果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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突然のダンスがツボ。
もちろん悪い意味で。
この映画は時折ダンスを踊るわけだけど、どういう意味があるんだろうか。これを観て面白い!となるんだろうか。自分はならなかったし、白けてしまった。
悪いところ:
ストーリー。
ノーウォー。ノーヴァイオレンス。しきりにそれを訴えていた作品だった。それ自体は素晴らしいことだけれど、結局のところ作品内では暴力を見せる人間に対しての具体的解決策は提示してくれなかった。
話せばわかってくれる!やられてもやり返してはいけない!なんて絵空事を間に受けられるほど夢見る年代ではもうない。
良いところ:
3DCGは思っていたよりも綺麗でよかった。世紀末のような世界で奥行きがあってリアル。龍も恐ろしく描かれていた。
役者もハチャメチャに豪華。特に役所広司と吉田鋼太郎がすごく良かった。
私にとっては最高の映画でした!
※直接は言及しませんが少しネタバレを匂わせるような発言があるので一応ネタバレ有りにさせてもらいました!
巷でクソ映画だな駄作だの言われている果てしなきスカーレットですが、今回怖いもの見たさに日本橋の映画館に見に行きました!映画レビューをあまりしない某クソゲーYouTuberがレビュー動画を出すほどの作品だから本当に酷い映画なのだろうと思いあまり期待はせずに映画館に行きましたが、いざ始まるとすぐにスカーレットの世界に没入しました。ストーリーはあまり矛盾だったり崩壊したりせず、しっかりとした作りになっていました!演出もサマーウォーズやデジモンなど同様、独特の演出方法ですぐにその世界に引き摺り込まれました!
途中で少し「?」ってなることもありましたが、そこは終盤あたりで回収してくれたことがよかったです!あとは終わり方もすごくスッキリとした終わり方でよかったです!途中でダンスシーンを唐突に入れるシーンだけはちょっと評価できませんが、それ以外は本当にいい映画だったと思います!
世間体の評価に流されて酷い映画だったんだろうなって勝手に思ってしまっていた自分に一発喝入れてやりたいくらいにまでいい映画でした!
最後に余談ですが今回が初めての映画レビューなので文章がおかしかったりしたら教えてくれると嬉しいです!あとこの感想は個人の感想なので酷評だった人はなるべく酷評意見を押し付けないようにお願いします!
期待以上‼️
実は前作「龍とそばかすの姫」が殆ど印象に残ってなくて、加えてネットでの評判も芳しくなく。それでも気になって鑑賞。大満足でした。
物語のプロットは言わずと知れたハムレット。そこに神曲の地獄篇が重なり、シェイクスピアとダンテが若い頃から好きなワシにはたまらなかったです。聖はダンテの地獄での案内役、ヴェルギリウスが当てはまると思います。アラ還となり、最近つくづく思うのは怒り、恨みはダメ。何も生まない。人の事を悪く言わず常に、どんな些細なことでもいいから他人様の役に立ちたいと言うこと。復讐よりも赦すことの方が尊い。平凡が実は一番幸せで、常に感謝をと思うに至り、それがこの映画の主題と重なり、嗚呼、やっぱり観なきゃ分からんなと痛感した次第です。この映画強くお勧めします。
細田監督の良いところと悪いところ全部のせ
映像美と演出力は細田監督の真骨頂でたいへん見事。雲間から現れるドラゴンや大軍の激突は迫力が凄い。死者の国を舞台にした死後の復讐譚というのも珍しくて面白い。生前世界を手書き風、死後世界を3D作画風で描き分ける細かい気配りは好印象。
スカーレット姫はシリアスな顔をしてるわりに迂闊な所が可愛い。
生前も死後も騙されっぱなしで、いよいよ復讐を遂げるか否かという時にまで相手の嘘にコロっと騙される。
結局、スカーレットは根っからのお姫様で、人の善性を否定できないのだ。そんなお姫様が、しかしその性根を曲げないまま強く逞しく成長いく様は見ていて応援したくなるし、いつまでも迂闊なままいてほしいと思う。吹替の芦田愛菜の悔しがり演技も本当に悔しそうで最高。スカーレット好きだ。
この作品は輝くところも落ち込む所もどちらも明確。
作品全体に影を差しているのは、細田監督が手癖で絡めてくる現代要素。
聖という現代人キャラは象徴的ではあるが、物語的な存在感は薄いので実はそこまで気にならない。
一番根が深いのは、スカーレットが現実の16世紀人である設定。
スカーレットが渋谷にトリップしてダンスパレードするシーンはあまりに急だし過去×未来のクロスがうまく機能しないのでひたすら面食らう。
聖から受け継いだ「優しさ」を信念にしてスカーレットが「優しい王女として国を治める」という着地を迎えるのは、キャラクターの成長譚としては美しいし説得力があるが、16世紀の世界史をその思想で戦っていけるか?という不安が残る。
スカーレットというキャラクター、端々の演出、作画のクオリティ、画面の力強さ。
光り輝くもの多数あったのに、それらが一つの作品として機能する事は無かった。
毎度の事だが、あともう少しで名作に手が届くのに、細田監督は自身の手癖の悪さでいつもそれを不意にする。
「どうしても復讐を諦められない」と吐露するスカーレットの姿には、細田監督自身の苦悩が重なるように感じられた。どうしても現代要素を入れるのをやめられない。ストーリーを変な方向へ跳ねさせる衝動を抑えられない。
