シカゴのレビュー・感想・評価
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ヴェルマが米倉涼子にみえて仕方がない
いつか観たいと思っていた映画。 ほほぉ~♪こんな映画だったのねえ。
・ショービジネスの厳しさ、弱肉強食、露骨な欲望が全編に。生き馬の目を抜くとはまさにこの世界のことだな。
・リチャード・ギアがでていたとは!びっくり。恥ずかしながら知りませんでした。ポスター中央のあの男性、リチャード・ギアだったとは。
・“Pop、Six、Squish、Uhuh、Cicero、Lipschitz”リズムのいいタンゴに合わせて囁かれるこれらのフレーズ。意味があったのね。それにしても女性囚たちのダンスの圧巻なこと!
・エイモスは報われて欲しかったなあ。 いや、ロキシーはやめといたほうがええ!!ミスター・セロファンの歌、むちゃくちゃよかった!
ミュージカルのシカゴが観たくなる。
ヴェルマが米倉涼子に似ているなあ(髪型と目力か?)と思っていたら、出演してたミュージカルってまさにシカゴだったな。 でもロキシー役とな!?
※「午前十時の映画祭」 ほんといい企画です。上映してくれてありがとう。
ショービジネスがおりなすメビウス・ループ
そろそろ公開から20年近くなろうという名作ですが、たまたまレンタルでも未鑑賞、たまたま近くで上映していたので飛び込みで視聴。いやあ、素晴らしかったです。
「それ絶対に相方ヤッてるやんw」という苦笑いからスタートし、ほんの一瞬だけステージの女優と主役が入れ替わるという、一瞬でお話を判らせるための贅沢シーンで、もはやクラクラ。最後の最後まで、売名行為のためなら人殺しでも何でもする悪魔達の饗宴を、夢中になって見届けました。名作ミュージカルの映画化だからこそ、見事な構成、見事なショーアップ。
でも、我々凡人が共感するのは、哀れな哀れな旦那さんでしょうか。毎日、何時間も働いて、生きることに悩んでばかり。ショービジネスに生きる狼たちからすれば、我々凡人はさぞ哀れな存在なのでしょう。歌や踊り、芸事は上手くて当たり前。他人の不幸に噛み付いてでも、役に食らいついて仕事を奪い取る。そのためだったら、かつてのライバルとも手を組むことに躊躇わない。そして圧巻のラストステージ。全ての出演者が顔を出す、カーテンコールの様式美。ショービジネスの世界を描いたショービジネス。はてさて、このミュージカル、この映画の役の取り合いに、どんなやり取り、どんな争いがあったものやら。剥いても剥いても切りが無い無限ループ――そういえば、あの女優さんは最初に相方をヤッちゃいましたっけ。ではこの後も?
痛快!法廷ミュージカル!
