果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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冒頭からスクリーンの映像に現実と錯覚
スカーレットが荒野を彷徨う冒頭の演出。本物の人間のように見えてアニメではないかと目が離せなくなった。それから2時間退屈せずにスクリーンを見ていました。最後に看護師聖が生死の境目でスカーレットと旅をし、2人を守るように雷を起こした龍は虚無となった父親だったのではと、聖の命が尽きたのは何か違うと現代で2人幸せに生きて欲しいと願った。
スカーレットが美しい!!圧巻の映像美!!
ネットで批判が多いので観てきた。
良かった。
シェイクスピアの『ハムレット』をモチーフにしてるので、過去の細田守作品とは全然違う。
脚本は相変わらず都合良いのでは⋯という所があるけど、もはや細田監督の持ち味だと思って無視した。楽しめなくなるから😅
めちゃくちゃ時間とお金をかけたんだろうな〜と思える作画と映像演出で、背景やアクションシーンとか新しい映像表現にチャレンジしてて見応えがあった。
スカーレットがすごく美しいし良いキャラだったので、本職の声優さんを使って欲しかった。聖という日本人キャラも本職声優さんを使ってたら、もうちょっと印象が変わったかも。
これはチェンソーマンレゼ篇の上田麗奈さんがレゼを素晴らしく演じていた事を思うと残念。
テーマにはハッとさせられた。
イスラエル問題でもネット世界でも、憎しみの連鎖が止まらない事で時代を超えて争いが続くけど、これに対して一つの提言があって腑に落ちた。
これが一番良かったとこ。少し深く思考しないとたどり着けないから、評判が良くないのかもしれない…
ネガティブコメント多かったけど
(評価)
ネットの評価では結構ネガティブなものが多く、そうなのかなと思っていたけど、映像美は圧倒的、芦田愛菜ちやんの才能には感服、ストーリーも、ネット評価でなぜそこまでボロカスに言うのが理解できなかったです。シェイクスピアのハムレットをベースにしていることに拒否感がなければ、私的には、おすすめしたい映画です。パンフレットも買ったし。
これは⋯⋯⋯
他の人には勧められません
一言で言うと「分かりにくい。」
おおあじで飛び飛びのストーリーに感情移入出来ない。
まるで、ゲド戦記の様です。
私は期待してプレミアムシートで拝見しましたが・・・・。
共感出来ない。感情移入出来ない。
何故、恋役の男性が日本人なの。
そんなにお父さんと触れ合ってたシーン無かったよね。何でそんなに叫んでるの?
だから、全然心が動きませんでした。
細田監督、考え過ぎでは無いですかね。
もっと、映画はエンタメであるべきだと思うんですけど。
俳優さんは頑張ってました。
でも、多分この映画、記録的なオオコケになってしまう可能性大です。
心配です。
【追伸】
心配は現実になりましたね。
評価⭐︎5が不自然に増えてますけど。
もう誰もこの映画のことは語りたくもないんですよ。
誰が何と言おうと。
残念でならないですよ。
意味不明の仕上がりなので、ぜひ細田守ファンの意見が聞きたいところ
綺麗な映像が見たい『だけ』の人ならどうぞご覧ください、といった感想しかなかった。それですらシーンによっては手抜きとしか思えないレベルにクオリティが下がります。なお、評価の星の大半はスカーレットのキャラデザになります。
もう全ての設定というか世界観というかが意味不明で、生も死も過去も未来も混じり合ってるならばなぜあんな世界なのか、そんなことには一切の説明がなく、ただ漠然と思い付きのように語られるストーリーにかなり不快感を覚えながらつきあわされることになりました。2時間という枠に収めたからなのかどうか分からないが、展開があまりに突拍子もなさすぎてついていけない。敵も含めて登場人物がみんな思慮浅い行動しか取らず、なんでそうなると思わされ続ける始末。おまけに謎のダンスシーンが2回も大写しされるとなれば、それはもうそんな事をした意味を監督にでも聞かなければ理解もできない。血まみれのナイフ片手にぶら下げた男が通りを歩いているのに、何故誰も逃げ惑うこともなく、聖だけが行動をとったのか、それも全く理解できない。異世界(夢ではなさそうだが)で起きた肉体の変化が現実世界でそのまま引き継がれてる(髪が短くなっている・刃を握りしめた手の傷など)のもどういった理屈なのやら。
てゆうか一撃食らっただけの登場人物が、それだけでことごとく沈黙して虚無へと還っていくのも耐久性低すぎるでしょう。弓で撃ち出すでもなく、人が手に持った鏃なんかだけでは軽傷しか負わせられんよ。
劇場で細田監督の作品を見たのは確か初めてだったと思うが、コレはわざわざIMAXで見るまでもない。
てゆうかホント何だコレ?