細田監督に必要なのはもっとシンプルで、力強くて、余計なメッセージ性など無い王道のファンタジーなのだ。細田監督はいつ見果てぬ場所にたどり着くのだろうか。次があるなら、その時こそ完全なファンタジーに徹してほしいと思う。
思ったほどひどくない
初めにこの映画を見たのは、
YouTubeで複数のチャンネルで
酷い映画だと散々言われて、
このサイトでも低い評価がかなりあり、
逆にどんな映画なのか気になってしまい、
安く済む映画の日に見に行ってみたが、
中々良かったので、
金と時間を損した気持ちにはなりませんでした。
今日は4DXでやっていたのでせっかくなのでもう一度見に行きました。
1番良かったのは、景色やバトルシーンですね。
死体?ゾンビ?の群れがスカーレットを掴むシーンは恐ろしかったですし、
荒野も砂漠も寂しく感じ、
山が噴火したのは、力強く凄いと感じました。
空の海と島?もとても美しい景色で、
下の砂漠や荒野に比べたらまさしく、
天国の様でした。
空の竜も、武器が大量に突き刺さっていても、
巨大で強いままでいるのが、
恐ろしくもカッコよかったです。
雷も綺麗で神々しく感じました。
バトルシーンはスカーレットが聖と出会い、
賽の河原の石が積んである場所で
複数相手に渡り合う戦いの描写がよかったです。
YouTubeやサイトの感想で、
映画にいくつもツッコミ所があり、
それが批評の理由だと言われてますが、
それには自分なりに納得出来る理由があるので、
感想と一緒に並べて行きます。
叔父がスカーレットを毒殺するまで殺さなかったのは、政略結婚や養子にする為だと思います。
スカーレットが父親といる時は大体小学生位で、
かなり背が伸びた事から
最低でも数年は経っている筈です。
ですが、叔父には子供がいる様子がありません。
ナルニア国物語のカスピアン王子と叔父の様に、
子供が出来ない場合、スカーレットを後継にしようとしたのかもしれません。
または政略結婚に使うために。
しかし夜会で、胸ぐらか髪?を掴んで
睨みつけても怯えもせずに反抗的な態度は変わりませんでした。
だから、スカーレットをここで殺すと決めたのだと思います。
スカーレットが毒殺ではなく、睡眠薬で眠らせてから殺すのを選んだのは、毒殺では解毒薬で助かってしまう可能性があり、直接殺すのは、兵に止められる可能性があるため。
睡眠薬ならただ単に眠くなって、寝るだけと思わせる事が出来ますし、一応親族なので、近づくのは難しくないためだと思います。
スカーレットを生け取りにしようしたのは、
王の目の前に連れて行かないと、
手柄にならないからだと思います。
側近四人なら信用してるので、
殺した事を報告されたら信じますが、
それ以外の兵が言ったところで、
見果てぬ場所に行きたいが為に、
嘘をついてるかもしれないので、
証拠として生かして、連れて行かなければならなかったからだと思います。
聖が二人組を殺したのは、スカーレットを守る為なのであまり疑問に思いませんでした。
シュトヘルの須藤は最初は
殺しに狼狽えてましたが、
自分達の身を守る為、戦う事ができる様になり、
殺しに来た相手を返り討ちにして、
残った相手に逃げろと警告し、
殺しに協力していたが仕方ないと言い聞かせてる人間は見逃すキャラになりました。
人を殺せる様になりましたが、殺さずに済むならそれでいいと考えてるキャラなので、
聖も少し変わっただけだと考えています。
大丈夫と言ったのも怪我と精神の強がりだと思っています。
キャラバンで貰った楽器を弓矢や防具と交換してたのも、スカーレットについて行くと決めたからだと思います。
あんな戦場では楽器はいずれ壊されてしまうので、それなら商人が持っていたほうが大事にしてくれると思いますし。
スカーレットが渋谷の景色を見たのは、
呪術の記憶が繋がる現象やドクターストレンジの
マルチバースを見たのだと思っています。
三丁目の夕日で未来世界の小説を読んで、
その場面が脳裏に浮かんだでもいいと思います。
叔父が雷に打たれる前、スカーレットが許したわけではないと言ったのは、
ハガレンのウィンリィを思い出しましたが、
スカーと違い、叔父はどうしようもない相手ですし、もう味方の側近も城も兵も失ったので、
門の場所は誰でも来れますし、
放っておいても何も出来ない
からかもしれません。
剣を振り上げられましたが、
雷を落とされなくてもスカーレットなら、
避けて気絶させることが出来ると思います。
別に復讐はやめても
無罪方面にするとはいってないので。
竜はスカーレットに
都合が良い存在と言われてますが、
竜はボルテマンドが空を見て隠れる様子から、
スカーレットが来る前から、罪人に雷を落としている様です。
叔父が懺悔を嘘だと明かさなければ、
復讐をやめたスカーレットを
殺そうとしなければ、
雷に打たれず済んだかもしれません。
またあのまま叔父を殺そうとすれば、
二人まとめて殺されたかもしれません。
それはそれとして土下座する鎧姿が、
甲虫とかカナブンの背中に見えました。
死者の国?と呼ばれた世界は、生死の淵を彷徨う存在が来る場所なのかそれとも夢だったのか分かりません。
聖が集中治療室にいる場面と無人の渋谷で歌だけが聞こえる描写があります。
あれは死にかけた聖が
聞いていたのかもしれません。
そして虚無になり本当に
死んだことになったのかも。
スカーレットが目を覚ました時、髪が短くなり、
手に傷を負っていましたが、髪は寝ている間に
誰かが切ったのかもしれませんし、手の傷も持っていたナイフか何かを苦しみにもがくあまりに握りしめて出来たかもしれません。
でもクリスマスキャロルみたいに、
あの旅があったからこそ、あんな晴々とした顔をする事が出来たのだと思っています。
