劇場公開日 2025年4月11日

「ある意味、とても痛ましい作品」プロフェッショナル グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ある意味、とても痛ましい作品

2025年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

殺し屋でプロ、という言葉だけ聞くと、冷徹、緻密、無慈悲…などのイメージが浮かぶけど、このタイトルってそもそも配給会社の一種のノリ(同日公開「アマチュア」とのコラボ効果狙い?)みたいなもので、的の外し方が半端ない。

・どう見てもメンタル的にクリニックを受診したほうがいいような老若の殺し屋ふたり
・贖罪意識(と本人が自覚しているわけではないけれど)から発露される優しさ
・頑なに正当性を主張することで、かなり無理をして罪悪感を押しとどめながらテロ行為を繰り返すIRA戦士

どんな相手であれ人を殺すことは罪なのか。
だとしたら罰を受けなければいけないのは自分なのに、罰を下す側にいる。
人に罰を下せるのは神のみ。だとしたら、自分は神の代理で人を殺める聖人なのか。

地元高校性のラグビー試合に集まった人たちだけで町の人口の半分以上が来てるのではないかと思ってしまうほどの田舎町。パブと教会以外ではほとんど人と話す機会もないような場所で暮らしていると、否応なく神と対話しなければならなくなる(日本人の場合、普段宗教とは縁のない生活をしている人が大半なので、向き合うのは神ではなく自分ということになる)。
いつも仕事(それが「殺し」であっても)で忙しければ、神(自分)と向き合う時間なんか取れなくて、平常心を保っていられるかもしれないけれど、こんな田舎町ではそれも叶わない。正義を振りかざすIRA戦士も、もしかしたら自分の良心に圧し潰されないために、爆弾つくりやテロ行為という(彼らにとっては正義の)仕事に没頭せざるを得ないのかもしれない。

自分の弱さを胡麻化そうとしているうちに罪を重ねてしまう姿が、他人ごととは思えないような痛ましさを伴う作品だと思います。

グレシャムの法則
ゆきさんのコメント
2025年4月17日

こんばんは。
タイトルとラスト3行の深みを噛み締めています。
人間は殺し合う事をやめることは出来ないんですかね。。

ゆき
満塁本塁打さんのコメント
2025年4月14日

『アマチュア』なのに正確にいうと 明らかにプロ ラミさん シロウトがんなことできるわけないだろ💢的な
『プロフェッショナル』なのに 手法的にはアップデートがない1974とはいえ リーアム兄貴 何故かイイ人❓
で 3連チャンはすごく疲れそうだったので 『ベテラン』回避しました。 『味変』が必要でした。
ご返信ありがとうございました😊😊。

満塁本塁打
ひでちゃぴんさんのコメント
2025年4月13日

タイトルについては、おっしゃる通りの戦略だと思いました。良い作品なだけに、タイトルは実に残念でした。

ひでちゃぴん
満塁本塁打さんのコメント
2025年4月13日

イイねありがとうございます。確かに 贖罪  それぞれの立場の正義🟰正しいとは限らない
作品でした。タイトルは狙ってますね アマチュア プロフェッショナル ベテラン😂
失礼します😊

満塁本塁打
seiyoさんのコメント
2025年4月13日

おはようございます😊共感ありがとうございます

・3つのコメント、その通りですね
若者は虐待でちょっとですし、贖罪意識もさのとおりだと思います。RA戦士は正当化していましたし。

なので、いつもB級感がなかったです。
でもアニキを観ているだけでオッケーです😊

今日は雨ですね
大人しく家で過ごします

seiyo