クドイ、クサイ、キッッッツイ
IMAXで鑑賞。
細田守監督作品に関して未視聴なのは、
「ゲゲゲの鬼太郎幽霊電車3D」
「デジモングランプリ」
「ワンピースオマツリ男爵と秘密の島」
「竜とそばかすの姫」
かな?「未来のミライ」が本当につまらなかったのですが、
今回「細田守史上最低作品」との事で野次馬根性で観に行きました。
結論からいうと本当につまらなかったです。
一言で言えばタイトルの通り、
「クドイ、クサイ、キッッッツイ」
の三拍子です。
まずキャラクターの喋るセリフがクドイ上に浅いです。
どいつもこいつも物語に含まれる「メッセージっぽいなにか」を喋るとほぼほぼ棒立ちだし絵に動きがないんですよね。
あったとしても「そんな取っ組み合いしたり戦闘してる最中に長々喋るかい!」とツッコミたくなるほど「絵」と「セリフ」が致命的に噛み合わないので、
キャラクターに全然感情移入できません。
で、その最たるキャラが主演であるスカーレットと聖の二人。
スカーレットはやたらベラベラ喋るわりに感情は無表情か泣き叫ぶかのどっちかなので観てて飽きます。
また話す事も非常に浅いし「もうちょっと言葉遣いを昔"風"で良いから彼女の時代を反映したものにしてくれよ!」と思う程実在感に乏しいです。
あと長ゼリフもちょいちょい多いのですが芦田愛菜さんは実写の俳優さんで本職の声優さんではないので滑舌やイントネーション、感情の乗せ方に難ありだと思いました。
やるならちゃんと演技指導させてほしいですね。
というか彼女のシーンに限らず登場人物が「メッセージっぽい何か」を喋る時に限って演出が全く効いてないんですよね。
これは脚本云々じゃなくて演出家としての監督の力量不足でしょ。
聖に至っては「現代人」とは言いたくないです。
「自分がここに来る直前の記憶を忘れてる現代人」だからってもう少しこの場の状況やこの世界の住人の価値観を鑑みて行動するはずです。
彼が序盤から終盤の手前くらいまでやってるのは「自分の考えを他人に押し付けてる」だけです。
そのくせスカーレットやこの世界の人達に影響されたようにも、記憶を取り戻して何かを決意したようにも見えないのに、
急に終盤になって普通に敵を◯しに行くのですげー唐突に価値観が変わったように見えます。
そのシーンも後ろから婆さんに話しかけられて記憶取り戻した……から何?
思い出した記憶も自分の価値観や命のやり取りに対して何も影響を与えたように見えないし。
いくらなんでも現代人バカにしてませんかね?
