80年後のあなたへ

劇場公開日:

解説・あらすじ

若手俳優の発掘・育成と地方創生を目的とした「私の卒業プロジェクト」の第6期で製作された青春群像劇。名古屋を舞台に、終戦80年という節目の年に過去と向き合いながらも自らの課題や進路に思いを巡らせる若者たちの姿を描いた。

愛知県の高校生たちの働きかけによって、名古屋空襲をはじめとする悲惨な出来事を忘れないための祈念の日「なごや平和の日」が制定された。平和の日が制定できたが、それで終わりで良いのだろうかと考えを巡らせる生徒会長の女の子と、そんな彼女に思いを寄せ、代々続く有松絞りの実家の跡を継ぐ決意をした男の子。戦時中は疎開先として戦争の被害にあっていない街、犬山市に住み、訳あって心を閉ざしている女の子と、名古屋の味噌カツ有名店「矢場とん」が大好きで陽気な元野球部員との恋物語。高校入学時に祖母からもらった大切なメガネをかけた女の子が、イメチェンをはかる成長物語。そして、夢を語れずにラジオ局でアルバイトしている大学生の女の子と、ラジオ局ディレクターの恋。そんな7人の人物が織りなすストーリーを軸に、戦後80年という節目の年に「未来に残したいもの」は何かを問いかける。

子役として出演した「八日目の蝉」で第35回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した渡邉このみ、実写映画版「耳をすませば」の中川翼をはじめとした、オーディションで選出された23人の若手俳優たちが出演。

2025年製作/121分/G/日本
配給:The icon
劇場公開日:2025年5月16日

オフィシャルサイト

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(C)私の卒業第6期製作委員会2025

映画レビュー

3.0平和教育と恋愛

2025年6月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ドキドキ

カワイイ

4プロット(①生徒会長と副会長の恋愛 ②副会長を好きなおばあちゃんに買ってもらったメガネを大切にするJK ③野球部男子→矢場トンアルバイトを4年間恋焦がれた野球部マネージャー ④アナウンサー志望の地元ラジオ局でアルバイトする女子大学の恋路)群像劇
最後にはこのプロットが平和教育を共通項として上手く繋がり、平和でないと恋愛も出来ないし、夢を持つことも出来ないとして締めくくり
野球部男子が僕の過去と被り、オッサンが一時同期化してしまった…
僕は間違いなく、80年後には死んでるけどね!

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ろくさん

4.0内容としては大切なこと

2025年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

驚く

この映画で描かれているテーマは、間違いなく大事なことであり必要なことであり、小学校の頃から なにかしらの形で「戦争はいけない」と教え込まれていて、それをアウトプットする作業はどんな方法・手段を使ってもやっていかなきゃいけないと思う。思っている。
でも、実際にそういう行動を見たりすると、テレなのか悪ぶってしまうのか、冷ややかな視線を送ってしまう。
さらには、説教くさく感じてしまう。

映画の登場人物はまっすぐな性格な人たちばかり。
正しいことを正しいと信じて積極的に、かつ活動的に行っていく。
そのエネルギーってすごいものだと思う。

自宅の近所に、「戦争と平和の資料館 ピースあいち」という資料館がある。数回、訪れて、派手な展示物はないけれど、身近な「戦争遺物」が展示されている。

名古屋空襲については、おざわゆき著「あとかたの街」全5巻(講談社)がある。

いろいろと戦争を語り継ぐことはなされている。
でも、そのなされていることに対して、自分のような反応をしてしまう人も多いと思う。
映画の登場人物たちの様にまっすぐにはなれない。

「戦争はいけない」という大事な言葉を、まるで定型文のように感じちゃんと向き合わない。
そんな気持ちとは逆の想いをつむいだ映画である。

だけど、これがドキュメンタリーの形だったら、と思った。
ドキュメンタリー風ドラマなのかもしれないけれど、ドラマの体を取っているので、先にも書いたテレなのか、または説教くさく感じ取ってしまった。