聖をいらないと言う評価がありますが、
あんな世界で、
スカーレットを助ける選択が出来るのは、
平和な日本で、人を助ける手段も倫理観を
持った聖位だと思います。
あの世界に来たばかりだからかもしれませんが、
スカーレットの側にいる事を選んだから、
スカーレットが生き返れたのだと思います。
聖がいなかったら、側近に殺されていましたし、キャラバンで休むことや人と触れ合う事も出来ずにいたでしょう。
槍の兵隊達に捕まりそうになり、
スカーレットは逃げ延びた後、
裏切られた事と怪我をした事で、
もう嫌だと弱音を吐いていました。
聖は、例えスカーレットが、
キツイ言葉を言おうとも、
離れずに辛い時に一緒にいてくれたから、
信じる事が出来、
穏やかな面を取り戻し、
あの女の子が話しかけてくれて、
女王になったらやりたい事を聞いて、
あの考えが出来たのでしょう。
多分復讐の為に鍛錬はしても、
異性との関わりも青春もなかったと思います。
あの数日から数ヶ月の旅で、
今まで出来なかった女の子としての
経験が出来て良かったかもしれません。
パイレーツオブカリビアンで女性の足首を見た事を男が嬉しがっていた描写から、
時代によって場所は変わりますが、
普段見せない場所を見せるのは恥ずかしい事だと
分かります。
死者の国に来た時はボロボロのドレスを脱いで、堂々と皮鎧にきがえていましたが、
治療される時に肩周りの肌を見られるのを恥ずかしがっていました。
その頃から異性として意識したと思います。
王妃が急に老け込んで泣きながら去って行くシーン、アムレットが行きていた頃は、仏頂面でしたが、叔父と一緒にいる時に笑っていたので、
叔父の王妃が来る前にと言っていたり、
虚無になる寸前も名前を読んでいたので、
悪人でも二人は愛していると感じます。
ハムレットの事を知らずに見ましたが、
しらなくても楽しめました。
ただ最後の演説で、
人が集まりすぎで、国民全員が来ているの?
と感じました。
長くなりましたが、いい映画でした。
エンディングの果てしなきも、
スカーレットが聖に歌う曲に感じられます。
映像も綺麗で現世と地獄と天国がどれもよく表現されてました。
世界平和について考えさせられました。
死後の世界のおいても復讐心が消えない主人公スカーレットが、真の国王になるための学びを得る自分探しの旅物語と解釈しました。
聖の存在は、まさにイエス・キリスト的存在。傷も心も癒す救世主。未来からきた「仁-Jin- 」みたいな存在。この聖との出会いによって、スカーレットは本来あるべき自分の心に気付く。
愛は男女間だけではない。他者を思いやる気持ちもまた愛である。現代にスカーレットが生きていたら、間違いなくノーベル平和賞もの。いつになったら世界から戦争がなくなる日がくるのでしょうか?
細田守の脳内で成立している物語のベストシーンだけをハイライトしてかき集めたことで出来上がった作品
監督の頭の中で成立している最高の作品のおいしい所だけをかいつまんで映像化することで完成した作品という印象。
見る側としては細田守の頭の中に存在するその物語の細かい部分については知らない為、映画を見ても説明が足りなさ過ぎて面白さが全く分からない。
良い所
・映像が綺麗、想像していたよりもCGの技術が進化していることを感じられる。
ゲームで褒めるところが無くてグラフィックが綺麗っていうのと似ている。
・バトルシーンの殺陣がそこそこ見れる。
引きのカメラ多いという意見も良く見るけど不満に思うほどではない
・スカーレットのキャラクターデザイン
・聖の看護師になった理由が痛すぎる
「現実の辛さは当然知ってるけど、それでも無謀に人助けたいと思えちゃうよ俺は」みたいな誠実な男を演出したいのか分からないけど、「現場でボロ雑巾みたいに働いてる看護師をみて、俺もなりたいと思った」は痛すぎて笑った。いい意味でキモい。こんな奴いたら面白すぎる。「とりあえず金稼げる職業につきたかったんで」って言うような奴のほうがよっぽど正直で自分を許せてるいい奴だよ、まじで。
個人的に思った絶対にやっちゃダメでしょポイント
・死後の世界に復讐相手がいる理由の描写が一切無いし、明かさないことの利点もない
最終盤に死後の世界にいた理由について、自分で服毒して死んじゃいましたと簡単に明かされていたがそれをスカーレットが死後の世界に行く段階のどこかで描写しておかないと復讐相手にはめられて死んだのに、なぜかその死後の世界に復讐相手が既にいるという不可解な展開の飛び方をしており話の展開に置いていかれるような進み方をする。
まずここの説明がないのは映画として不親切すぎる、話の根幹を描く前の土台レベルの話を省くせいで違和感しかないし、わざわざ考える様な場面でもないところで頭を使わされる
さらに死んだ理由が後付け、帳尻合わせすぎる。
配下の4人も死んでる理由が訳わからないしその時点で復讐成功してんじゃねぇかとも言いたいし、反乱に会って死んだとか、死後の世界にいる婆にそそのかされて死後の世界にある何かを求めて自ら服毒したとか、ありきたりな理由でいいのに無駄に凝った答えを用意しようとして誤って服毒したとかいう一番しょうもない中身のない回答になっている。
ここの描写があまりにも足りないせいで、なぜかスカーレットよりも時系列敵に後に死んでるはずのクローディアスが先に死後の世界におり、城砦を気づいているという展開が疑問として残って非常に見づらい。
・作中、頑なに殺人を反対してきた聖が人を殺しちゃう
