掛けたワナだった。
一見不利な証拠に見せかけて実は有利になるような内容が書かれており、
これにより流れは一変、勝利することができた。
しかしシカゴは移り気な町で、既に次の女性殺人犯がスポットを浴びていた。
ほとんどスター扱いだった主人公は、もう誰も見向きもしない存在に。
途方に暮れてしまった所に、無罪放免となったキャサリンが現れる。
女性殺人犯2人で組んで舞台に上がることを提案、珍しいと大反響を受けた。
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ミュージカル映画は嫌いなので、歌のシーンは早送りしながら見たが、
単なる恋愛ミュージカルとは違い、歌もストーリーの一部だったりした。
巻き戻して見たり手間がかかったが、さして苦にならずに見ることができた。
主人公は超利己的な奴で自分のことしか考えてないが、
いやキャサリンもリチャードもみんなそうなのだが、
それぞれがとても一生懸命で憎めないかな。
アメリカの喜劇ってこういうものなのかなって印象。
でも最もまともな人である、主人公の夫は全く報われなくてかわいそう。
キャサリンの演技はさすがとしか言いようがない。
この人はいつも高飛車な雰囲気の中に、何故か憎めない魅力を持つ。
人となりは知らないし、少なくとも表面はあんな感じなんだろうけど、
内面的にはお人よしだったり天然だったりするんじゃないの?。
民主党のレンホーとそういう部分でイメージがカブる。