テーマは理解できる。でも、表現の仕方かなと思った。
映画の所々で犬山の名所が映し出されるの違和感を持つ部分でもあったかな。
もともと内容的には、舞台での 1ステージだけでも通るモノだと思う。
そこを地域性を持たせてラジオ局のシーンだったりをいろいろなロケ地を挿入するのも違和感があった。

もちろん、そこもウリの映画なのだろうけれど。
内容が大事なだけに、もっと見てもらえることを祈りたい。

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ちえべ

5.0題名からは想像もつかないお話

Mさん
2025年5月26日
Androidアプリから投稿

出てくる役者さんが、高校生役から社会人の上司役まで(さらには全てのエキストラの方々まで)、ことごとく大学生にしか見えないし、そんな設定いるの?というような脚本の部分もあるし、天気も矛盾だらけだし・・・ということで、全体に自主制作っぽい雰囲気を醸し出しながらも、しっかりと心に残る作品になっていました。
題名から想像して、てっきりタイムマシン等のSF物と思いきや、完全な現代の群像劇でした。
平和についての映画というと、過去や現在も行われている戦争の話がほとんどだと思うのですが、この作品の発想にはなるほど!という感じで拍手を送りたいくらいです。
この時間に上映されている他の作品が、みな既に見た映画だったため、たまたま見ることになったのですが、見てよかったです。

ヤバ彦くんが大好きになりました。

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M

2.5脚本のバランスの悪さが…

2025年5月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

愛知県のいろんな土地や店が出てきて、おお~知ってる知ってる、行ったことある!と地味にテンション上がりながら見ていた。
私は愛知在住だが出身は全然違う土地。就職を機に誰ひとり知り合いのいない愛知に越してきて、ずっとよそ者気分でいた。けれど、よく考えたら既に十年以上住んでいて、仕事やプライベートでそれなりに色んなところに出掛けている。この映画に出てくる観光地や施設やランドマークがどれも見知ったもので、あ~私は愛知県民になったんだなと感慨深かった。

とはいえ、そんな私の個人的感慨と、映画の出来は別もの。正直、完成度はいかにもローカルで、ちょっと残念でした。
若い俳優さんたちの演技は、そりゃもちろん拙い部分は感じざるを得なかったけど、皆さんとても真摯に取り組んでいるのがわかって、むしろその拙さが青春の爽やかさを感じさせてよかった。
でも、ストーリーがどうにも…。タイトルに80年などと入っているので、てっきりもっと『戦争と平和』にがっつり向き合っているのかと思いきや、
全体のバランスとしては「高校生の日常(ほぼ恋愛模様)7:愛知の観光地PR2:平和学習1』てなもんで、いやいや観客が求めてるのそれじゃないから…とずーっと思っていた。
青春群像劇にしたかったのはよくわかる。でもそれなら高校生の恋愛にばっかりスポットが当たっているのが、どうも不服。「高校生なんて恋愛のことばっかり考えてるんでしょ?それがアオハルでしょ?」という大人たちの軽薄な考えが透けて見えるよう。
自分が高校生のときなんて、恋愛より勉強や進路のほうがずっと大事で思考の大半を占め、恋愛なんて高校生活の1割にも満たなかった。今時の学生を見ていても、勉強や部活や趣味や将来のことがやっぱり考え事の大半なんだろうと思う。だって恋愛の悩みなんてたいていは一時的なものだけど、勉強や進路はずーっと付きまとう悩みでしょう。
進路の悩みも多少は描かれていたものの、付け焼き刃的に感じた。
もっと高校生の色んな側面を扱ってほしかったし、矢場とん推しがさすがに強すぎるし(相当強力なスポンサーなのか?)、もっと戦争について(登場人物の台詞だけで終わらせたりせず)正面からきちんと扱ってほしかった。
というわけで、評価は辛めになってまいましたが、役者陣のさわやかさはとても好印象でした。今後が楽しみです。

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romi

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