死後の世界という奪い合い、殺し合いが当たり前の世界で唯一皆が心の奥底で願う平和を実行し続けるという善性のキャラクターである聖が人殺しちゃったらもう作品の本題どこにあるのかと。
その人を殺す流れもスカーレットが捕まったのを助ける為にあれだけ頑なに殺しはダメだと否定してきた割りにあっさりと葛藤も少な目で殺しを解禁するって完全にヤリ目でしかないし、ヤリ目でなくてもお前らはダメ、自分は良いのダブスタに映るから印象は良くないし確実に必要のない描写、だったらこいつらもドラゴンが焼いてくれた方が良かったよ
・起伏の無いストーリー展開
スカーレットの聞き分けが良すぎる。
愛する父親を殺されて、さらにその復讐まで失敗に終わり無念を晴らすために燃えているのに聖に人殺しを咎められたらすぐに制圧に切り替える聞き分けの良さが凄い。吸収力の鬼。
敵に会うたびに何か1つ順調に会心していくからストーリーに裏切りがない。
用意された道を順番に辿って順番に何かを得ていくだけの平坦な道で映画でわざわざ見る様な話じゃなくなっている。
途中まで緩やかな上り坂をゆっくり上り続けて、全く中途半端な盛り上がりぐらいのところで、この映画の大山場ですとでも言いたげに時渡りダンスシーンにはいられても盛り上がれない。
・結局、復讐したい相手は自分以外の誰かが殺す為、「復讐は自分の為にならない」という作品全体で伝えてきたメッセージが薄すぎる。
そりゃ、自分の手を汚さずして復讐したい相手が誰かに殺されて、自分の目の前で惨たらしい仕打ちを受けて、自分に命乞いしながら朽ちていくのを合法的に眺められるなら誰も復讐なんてしねぇよ。
+聖がすべてが終わった後の何も生産性のないタイミングで死ぬ
だったら最後クローディアスを断罪する前か、四天王の2人を倒す段階くらいで聖を殺して、スカーレットが復讐をしない道を選んだ事を後悔するシーンを作ってから、最後再び立ち上がってそれでもなお復讐をしない道を選ぶシーンとか作る方が良かったと思う
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シュールで面白かったシーン
・父親の遺言の意味を考えるディベート大会シーン
父親の遺言についてどういう意味なのかを大人3人で考察する謎の討論会が始まる。そして一番肝心な理由については触れられずに進むからむずがゆいし、あまりにも実はあの時の言葉はこういう意味だったのか!??を演出したすぎている
・スカーレットを二手に挟んで優位を得た槍兵が槍を抱えてエッホエッホしてたら不意を突かれて殺されるシーン
敵を前にして隙を晒しすぎで愉快すぎて面白い
・焚き火の火を見てたら未来の世界へ時渡りしちゃうシーン、時渡りするまでが長すぎる。
30秒くらいかけてワームホールを右へ左へ進むシーンが続く、どこに尺割いてるねん
・未来の世界から元の世界へ帰る時の時渡りが短い
行きは長くて帰りは短い、旅行帰りかよ
・聖の死んだ理由なんか気にしてもしょうがないのに違和感だけ感じさせる問題
わりかし遠くにいる包丁を持った通り魔から、そいつが狙ってるのかも分からない小学生達の代わりに刺されて死んだという描写。君の膵臓を食べたいとかそういう感じの描写だけどいざ映像化すると子供-聖-通り魔の距離間に不用意な違和感がでる、映像のプロであればこういうところの違和感まで凝って欲しかった。だったらボールを取りに道路に飛び出た小学生守るためにトラックに突っ込んだとかのありきたりofありきたりの偶然の事故で死んだほうがいいよほんと。
死後の世界に通り魔が出てきて、自分を殺した相手ですらも許すとかそういう展開もやらないんだったら不慮の事故でよかったよ。
結論
大真面目に見る様な映画ではない、シュールギャグとして見に行くとお値段分は楽しめるか。
世間が言うほど叩くような作品ではないが、擁護するほど面白くもない。
感動映画としては、味のしないガム。ミュージカル映画としてはB級。シュールギャグとしては及第点。
リアリストには理解できないかもしれん
酷評と好評二分の意味がわかった
酷評してる人はきっとリアリストで頭が硬いんだろう
死んだ後の死後の世界で、なんでか昔のデンマーク王女と現代の日本のナースが出会って、よくわからんうちにどんどん進んでく
で結局、死後の世界ではないと言われるし、死んでたのはナースの聖で生きてたのはスカーレット
夢オチとも取れるエンディングで、頭使わないと見れない
ただ思ったのは死んだ後も天国でもなく地獄でもない世界で現実と同じような生活を強いられなんて、本当に悲劇!としか言いようがない
細田守はやっぱり細田守。
高評価のレビューが増えてきていたので自分の目で確かめに行ってみました。
情報不足な展開の早さは「観ていないテレビアニメの総集編ならこんなもん?」くらいの感じでつい許容してしまいましたし、絵の奇麗さと芦田愛菜ちゃんの完璧超人すぎる演技で「アレ? 確かに、この作品そんなに悪くなくね?」と思ってしまったのですが…
山の頂でのピンチに突然現れる改心した悪役の登場あたりからご都合主義が目に余ってきて、あとは「復讐の連鎖を断ち切る」物語のテンプレ展開、神様の天罰で主人公が手を汚すことなく倒れる悪役、そして安直なハッピーエンド…。とにかく「主人公はあれだけ悩み苦しんだんだから、お約束な展開だけどこれでいいんだ!」と許容するだけの説得力がありませんでした。
もともと細田守を評価していない方なのですが、あらためてこの監督のポテンシャルの低さと底の浅さが見えてしまった気がします。宮崎駿の後釜探しで、もともとそれだけの器じゃないのに神輿に担ぎ上げられた不幸な人とも思っているんですが。