で、今まで話してきたのは「クドイ」と「クサイ」の部分。
「キッッッツイ」のが皆さんも指摘している中盤のミュージカルシーン。
まず導入からしてスカーレットが別世界のifの自分に思いを馳せる際にワープするようなシーンが挟み込まれて「はぁぁぁぁ……!!」が4回繰り返されるのですがここもクドイ…というのはこの際置いておきましょう。
で、現代じゃなくて「完成した(現実だと2034年度中完成予定とされている)渋谷駅周辺」を映すのですが、
ここにはまず看板もなければ車も通ってないし、車道や歩道、階段や陸橋とあらゆる所に「髪と肌と着てる服の色が違うだけの単一的なキャラ」が敷き詰められて踊っている恐怖映像が流されます。とても生きてるキャラに見えません。
加えてやたら建物や道路が白みがかっていてチカチカするようなCGなので「ここが数年後の渋谷駅」としてとても想像しにくいです。
そんな中で特に印象的な歌詞でもない細田守さんご自身で手がけられた曲に合わせてスカーレットと聖が踊るシーンに至るまで、
「意味も感じなければ彼女の価値観や心情に本当に影響を与えたように感じられない」
ので観てて退屈だしなんならサブイボが出てくるかと思いました。
他にも「虚無化したはずのスカーレットの父はあそこで何で出てきたの?しかも話す事もやっぱり浅いし…」とか、
「なんでクローディアス王はあそこで王妃を待ってたの?で、なんで『最果ての地』に結局向かったの?」とか、
「あの老婆と墓掘り人はなんだったの?」とか、
細部に至るまで非常に飲み込みづらいシーンばっかで飽き飽きしてくるんですよね。
全然物語を楽しめないし「楽しませよう」って意図が感じられませんでした。
全くオススメできません。
これ見るなら他の映画見に行きましょう。
この映画を観るものは一切の希望を捨てよ
ダンテの神曲にちなんだ地獄の門が出てくるのですが、まさに同じ文言を劇中で聖兄さんが呟きます。
映像はハイクオリティだし、瞳の動きも再現していて、そこは圧倒されるのですが、いかんせん脚本が良くない。
メッセージ性を前面に押し出したようことを細田守監督は言っていたが、全然伝わらない。
熱量が低い。
「竜とそばかすの姫」の方がよっぽどメッセージ性が強かった。
残念でならない。
色々言いたいことはありますが、以下まとめてみました。
①2時間かけた芦田愛菜PV
②聖兄さんがイケメンすぎる
③大砲の上に乗ったやつ、なんで座ったん?
④フラいらないだろ(無駄な時間①)
⑤未来の2人いらないだろ(無駄な時間②)
⑥メッセージ性が弱い
⑦所詮はセカイ系になりそこねたなれの果て
以下、順に詳細をお伝えします。
①あの目の下にクマがありながらも子役として頑張っていた芦田愛菜ちゃんが、才色兼備になり、声優として上手いだけでなく歌まで上手いという、まさに芦田愛菜PVを約2時間かけて観てました。
芦田愛菜ファンにはたまらないと思います。
ここまで才能溢れる傑物もなかなかいないと思います。
日本が誇れる人物と言っても過言ではないです。
②聖兄さんは最初から最後までイケメンすぎました。
これはヤバい、ときめいちゃうよ!
③これ、マジで必要あんの?
あいつ何で座ったの?
大砲逆向きだけどそのまま引っ張ってもらおうとしたんか?
謎。。。
④無駄な時間以外の何物でもない。
その時間を他のことに費やせと言いたい。
⑤省略
⑥この映画の肝の部分のはずが、メッセージ性が弱すぎるせいでクソ映画となっている。
何を伝えたいのか一貫とすべきだし、すべからく赦しの心を持てと言いたいのだろうが、キリスト教的な教えを我ら観客に伝えたいんですか?
押し付けたいんですか?
観客が自身に照らし合わせて検討する余地を与えないと、この映画を観たところで何も得られないんですよ。
それができていない駄作!
以上!
⑦所詮はセカイ系になり損ねた何かという印象。そんなものは幾原監督に任せておけば良い。
それよりも細田監督の映画からはこれまでにたくさんの得られるものがありました。
世間では駄作扱いされている「竜とそばかすの姫」でさえ、
私には得られるものがありました。
しかし今作は残念ながらその体験がなかった。
ただただ、それが残念でなりません。
違和感がいっぱい
アニメ美術・アニメ技法の新しい世界なんだけど。。。
映像美は日本のアニメーションの新しい扉を開いた。背景、キャラクター表現、どれもハイレベルである。
「声優を使わない」ジブリが批判されるが、この作品では芦田愛菜さんが素晴らしい声優を務めていた。感情を爆発させるようなシーンが多いが「いわゆる」アニメ声優ではあの表現にはなかなかならないと思う。