新文芸坐さんの「夏休み!名作劇場体験!」にて『シカゴ』(2002年)鑑賞。
公開当時もゴールデングローブ賞やアカデミー賞でも6部門受賞した話題作であることは十分認知していたが「ミュージカル映画」という食わず嫌いの偏見でスルーしてましたが、この機会に初見鑑賞。
一言でいうと「面白い!もっと早く観ておけば良かった!」
男一人と女二人の三角関係を描いた甘ったるい作品かと思えば実際は「痛快!法廷ミュージカル」「『テルマ&ルイーズ』ミュージカル版」みたいでしたね。
レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズのダンスと振り切った演技も見事ですが、まさかまさかリチャード・ギアがあそこまで踊って悪役を演じるとは…確かに各賞総ナメするのも納得です。
いやはや食わず嫌いはいけませんね。
タイトルなし
妄想のような空間で、歌やダンスが繰り広げられるミュージカル映画の中でも珍しいタイプの作品だった。キワドい姿で踊る女性達を観ていると、古い話だけどプロミスのCMを思い出す。
殺人事件だと言うのに、お気楽、能天気な展開が延々と続いていたが、ラストでカメラのシャッター音が鳴り始めた辺りから、これってロキシー撃たれるのかな?って漸く緊張感が出てきた。ただ最後のシャッター音が銃声のように聞こえたような気もしなくもなかったが、考える間もなくエンドクレジットが始まってしまったので、自分にはどうだったのか判らなかった。
一緒に歌いたくなる映画
内容がどうと言うよりも、観ていて楽しい映画。
cell block tango のヴェルマの表情もとても良かった。私たちは自分が思う様にやっただけよ!!!という清々しさと身勝手さが魅力だと思う。
ハチャメチャな設定なのに楽しい
「なんでもあり」、アル・カポネの時代のシカゴ。事情はあるにせよ、殺人犯なのにまるでスター扱い。刑務所とか囚人とか暗いテーマなのに、明るく躍り歌う。その隔たりがこの映画の真骨頂。
センセーショナルな新たな事件に興味は移る。エンタメ界へのチクリとした皮肉か? でも、ラストの2人のダンスと歌は確実に残るよ。名演は永遠かな。
ミュージカル映画の中では好き
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主人公はミュージカルの舞台女優になることを夢見ていた。
それにつけ込み、その方面に人脈があると嘘をついた男に騙され不倫関係に。
そして全ては嘘、終わりにしようと一方的に言われ、射殺、逮捕。
女性が被告の裁判では無敗の敏腕弁護士リチャードギア。
主人公の夫の、地味ながら誠意のある男により雇われる事となった。
そして戦略的に、史上最もキュートな被告とメディアをあおり、
平気で事実捏造して陪審員を味方に引き込むべく細工して行く。
医者も買収して夫の子を妊娠してるという嘘の診断書まで書かせる始末。
裁判は勝ちムードだったが、同じ刑務所のキャサリンが証人喚問される。
彼女は主人公がかつて憧れたミュージカルのスターだが現在は不和である。
殺人罪に問われており、検察との司法取引の末に証言台に上がったのだ。
そして主人公の独房にあった日記を証拠品として提出し、不利な証言をする。
しかし、これもリチャードが仕掛けたワナだった。
一見不利な証拠に見せかけて実は有利になるような内容が書かれており、
これにより流れは一変、勝利することができた。
しかしシカゴは移り気な町で、既に次の女性殺人犯がスポットを浴びていた。
ほとんどスター扱いだった主人公は、もう誰も見向きもしない存在に。
途方に暮れてしまった所に、無罪放免となったキャサリンが現れる。
女性殺人犯2人で組んで舞台に上がることを提案、珍しいと大反響を受けた。
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ミュージカル映画は嫌いなので、歌のシーンは早送りしながら見たが、
単なる恋愛ミュージカルとは違い、歌もストーリーの一部だったりした。
巻き戻して見たり手間がかかったが、さして苦にならずに見ることができた。
主人公は超利己的な奴で自分のことしか考えてないが、
いやキャサリンもリチャードもみんなそうなのだが、
それぞれがとても一生懸命で憎めないかな。
アメリカの喜劇ってこういうものなのかなって印象。
でも最もまともな人である、主人公の夫は全く報われなくてかわいそう。
キャサリンの演技はさすがとしか言いようがない。
この人はいつも高飛車な雰囲気の中に、何故か憎めない魅力を持つ。
人となりは知らないし、少なくとも表面はあんな感じなんだろうけど、
内面的にはお人よしだったり天然だったりするんじゃないの?。
民主党のレンホーとそういう部分でイメージがカブる。
All That Jazz!!!
「2週間も経てば誰も君のことなんか気にも留めなくなるさ、それがシカゴという街なのだから!」
公開20周年記念シネマオーケストラとして鑑賞(於東京国際フォーラム)。
とても幸せ。こんな映画経験、人生であと何度体験できるだろうか...
