「ハンデにも負けず健気に頑張る!」ロザリー kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
ハンデにも負けず健気に頑張る!
先天的多毛症という女性が、持参金目当てに結婚した夫との間に生まれる感情を描くストーリー 。
多毛で、すぐにしっかりとしたヒゲが蓄えられてしまうというハンデを負った主人公。
19世紀のフランスじゃあ、このハンデはキツイ。
獣扱いというか、不浄というか…
ただ、(気にしてはいるものの)出来るだけ明るく振舞おうと頑張るヒロインの健気さが、もう…
そんな彼女と接するうちに、変化していく夫の心情が描かれている。
けどね、彼女のキュートな表情やファッション、“ヒゲ”のアクセントすらもだんだん可愛くみえてくる。
見ながら、ヒロインに思わずエールを送ってしまう。
…ハンデにも負けず健気に頑張る、この構図、どこかで見たような…
そう、これは少女マンガの王道でした !
彼女が握りしめ信仰している〈聖ヴィルゲフォルティス〉って誰だろう?
調べてみたら、
聖ウィルゲフォルティスは父親に急き立てられたイスラム王との望まない結婚を避けるため、純潔の誓いを立て、自身の美しさが失われるよう祈ったと伝えられている。
奇跡的に彼女の顔からひげが生えたことで婚約は破棄され、彼女の父親は十字架上に磔にしたという。
そんな背景を持つ、ヒゲの女性の聖人だったのね。
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