しかし、物語の筋書き、設定、セリフ、どれをとっても「そりゃないぜ」感満載。せっかくの声優と、表現技法を台無しにしてしまう(それ全部セリフで説明しちゃうの?)シーンの数々。。。シナリオ学校の生徒でもやらないレベル、っていうか赤点だな。
もったいない。
ところで、未だに「これを楽しめないのは教養が無いから」という見当外れなタイトルで論評している人がいるのがびっくり。
ハムレットを下敷きにしてるなら、なおさらクズ脚本ということがわからないのか?ていうか、シェイクスピアやダンテを題材にしてる作品なんて、履いて捨てるほど世の中に山ほどある。
この作品が酷評されているのは、シェイクスピアやダンテから着想を、得ているのかもしれんが「浅くてズレている」から。
全く観る気がしなかったけど、観てしまった。
前作、「竜とそばかすの姫」の内容が??だったので、本作は観る気が全くなかったんですが、娘が「是非同じ意見で語りたい」と誘ってきたので劇場へ行ってきました。
娘は前作よりマシと言ってましたが、自分は全く入り込めませんでした。
全く面白くなかった。
16世紀のデンマークで争いを好まず民から慕われていた王様と娘の主人公スカーレット。
弟と妻に裏切られて処刑後、父の仇である叔父を暗殺しようとしたスカーレットは返り討ちに合って毒殺される。
生と死の境にある世界を延々と旅をして父の仇を探している段階でもうダメ。
何故、主人公は仇である叔父がこの世界にいることを判っているのか。
途中、現代日本の救急隊員である聖がこの世界に迷い込みスカーレットと出会い旅をするのだが、この聖という男がスカーレットにとってのお荷物なんだけど何故か二人は惹かれ合う。スカーレットは聖のどこに惹かれたのか全く判らない。
自分は看護師だから人を殺してはいけない(この世界では皆死んでいるから死ぬことは虚無と表現)と自分だけでなくその考えをスカーレットや周りの者に説いて回るので、観ているこっちはストレスがたまるし、最後は人を殺めてたからなんのこっちゃです。
正直、舞台となった生と死の境の世界は作者であり監督であり脚本を書かれた細田守氏の想像した世界なので危機もあるけどご都合主義満載の世界。
だから話の中身も何故なぜだらけ。
ワンピースで死んだスカーレットは何故デンマーク金貨を持っていたのか??
現代社会で主人公達が踊るシーンは全く必要ないよね!!
前作と同様、お金を使ってるので作画サイコー、色彩サイコー、スカーレットの表情は物凄く豊かで、芦田愛菜ちゃん他、俳優陣の演技は上手かったけど、肝心のお話がつまんないし疑問だらけでした。
人にはお勧めできません。
今回行った劇場は10回以上の公開枠を押さえてましたが、観客動員は1~2割程度でした。
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 令和版『時をかける少女』ってか。細田守作品で初めて涙が…21世紀の世界へ向けての細田監督の新たなメッセージ。
①生・死・虚無・時間・過去・現在・未来・愛・怒り・憎しみ・復讐・赦し・無私・利己・利他・欲望・願望・無限・永遠・争い・平和・言葉・踊り・歌・音楽・奉仕・内省・連帯・希望・絶望etc.etc...まあこれだけのことをぶちこんでいるので姦しくもありわざとらしい点もあるが、目眩くアニメならではの映像表現を通して語られる根源的な生死/人間/人生の意味を問う物語に思わず涙してしまった。
②ただ、善悪は問われていない。クローディアスは最後まで己の事しか考えないどこまでも自己チューな人間として描かれているし、ガートルードも最後まで改心しない。彼らを「悪」と云えば「悪」なのだろうけど、「悪」ゆえに滅びるわけではない。
③死者の国(黄泉の国?)で虚無にまだなっていない人々が渇仰する「見果てぬ世界」、それは『永遠』のことか、『不死』のことか。
死んだ後ですらそれらを求める姿には、オババ(白石加代子だ!が言う通り"人間とはいやはや如何なる存在か"。
④利己的な者達に雷を落とす龍は神の使いなのか。しかし、噴火と共に飛び散る火山岩は誰の上にも平等に(?)降り注ぐ。
神の存在は劇中では殆んど触れられてはいないが、「聖」こそがこの世界の“神”に当たるのかも知れない(「聖」という名前からの単なる連想です。)
⑤少女(とは言えぬ年みたいだけど)の成長物語か、王女が昏睡していた間に見た夢なのか。
目覚めた王女の手に死者の国で聖に手当てしてもらった包帯がそのままになっているところは、『千と千尋の神隠し』のラストの千尋の髪留めを思い出させる。