長い間観よう観ようと思って積み続けていたこの作品。
シネマオーケストラとして観られたことは本当に幸運だった。
もうね、清々しいくらいクズとバカしか出てこない。
でも世の中って、自分も含めて所詮そんなもん。
レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア...やっぱりスターは自分の魅せ方を分かっているよね。
特にずば抜けていたのはレネー・ゼルウィガー。何なんだろうね?(失礼を承知で言うと)別に取り立てて美人ではないじゃないですか。でもこの作品では彼女のことをずっと追いかけてしまうんですよ。こういうことはね、魅せ方をしっかり理解していないと到底できないと思うんです。
そしてシネマオーケストラならではだったのは、終盤に近づくにつれオーケストラの皆さんが活き活きしてきたこと。そりゃあこんな演奏できるんだから音楽家冥利に尽きるでしょうね。
今後50年経てば全てが変わるかもしれない。でもとても幸せ...今はね。
ボードヴィルかくあるべし。それでこそ...All That Jazz!!!
女性たちの女性たちによる女性たちのためのミュージカル!笑
まずは、オープニング〜オールザットジャズの流れが神がかってる!!トロンボーンのメロディと、瞳の中に吸い込まれていく演出、めちゃくちゃ印象的!!
オールダットジャズのパフォーマンスに、完全に持っていかれる!
あの男性…リチャードギア?のパフォーマンスのところだけは、めちゃくちゃ眠くなったけど!
話に関しては…
「えええ!!」とびっくりしてしまう予想外にサスペンスな展開で、結構ビックリした笑
都会の中で、移り変わっていく流行、手のひら返しを返しまくる世間、そこでみずみずしく強く生きた女性たち…!
ミュージカルながら、かなり生々しく人間たちが描かれてたのが良かった。
私は、刑務所の受刑者たちのタンゴがめちゃくちゃ気に入った!笑 一人一人の自己紹介でありながら、「私をみて!!」「私はなにも間違っていない!」と、なんか最強の自己表現を観たという感じがしてとても面白かった。
最後の2人でのデュエットも煌びやかで最高にいい。
「オールザットジャズ」ふたりで叫ぶラストに、拍手喝采!
自己顕示欲
封切り当時に映画館で観て、音楽がすごく気に入り、サントラを購入し、かなり聴いた。レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、リチャード・ギアの3人が、歌って踊れることも知らなかったし、クイーン・ラティファの名前もここで初めて知った。(ママの髪型!!) リチャード・ギアの声が、ちょっとおもしろい声なのも、新鮮な驚きだった。今回、日本語吹き替えで観てみたが、歌唱部分は原語だったので、サントラのままで安心した。日本人が日本語訳で歌ったら、かなり違和感を覚えたと思う。
ロキシーとヴェルマのバトル、弁護士ビリーの守銭奴ぶり、新聞記者たちの右往左往ぶりなど、オーバーでおもしろいのだが、久しぶりに観て一番心に触れたのは、ロキシーの夫エイモスの歌だった。真面目に働き、妻一筋でがんばってきたのに、金はむしり取られ、騙され、無視される。なんか気の毒で泣けたよ…。でも、この映画は、登場人物にまんべんなく光を当てるところが、とてもいい。場面転換も巧妙で、スピーディなのにわかりやすい。人間の欲望を皮肉る話なのに、音楽がいいので軽やかで後味がいい。
それにしても、人殺しが無罪放免で、それをネタにスポットライトを浴びるのって、いつまで続けられるんだろう。ロキシーの行く末が心配だわ、って、欲の強い人はけっこううまくやっていくんでしょうね。
BS松竹東急の放送を鑑賞。
自分の記録用。 50分くらい見たが、 僕自身にはミュージカルを見る...
