「(オンライン試写会は全てネタバレ扱い)当時のフランスの事情に詳細があっても良かったか」ロザリー yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は全てネタバレ扱い)当時のフランスの事情に詳細があっても良かったか
今年110本目(合計1,652本目/今月(2025年4月度)13本目)。
いわゆる普通の意味でのドキュメンタリー映画ではないですが、この人物は実在した人物をモチーフに取っているため、あることないこと描くことはできず、その意味でドキュメンタリー映画的な要素もある映画です。
近現代のフランスという、比較的人権に関して寛容であったそのフランスでさえも、病気に対する偏見がかなり残っており、そのことが一つ、もう一つは結婚後の2人の生活・かかわりが主なテーマになってきますが、当時のフランスの人権感覚や法律の話題など、やや発展的な内容も登場します。
日本でも珍しい病気のようで、問題提起型の映画か?というと微妙だし、正規の公開日であるらしい5/2というGW真っ盛りの状況で多くの上映や観客が期待できるか?というと微妙なところではありましょうが(というより、今週の金曜日からの映画、コナンが24枠とか無茶苦茶すぎる…。GWも15枠とかやってそう。大半の映画はGWもここで枠(放映数)が少なくなりそう)、それでも当時のフランスの人権感覚等、観て教養になった点は大きかったです。また、フランス映画らしく、最後まで結末を完全に描ききらずに個人で考えてね、というフランス映画の王道らしい展開になっていた点は良かったところです(どうしてもドキュメンタリー映画の要素はあるので、史実通りには進みますが)。
なお、フランス映画でCANAL+協力の映画ではありますが(冒頭参照)、例の不思議な旋律のCANAL+はなし。残念でした(あれもあれですごく好き)…。
特に気になる点までないのでフルスコアにしています。
決して派手な映画ではないと思うし、GWに映画館に行こうかと思って本映画をチョイスするのはやはり限られた方になると思いますが、おススメです。
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