個人的に二ノ国を超えた作品
サウンド・オブ・ミュージックの4Dリマスター以来映画館に来たが、あまりの落差に膝から崩れ落ちた。
言い回し、内容、心理描写etc. 全てが薄すぎる。
死んで「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
歌聴いて「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
見果てぬ場所で「(♡°▽°♡)ハァ~~♡」
しつこいわ。
後ポローニアスとレアティーズがあまりに小物に描かれすぎて悲しくなった。
スカーレットかわいい。
何故渋谷で踊ったか
話題になったダンスシーンに限らず、映画「果てしなきスカーレット」において当惑させるような部分はすべて必然に支配されています。非常に誠実に丁寧に物語が紡がれています。古典がどうの、スポンサーがどうの、脚本家がどうの、などと言わず是非作中で起こったことに焦点をあてて見てください。思いもかけない豊穣な世界にきっと驚くと思います。
渋谷でのダンスシーンについて、その脈絡のなさや突拍子のなさに批判が向けられています。一方作品に対する好意的な考察は、ハムレットや神曲などの古典文学を前提としたものや、過度に抽象的な倫理や歴史の話に終止しがちです。ところがこの作品はそのような外部の資料を頼らずともほとんどの出来事が作品の内部、つまりセリフや行動、背景美術を丁寧につなぎ合わせることで自然な解釈にたどり着くことができます。
わたしの頼りない記憶を頼りに渋谷で踊る一連のカットへの導入を並べ直してみました。「インド映画みたいで楽しい」とか「急に踊りだして薄ら寒い」でなく、唐突に思えるこのシーンにも一つの必然的な流れがあります。以下にその経緯を箇条書きにします。
1.神様には言葉が届かないから踊りで祈りを示すという趣旨でキャラバンの言葉がありました
2.聖は踊れず彼らに笑われます
3.ここでは踊れないなら祈れない、あるいは願いがないから踊れないという因果があります
4.夢の中でスカーレットはカエサルなど歴々の国王が眠る棺に入ります
5.これは王族としてのスカーレットが個人になることを意味します
6.彼女は一旦復讐の軛から解き放たれます
7.聖はそこでスカーレットに現代の日本に来てほしいと願います
8.一方現世で聖は死を受け入れます(二人で歌ったしばらくあとに聖が夜空を一人見上げ星が昇るカットがあります、それが現世において聖が息を引き取った合図です)
9.死を受け入れた現世の聖が死に行く走馬灯のなかで神に踊りを捧げます
10.願うのはもちろんスカーレットを日本に呼ぶことです
11.そうして聖の走馬灯の中で二人が渋谷で神への祈りを踊ります
おそらくここに記したのはごく一部で、実際にはより精密な導入が設計されているはずです。この作品を一度ご覧になれば他の映画がより一層楽しめるようになると思います。
4DX記念鑑賞
序盤、中盤は悪くはない
復讐という意味では、生きても、死んでもあいつだけは許さないという筋は通ってるし
問題は家臣の髭モジャと戦いだしてから明らかにおかしくなってくる
仇であるクローディアスを許せというのが父の言葉だと思いその夜の焚火中、謎の精神世界で唐突に始まる渋谷ダンス
でこの渋谷ダンスのせいで、私は未来を見たとか、可能性がーとか言い出すようになる
敵は大軍どうしたらと悩んでいたけど、なんかこう何十万レジスタンスがもう王座まで破壊して侵入してる始末
皆火山の噴火にやられるシーンで、なぜかスカーレットの歌が流れだして何がしたいねんこれとなる
父の本当の言葉は【自分を許せ】でぶっちゃ復讐するとかしないとかではなかったせいで、お前のことは許さんがまぁいいかというそんな決着
全体的にシーンのぶつ切りが多い、急にとぶんだよこの映画
よかった点は終盤になるとな綺麗なスカーレットになるので、ポスターや絵になってるよりもずっと美少女、その辺りは本当に可愛い
【号泣】ン十年ぶりに映画館で泣いた
久し振りに映画館で泣いた。しかも後半ガン泣き。
「憎悪からの許し」について、多方面からこれでもか、これでもかと突っ込み、描写し、それを2時間で描ききった、希代の作品と思った。
監督の強烈なメッセージを感じた(正直前作は絵がキレイ…が一番の感想だった)。
冒頭では極限まで高まっていた叔父への憎悪まみれだったスカーレットの心境を、
最後には「許そう」という穏やかな気持ちにまで持って行った、心情の揺れ幅の描き方が緻密で圧巻。
スカーレットの顔の汚れも、心境に沿って綺麗になっていく。最後は澄んだ目が特徴的だった
個人的な涙腺シーンは、物議のダンスシーンからのスカーレットの心情の変化とか、女の子との会話とか、聖の愛に触れて(これは必ずしも恋愛ではなく、キャラバンの人達との触れ合いを観て)心が柔らかくなっていくところとか。
それらに強烈に共感してしまった。
後は雑感です↓↓↓
・死後の世界を理解していないと表現できない事がいくつもある。監督は何者?
・広大な荒野は死後直後のスカーレットの心的描写。
・死後の世界は主観が強い。他者とは緩くつながる。
・心の傾向が近い人が集まる。だから欧州人多し。一方、日本の僧兵っぽい人がいたり、地域によらない描写もちゃんとあった
・死後の世界にも生活圏あり。生前の生活スタイルを引きずる死者は、飲食をする。闘争もする
・地獄に堕ちた人は、反省し、天国へ向かうのが最終目的だが、中々に気付かない人多し。
・作中のドラゴンは、天国に上る人を手助けする存在。天使だね。正体は鼻くそ爆弾ばあさん?
