「影の中に潜む闇の正体に目を背けてはならない」ニッケル・ボーイズ あさちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
影の中に潜む闇の正体に目を背けてはならない
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映画「ニッケルボーイズ」
2作連続でピューリッツァー賞受賞のコルソン・ホワイトヘッドの小説の映画化
観客は終始、主人公エルウッドと時々、心友ターナーの視線を借りて1962年の実在した少年矯正施設ニッケル校の真実と現在の主人公の生活を垣間見ることになる
これは制作上、手間がかかり表現や伝達に制約が多く作り手にとって非常にリスキーな手法だと思うが、監督は逃げずに堂々と撮り切って見事な脚色を施している
要所に黒人公民権運動とアポロ計画の進捗画像がインサートされて何故この手法を選んだか得心
映画はグレートアメリカの象徴だった人類の月面への初到達はまばゆいばかりの光であり、同時刻にも黒人少年矯正施設で発生していた虐待と殺人死体遺棄は長い間隠蔽されていたアメリカの漆黒の闇を白日の下に晒してゆく
光が強ければ影も強く深くなる
グレートアメリカアゲイン🇺🇸このスローガンを掲げる大統領が日々世界を揺るがしている現代
影の中に潜む闇の正体に目を背けてはならない
そんな重いメッセージをズシリと受け取った
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