おばあちゃんと僕の約束

劇場公開日:2025年6月13日

解説・あらすじ

タイ・バンコクの古く美しい風景の中で織りなされる祖母と孫の心温まる交流を、ユーモアを交えながら描き、本国タイのほかアジア各地で若者を中心に支持を集めたヒューマンドラマ。

大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エムは、従妹ムイが祖父から豪邸を相続したことを知り、自分も楽をして暮らしたいと考えるように。そんな中、お粥を売って生計を立てているひとり暮らしの祖母メンジュが、ステージ4のガンに侵されていることが判明。遺産の相続を目的にメンジュに接近したエムは、祖母から信頼を得ようと交流するなかで、その慎ましく生きる姿や考えに触れていく。

ドラマ「I Told Sunset About You 僕の愛を君の心で訳して」でブレイクした俳優・ミュージシャンのビルキンことプッティポン・アッサラッタナクンが主人公エムを演じ、祖母メンジュ役のウサー・セームカムが78歳にして俳優デビュー。「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のサリンラット・トーマスがエムの母シウを演じた。

2024年製作/126分/G/タイ
原題または英題:Lahn Mah
配給:アンプラグド
劇場公開日:2025年6月13日

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映画レビュー

3.5 Redefening Mortality

2025年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

The big emotional pull of death often drives us to the movies, but wouldn't it be refreshing to see a film that breaks the trend of mourning our own mortality? How to Make Millions Before Grandma Dies is exactly that film. It is spiritual without being overtly religious, offering a thoughtful and practical examination of how our fleeting time on earth strengthens the bonds of family love. This Eastern perspective provides a profound way to reframe how we view life's final chapter—a "graduation ceremony" filled with meaning and grace.

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Dan Knighton

5.0 タイの末期ガンおばあちゃん。

2025年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

最近みた、オゾンの毒きのこおばあちゃん、ハリウッドのミッションインポッシブルおばあちゃんにいまひとつハマれず、おばあちゃんもの、もっと来いや、と思って観てきました。

タイの末期ガンおばあちゃん。

うわーーー、泣けたーーー!

真っ暗なエンディングロール見ながら、おばあちゃんを思い出し泣きするぐらい泣いたー!

特別なことは起こらない、地味すぎる展開ですが、おばあちゃんと孫の関係性を通して、親と子、子どもの成長、巣立ち、仕事、暮らし、財産など、人生の向き合うべきテーマをタイの優しい空気感で描く良作。(この家族は中華系だけど)

ちょっと気になったのはタイと日本の遺産相続の違いについて。

日本の相続は血統優先なので嫁に行って姓が変わった娘にも親の財産の相続権があります。この映画では、タイでは嫁にでた娘には相続権がないように描かれます。

で、後日調べてみたらそんなに違いがないように思いました。法律的なことより単純に遺産を残す側の意思を尊重するということなのかも?もしくは、タイの中でも中国人の儒教的な慣習なのか?どうなんですかね?(買ってないけどパンフレットに解説あるのかしら?)

まあ、いろんな事情があるにせよ、おばあちゃんが最後にした決断だから、より深い愛情を感じることができましたけどね。

あと、タイの河合優実みたいな俳優が出てきますので、河合優実が好きなおじさんも見たらいいと思うよ。

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minavo

3.5 泣けてしまったが…

2025年8月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

財産ある家はこうなるよなー、と言うお話だけども…。ガンで余命宣告受けた祖母の遺産目当てに祖母の介護を始める孫。しかし実の子供達の態度に反感し本心からの看護に変化していくが…と、泣ける展開必死だがラストまで金絡みな展開にちょっと疑問も。それでも暖かい気持ちにはなるなー。

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peanuts

4.5 日常の中の普遍性

2025年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

タイ映画は、あまり観た記憶がなく、とても新鮮でした。主人公は、大学を中退して毎日ゲーム三昧のエム(プッティポン・アッサラッタナクン,ビルキン)。日本もタイも似たり寄ったりだなと思いきや、いきなり大胆な行動に出てビックリしました(汗;)。不純な動機で始まった祖母メンジュ(ウサー・セームカム)の介護ですが、そんなに突飛な事件が起こるわけでも、奇抜な人が登場するわけでもなく、淡々と祖母と孫の日々が描かれますが、なぜか引き込まれます。エムの母(サリンサット・トーマス)、その兄や弟、メンジュの兄といった具合に、少しずつ大家族の面々が登場するうちに、家族間にあるしがらみや格差や考え方の相違などが露わになります。わずか16ページの原案を監督と脚本家で2年以上かけて練り上げたという脚本は、さりげない日常をしっかり掘り下げて、辛辣にもコミカルにも見えるような深みのある描写にハッとさせられます。本作が長編映画デビューになるパット・ブーンニティパット監督が影響を受けたという中に、小津安二郎監督や是枝裕和監督の名前があったのも納得でした。100回以上のオーディションで見出されたメンジュ役のウサー・セームカムの自然な演技もよかったし、何よりもエム役のビルキンに魅了されました。何しろ不純な動機で始めた介護ですが、祖母との生活や親族との関係の中で少しずつ彼が変化していく様子がとても自然体であり、かつとても共感できたのが今作の最大の魅力だろうと感じました。タイトルの意味がわかったとき、エム青年と同じくらいの驚きと感動がありました。タイでは、伝統的にホラー、コメディ、ハリウッド映画が興行収入の上位を占める中で、本作のような家族の映画が2024年の2位になるのは、本当に珍しいことらしいです。オープニングに重なるラストシーン、じ~んと染みました(涙)。

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赤ヒゲ