・あの世は主観により風景やできごとはコロコロ変わる。映画にしたらぶつ切りに感じるだろう。それが映画の評価に繋がったか…
・天国への門は、心の清い人でないと開かない。悪人が開けようとしても、決して開かない。
父は既に門の向こう。良かったね
いい映画だったと思います。
先に、逃げなってしまうが、"細田守"さんの映画だから見に行ったわけではなく、FMラジオで、映画紹介を1週間ほど通して行っていたので"見に行きたい"と思って行きました。
冒頭の絶望を感じさせる荒野と空が荒海という気持ち悪い世界で、いきなり「なんだこれは」に陥ります。ストーリーはあまり複雑ではありませんが、大切な人を殺され、国が荒廃し、復讐だけで生きてきたスカーレットが徐々に変化していく。本当の幸せってなんだっけ、という心の奥底に圧縮していたものが"聖"と出会うことと、最愛の父親の言葉(の解釈)によって自ら答えを出したと見えました。一方"聖"は、自らの無抵抗主義、博愛主義からこの世界に送り込まれたのでは。自らの死を認めなかったのは、無抵抗主義の否定をしたくないから。でも、スカーレットを守るために命を懸けて命を奪う行為によって、彼も成長し正しく死ぬことができたと感じます。
いい映画だと思うのは、国語の授業にぴったりだと思うのです。中学生や高校生にこの映画を見させて感想文を書かせるとどのようなことを感じるのか。もしくは、テスト形式で、"このときのスカーレットの感じていたことは"、"渋谷のダンス"は、スカーレットのどのような願望の現われか、など良問がたくさんできそうです。批判で多く上がっている"渋谷のダンス"は、スカーレットの心情が変化していく場面を夢で見せたのだと思います。復讐に生きてきたなかで聖と出会い、復讐ではない人生があって、幸せに生きるとはこうだったんだろうなというスカーレットの儚い望みが渋谷のダンスの夢だと感じました。
本心を語っているのだろうか
作品全体の感想としては、いつもの細田作品(時かけ以降全て)のようにわざと人を苛立たせる映画なので2回は見たくは無いですが、それでもストーリーはオリジナリティがあるし、迫力があって劇場で見て良かったと思います。
良かった点。絵が何しろ迫力があり美しい。実写とアニメ、3Dモデルと2D の融合も自然だし、モブや動物の動き、アクションも非常に細かく丁寧に描いていると思いました。絵を動かすことに掛けてはさすがです。
残念な点。細かくは省略しますが、1点だけ。争いをやめるには復讐の連鎖をどこかで止めなければならない。言いたい事は分かりますが、ある程度幸せな人生を送ってきた人が頭で考えた結論のような感を受けます。これ、紛争地帯の人には通じないですよね。
(以下は戯言)
細田さんが本心で復讐したい相手って、こんな頭の悪そうな男でしょうか? 本当は、その人はもっと無慈悲で傲慢で、それでいて圧倒的な才能がある、あの天才ではないでしょうか? 勝手な想像ですみません・・。無能なハムレットが国を混乱させたために、狂気に取りつかれたとして追放され、異界で様々な冒険してきた後、死にゆく老王に復讐しようかどうしようかって話なら、ちょっと本音っぽいかなと思いました。
「新しい日本のアニメーション表現への挑戦を感じました」ver2
評価が二分され酷評が主になっている”果てしなきスカーレット”ですが私には高い評価をしたい作品でした。
この作品は演劇の鑑賞をされている方や年齢の高い方の評価が高いような印象があります。演劇では現代と過去を同時に表現する演出も多く、シナリオが破綻とはあまり言われないと思うのでもう少しフラットに観られても良いように感じます。
”果てしなきスカーレット”に思うことまとめてみました
1.新しいジャパニメーションへの挑戦
”果てしなきスカーレット”は日本従来の手書きアニメーションとCG技術の融合が素晴らしいと思います。
手書き(二次元)のキャラクターと自然の融合が美しくなされています。
実写ではモーションキャプチャーとCGの合成で進化したアバターやロードオブザリングのゴラムのような映像がありますが、本作で取り組んでいる二次元から発してCGを融合してバランスをとっていくというアプローチは、日本のアニメーションが持つ絵の魅力と人手で描かれる動きのタイミングによって、フルCGや生成AIが計算・模倣する動きにはない生命力を感じさせてくれ、日本ならではの新しい技法に向かっていく可能性を感じました。
2.冥界と渋谷
”果てしなきスカーレット”の舞台(中世)であるデンマークに渋谷が唐突に出てきて、破綻しているという意見が目立ちますがこれはあえての演出だったと思います。
細田監督は来たるべきネット社会に向けての前向きな展望を描きたいと思っており、あえて日本が登場しているのではないでしょうか。(サイバー空間の中心は日本であってほしい?)
・渋谷のダンス、赦し
”果てしなきスカーレット”でスカーレットが聖(ひじり)によって癒され、救われるのは、平和で進んだ街並みと感じられる未来の異国の都市、渋谷。聖は彼が80年間戦争のない、日本で育ち、人のために無私の精神で子供を守った青年でした。
渋谷は中世の人スカーレットからみると天国のような明るい、平和な、紛争のない世界の象徴として描かれ癒しを与えられる場面となっていたように思いました。
中世では癒しが与えられるのは教会であり聖職者を通じて神から授かるもの。
聖(ひじり)という名前自体が=セイント=聖職者としてスカーレットに赦しを与える存在であり、彼の立ち位置は中世の聖職者としての位置づけだったように思います。
・唐突で意味不明と言われている冥界でのフラ(hula)のシーンについても、フラが神々への畏敬、賛歌、神に捧げられるメッセージであり、過酷な冥界で助け合う人々が神との交歓を表すシーンとして描かれたものだと思います。
3.OZ、Uのクジラと冥界のドラゴン
ネット社会の表現で”サマーウォーズ”のOZ、”竜とそばかすの姫”のUに登場するクジラ(管理者?)が明るいネット社会で祝福を与える存在、見守り役として出ていますが、”果てしなきスカーレット”でのドラゴンは見守るだけではなく、冥界で悪しき行為を行う存在に雷撃をくだす(悪を懲らしめる?)存在としても描かれています。
次回作以降、ネット社会の暗黒面に対するメッセージをしていく存在が表現されていくかもしれないですね。
4.信じる宗教を持つ人には自然なテーマ?