私達の世界で現在進行中の、ガザとウクライナでの紛争・戦争で、アフリカでの飢餓で、中近東での難民等で失われていく子供達の命。それを彷彿とさせる一幕をはじめ、様々なメッセージが散漫ではないが時空を縦横無尽に往き来する世界の中に散りばめられていることでとりとめの無い印象を受ける観客もいるかもしれない。
しかし、私は押田守が想像し構築した世界の中であちこちからそういうメッセージが読み取れるこの映画の豊潤さが決してキライではない。
なんか説教くさかったかなー。
クレヨンしんちゃんかドラえもんだったら…と思う作品
開始30分で「あ、これは普通に受けとっちゃダメなやつだ」と気づいたので落ち着きを取り戻す。
最初は、
・唐突な場面の繋がり
・カットが切り替わると突然出現する登場人物(ゼルダの魔物か)
・心情描写がほとんどなく人物背景も説明されない
・今時ありえないデウス・エクス・マキナ的技法
・本来観客に考えさせるべきテーマを全部謎の老婆が説明しちゃう(いわゆるギリシャ劇でいうChorus)
とかで「???」ってなるんだけど、だんだんこっちが作品に寄り添ってきて、最後の仇敵の最期には「そうなるよね!」って笑う余裕すらできた。声出しOKの上映だったら人物の行動にみんなで突っ込んだりできて、すごく楽しそうだ。
✴︎✴︎✴︎
「死後にさらなる“死”(虚無)がある世界で、死してなお“死にたくない”と思ってしまう人間の性」っていうのは興味深いテーマ。
でも、そこに「殺し合いをやめない人間の本質」を混ぜつつ、「ハムレット」をモチーフにした転生ものっぽい110分として描き切るのは、流石にハードルが高いのかもしれない。
「伝えたいテーマが溢れちゃって、観客を無視して作家主義に陥る」ことってあるんだろうけど、これをやるならオリジナルでなくて、押井守監督スタイルで他人のプラットフォームを借りた方が良かったようにも思える。
この作品が「クレヨンしんちゃん ヨミの国の大冒険」とか「ドラえもん のび太とハムレット」とかだったら実は感動作だったかも。
※※※
でも、なんか観終わった後に腹が立たないんだよなあ。
一作ごとにいろんなスタイルやこだわりを試してきた細田監督だからこそ、まだこういうテーマ偏重型の作品を「ああこの人だったらこういう作風になるよね」って楽しませちゃうところまで割り切れていないだけだ、と思うからかも(←なんか偉そうだけど)。
決して必見です!とは言えないけど、酷評を背景に「自分だったらこう観るな」って考えながら鑑賞するのはおもしろいと思う。
でも次は、青空と女子高生と生活描写でお願いします、監督(こういうこと一番言われたくないだろうなあ…)。
いったい、なにがどうしてこうなった?
あまりの駄目さ加減に呆然となりました。
細田守監督の映画って、こんなんだったっけ⁈
と昔の自分のレビューを見直したら、
「あまりの出来の悪さに心配になってしまう」
と、2018年公開の『未来のミライ』のレビューでも書いてました。あれまっ!
SFでも、ファンタジーでも、死後の世界だろうがなんでもいいのですが、こんなにはじめから作品の世界観に入り込めない体験は初めてです。
実写でもアニメでもそこに展開される〝架空の世界〟には、それなりの成り立ちやルールみたいなものがあって、そこに入り込んでしまうきっかけとか、そこから脱出するための条件とかは、具体的な説明がなくても、物語中のエピソードや主人公が遭遇するトラブルなどから想像できるようになっている。だから、我々鑑賞者も、それをしては危ない!とか、はやくそこに辿り着いて!とかハラハラドキドキしながら登場人物と共鳴できる。
この映画の世界は、それらの努力や工夫はすべて取っ払って、何もかも取ってつけたように唐突に現れる。しかも、そういうことなのか、という納得感のようなものもない。だから、見ているうちに、もういい加減にして!と疲れることになる。
そんな状況で、〝復讐心や怒りに駆られた自分をもう許してあげて〟とか教条的に説教されても少しも響いてこない。
たぶん、争いの絶えない困難な時代において、人としてのあるべき振る舞いとか寛容さについて、今一度みんなで考えてみようよ、という映画なのに、素直に感動できない自分のほうがおかしいのだろうか?
という思いもしなかった罪悪感を背負わされたみたいで、とても困惑しています。
久々に途中で帰りたくなった
絵は綺麗。すべてが中途半端な印象です。
他の方も書かれてますが、脚本が酷いと感じます。良い脚本家さんとの出会いを期待します。
歌、ダンス、ミュージカルも必要に感じない。
こんなにたくさんの大御所俳優さん使って、失礼にも感じます。
今の時代だからこその世界に向けたメッセージ
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