自分の記録用。
50分くらい見たが、
僕自身にはミュージカルを見る素養がないようで、
しんどくなって見るのやめた。
映画への批判ではないです。
レニーさんが恐ろしくチャーミング
何とも、悪魔的にスッキリする映画
それで良いんだよ
私もエセ良い人よ
どうにもならない事だったんだよ
裁かれるのはあの世で、、、。
というかのような内容で、ブリッジット
ジョーンズの時とは違った、賢くないのに居直ったレニーさんがキュート。
どうにもならない不条理に打ちのめされ、それでも生きるしかない時、
ストレス解消に役立ちます。
バカヤロウとかザマアミロ精神で。
キュートで魅力的なレネーゼルウィガー
レネーゼルウィガー扮するロキシーハートは、あこがれの眼差しでキャサリンゼタジョーンズ扮するヴェルマケリーのステージを観ていた。特別な魅力を放つショーの世界に魅入られていた。
レネーゼルウィガーにしてもキャサリンゼタジョーンズにしても女優なのに歌もダンスも見事にはまっていたね。ロキシーハートがバックダンサーからスターへの道を駆け上がる展開だったが、レネーゼルウィガーがとてもキュートで魅力的だったよ。リチャードギアも含めて分厚いシカゴの魅力を十分に感じさせた作品だね。
ショー・ビジネスの光と影
スターを夢見る女性ロキシー・ハート( レニー・ゼルヴィガー )、劇場のトップダンサーヴェルマ( キャサリン・ゼタ=ジョーンズ )、二人が絡む事件と裁判を、セクシーでパワフルなミュージカルシーンを巧みに織り込んで華やかに描く。
徐々に輝きを増すレニー・ゼルヴィガーのキュートな魅力、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの溢れる色香に魅了された。二人は同い年なんですね。
-それがシカゴだ
-すべてはサーカス
BS日テレを録画にて鑑賞 (字幕版)
成功が義務付けられた映画化はお稽古しだい
はっきり言ってストーリーは新味のないありきたりだが、これでもかと言うくらい豪華な顔ぶれ。レニー・ゼルヴィガーと、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの顔合わせはお互いがバチバチに意識しあったライバル関係をそのまま役柄に反映させているようだ。普段どういう関係なのかちょっと気になる。ふたりの受賞歴を見ると、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞でお互いの受賞をハグしあうような「大人な」祝福シーンが思い浮かぶが、記憶の片隅にもない。
この当時ミュージカル映画に興味がなかったので、見たいとも思わなかった。レニーのパフォーマンスに圧倒されて、目が釘付けになった。これが『ブリジット・ジョーンズの日記』の後だっていうんだから、よほどハードなトレーニングを積んでキャスティングされたことだろう。女優魂の一言で片付けるには惜しい。
リチャード・ギアは主演男優賞を受賞しているが、今にして思えば、悪名高きハーヴェイ・ウェインシュタインの政治力がものを言った結果なのだろう。ということは、出演女優の一人や二人は被害に遭っていてもおかしくない。わざわざダンスと歌唱は本人のパフォーマンスであると、クレジットで謳っているあたり、こだわって時間をかけたリハーサルの様子が伺える。
脇役でチラッと登場する、ルーシー・リューが若い!
2019.11.15
IT’S SHOW TIME !!
パワーみなぎるエンタメ映画です。
テンポの良いストーリー展開、畳み掛けるようなミュージカルショーの迫力。
素晴らしい!
我々鑑賞者はもう何も考える必要はない。
ステキな歌と音楽とダンスに彩られた物語にただただ身をまかせればいいのです。
あー、気持ちいい。あー、楽しい。
僕のこころは、2時間のあいだ、行ったこともないアメリカ、シカゴに飛んでいました。
そして僕はちょっと悔しかった。
作品の圧倒的なエネルギー、役者の格、ダンスのレベル、出演者のプロポーションの良さ、コミカルな演出やユーモアのセンス、それから製作者の資金力……。こんな映画、とても日本ではつくれないだろうな、と思ったのです。「敗北感」というのとは少し違うけれど、それに近い感情を覚えました。
まあつくれないし、つくる必要もないのかもしれませんが……。
全87件中、1~20件目を表示