”果てしなきスカーレット”は信じる宗教を持った観客にはこの映画の”赦し”というテーマはすんなり受け取られるように思います。
なのでこの作品は海外での評価の方が高くなるかもしれません。
とはいえ、シナリオの完成度についてはもう一段高められる余地が多数あるのも事実かと思います。細田監督作品は脚本の専門家によるシナリオの構成や整理が入ると理解のしやすさや説得力が増すのではと感じます。
”果てしなきスカーレット”は時間を経たところで(劇場公開後?)、あらためて見直され”赦し”というテーマと日本の手書きアニメがCGと絶妙なバランスをもつ技術・表現を作り上げた作品として評価されていくように思えてなりません。
劇場の大画面でみる美しい映像を観ておく価値はあるかと思います。
いろいろな意味で次回作も楽しみにしたいと思います。
メッセージはいいが設定のブレが凄まじい迷作
よほど評価が低いので気になって見に行きました‼️まぁ見る時は友達と見に行って笑いながら見るのを推奨します。ただネットであそこまでの批判を受けるほどかと言われたらそうでもないのも事実。それをどう思うかは見て決めて欲しいです。
以下ネタバレ注意
私はこの作品の一番気になったのは設定のブレです。それが細田守が描きたいことを邪魔しているような気がしました。死者の国であったはずの場所は本当は死と生の狭間(ここら辺の説明もよくわかりませんでした)であったり後に死んでるはずの王が死者の国を統治していたり、はっきり言ってもうめちゃくちゃでした。そのほかにも不殺生を固めてた聖が急に人を殺すところなど。大事なシーンでのブレが多かった気がします。確かに細田守は細かい設定に対して甘いところは過去作でもありました(アズへのログイン方法などなど)ですが今回は比にならないほど多かった気がします。描きたいストーリー、メッセージは伝わってくるのですがそれを設定のブレが邪魔して結果的にあべこべなストーリーに感じたんだと思います。他のやつが消える時は服が残るのに、聖が消えるシーンだけ服ごと消えるのは流石に笑いました笑
死者の国の意味もよくわかりませんでした。スカーレットが復讐を止めるまでの物語なのはわかりますが結局スカーレットは生きて王はスカーレットの関係ないところで毒殺されるというのうーむとなりました。これでスカーレットが未来を平和にし、聖が刺されないで終わるとかのシーンを入れたら良かったのではないかと思います。
一番言われてるミュージカルシーンですが、あそこを笑えるかどうかがこの映画に1000円を払う価値があったかどうかを決定づけると思います。確かにあそこ単体で見たらクオリティーは高いですが導入が唐突すぎて僕は笑ってしまいました笑あそこを真面目に見てしまった場合1000円の価値を感じづらいでしょう。この映画は全体的に集中してみるよりパッションで見た方が楽しいと思います。
色々言われている声優たちの演技ですが、確かにあってなかった感は否めませんでした。でもそれは最初の方だけで慣れてくると「やっぱ、うまいなぁ〜」ってなってきます。ただツダケンをあれだけに使うのは色々と格が違うなと感じました。
僕は映画そのものにお金を払うのではなく映画体験に対して払っています。映画を見終わった後に友達と語り合ったりなども含めて映画体験の一つと思います。その点で言えばこの映画はあのシーンなんだよwとかでもあのシーンは良かったとかを話すことも映画の評価に直結する要素だと思います。ので私は1000円払った価値はあると言えます。
本来のこの映画の主旨や伝えたいこととはずれてると思いますがそういう見方をしても良いんじゃないかなと思います。
最後に一つだけ映画とは少しズレるんですが、ネットの批評についてです。最近のレビューでも思うんですが、行きすぎた批判や作品外のことを否定するコメントがたくさんついています。正直この映画は褒められるものではないです。ただそれをいいことになんでも言っていいみたいな雰囲気になっていることに納得がいってないです。レビューするなら映画だけでみるべきです。その言葉が誰に向くのかもわからず責任を持たないで放つのはどんな映画でもしてはいけません。僕は映画よりそっちのが酷いと思います。
最近見た幾つかのアニメ映画と比較した感想
細田守作品はほぼ全て観ていたが、初日から始まったあまりの酷評の多さに萎縮。映画館へ向かう足が一度は遠のいた。
しかし、あまりにもな酷評の嵐を見て、自分の目で観ての意見を持ちたいと思い、公開日からまあまあ空いてはしまったがようやく鑑賞。
結果は...、まあ評価値からもお察しの通り残念だったなぁという印象が9割。星1点分は歌声に全振りで捧げます。
Xで、照明の数を数えてましたツイートが流れてくるのを見るたび、ネタなのか本気なのか半々くらいに思ってましたが、これは確かにそういった行動に出る人が出てしまっても仕方がないのかなという感じ。まー作品に感情移入出来ない時間が長い。
歌やダンスを取り入れるのが悪いとは言わない。海外意識が強い感じはしたから、多少その辺のテイストを加えたところまでは全然問題ないと思う。
しかし、そのダンスを投入するタイミングがとにかく酷い。ただでさえ掴み取りづらいストーリーの軸や主人公への感情移入の邪魔になるタイミングで出てくるのがよろしくない。動画のいいところでぶつ切りCMを挟まれるあの感覚を映画館で壮大に味わったような感覚だった。
ストーリー全体への酷評を挙げている人の中には、死生観の表現がわかりづらかったという意見が幾つか見られたが、ただでさえ伝えづらいそのテーマを更に伝えづらくしている要因が歌、ひいてはダンスのタイミングにあると思った。
今年はスカーレット以外に2本、歌やダンスありの映画を観ていたが、そういった間の悪さ、中断されたような感覚は特になかった。正直ダンスはあるなしでこの作品の評価もかなり変わるレベルだったと思う。重ねて言うが、歌やダンスが悪いわけではない。歌も単体で聴けばとても素晴らしいものだった。
書きながら歌以外の良かった点を探してみたのだが、残念ながら特筆すべき点が特に見当たらなかった。残念。映像面での良さを褒める人も一定数いる感じではあるが、それはここ最近の映画では特異に凄いわけではないし、興行収入違いすぎる作品を引き合いに出したくはないが、鬼滅の刃の作画の書き込みに比べたら、どうしても見劣りしてしまう。
作画が綺麗だった、から伝えづらいが許容されるわけではない。
歌が素晴らしかった、からそこに至るまでの観客の置いてけぼり感が帳消しになるわけではない。
死生観は分かりづらく表現が難しい、からストーリーに気持ちが乗りそうなタイミングで踊り出していい理由にはならない。
普段こうしたレビューは見るだけで書くことはほとんどないのですが、それでも書いたのはこの感想をどうしても知ってほしかったから。
細田守作品には大好きな作品が多いので、次回作は先入観なしで楽しめるものが見られることを期待します。
果てしなきスカーレット
今まで沢山の酷評レビューをじっくり読んでから観に行った。
これは、子供が観るものでは無く、大人が観る映画。
『憎しみという憎悪、それをどのように許し、平和を作っていくかという内容。』
細田作品としての枠で物語を考えるより、
1つの映画として観れば、充分理解できる話。
だからサマー〇〇や、オオカミ〇〇の幻影を照らし合わせながら観るからおかしくなる。
脚本も本人。前脚本家はおそらく国宝で忙しかったのかもしれない。
ちゃんと国宝も観たがあれは最高だった。
かれこれ映画を40年以上観てきたが、
こういう成長もの、精神鍛錬のような映画は、
1人でゆっくり観るのが良い。
今までの、レビューを思い出しながら、
いったいどこが悪いのか!どの辺がおかしいのか!
どこが納得いかないのか。
覚悟をして観たことで、逆に最高に面白く楽しく、感動しながら観ることができた。
本当にハードルをかなり下げてくれて感謝したい。
■私的なポイント。
この世界は、ようするに、あの世とこの世の境目、生死を彷徨っている空間の話。
だから、どのような展開になっても映画の演出として受け入れられる。
(ダンスが出てきてもいいじゃん!)
スカーレットの心の移り変わり、聖の役割(相当様々なレビューでは酷評だったが彼がいることでスカーレットが落ち着いて成長していく)、砂漠で同行したあの仲間達との触れ合い。
そして、
後半に出てくる少女、
あの子が発する言葉がこの映画の1番言いたいことだと私は考えた。
『私がお姫さまなら世界に戦争がない世界をつくる』
(という感じだったような。間違っていたらごめんなさい。)
映画の低評価や酷評コメントは人それぞれなので仕方がない。
しいて言えば、この映画をどの層、誰に観てもらいたいのかが若干ズレただけ。
確かに細田映画からしたら、かなり違う方向性だったが、私には、大変評価の高いサマー〇〇〇〇などよりは心に響いく良い映画だった。
そして声優達は本当に評価通り素晴らしかった。
あまり詳しいことは分からないが、
悪評だからと言って観ないのは損。
やはり自分の目で観て頭で感じて、それで評価するのが良い。
大変高評価な映画も意外と面白くないものも沢山ある。
映像の美しさと音響効果(SE)がよかったので見ている分には楽しい映画でした。
あまりに評判が悪いので、見る気になった。
お金をかけているだけあって、よくできたアニメでした。
そこそこ面白い。テンポもよく、話はダレることなくラストまで進む。
確かにシナリオの意図が透けて見えて、尚且つ説明不足のせいか、表面的に話が進み、腑に落ちない点が多い。そんな独善的なところを大目に見る必要はあるけど、言いたいことは伝わった。
映像は、CG3Dを多用して竜の描写や、荒涼とした風景や、海のような空や、切り立った山の頂上や民衆のモブシーンなどかなり見応えがある。特に主人公のスカーレットの瞳がよく書き込まれていてとても魅力的だった。
それに声優は、スカーレットは芦田愛菜、仇役のクローディアスを役所公司が演じていて、贅沢なキャスティングが功を奏している。芦田愛菜は泣ける演技をしてくれていて、尚且つラストの主題歌も歌っていて意外と上手くて感動した。
まあ、話は文句が出ても仕方ないところはあるけど、芦田愛菜が演じるスカーレットがなかなか良くてそれだけでも見る価値はあった。
映像の美しさと音響効果(SE)がよかったので見ている分には楽しい映画でした。
話の構造(生きている世界、死者の世界、それに現代の日本が出てきたりする構造)はよくわからなかったけど、結局、夢オチになっていたのでまあ気にする必要はないのかな?と思ってしまう。その点も話の弱さかもですね。
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