果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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思いを詰め込み過ぎか
ホームのシネコンに来る実写作品はダボハゼ的に大半を観ているが、アニメに関しては選んで観ている。と言ってもイメージで何となく選んでいるだけで、ジブリ、新海作品等と2最近2010年以降の細田作品は観て来た。
今回観賞意欲をやや削いだのは宣伝映像。世間的にすこぶる好感度の高い芦田愛菜だが、俺は女優としては好きじゃない。繰り返し映画祭での彼女の映像を見せられるたびに意欲が減退したが、それでも一応観ておこうかと観賞。
【物語】
デンマークの王国の王女のスカーレットは王に愛され、幸せな幼少期を送ったが、あるとき王の政治に不満を募らせた叔父が王を殺して自分が王位に座る。成人したスカーレットは父親を殺した叔父に復讐しようとするも失敗し、死者の国で目を覚ます。
狂気に満ちたその世界では、「見果てぬ場所」にたどり着かなければ、虚無となり存在が完全に消えるとされていた。「見果てぬ場所」にたどり着けば復讐のチャンスがまだあると考えるスカーレットは「見果てぬ場所」を目指すが、次々と宿敵が現れる。そんなとき、全く見たことも無い風体の男が現れ、スカーレットと行動を共にするようになる。
【感想】
宣伝映像によるネガティブな気分で観始めたのだが、気分が上げたのは序盤の舞台がデンマークの城。
「あ、これ見た覚えがある!」
一昨年デンマークを旅行したときに行った城だとすぐ思った。観賞後、モデルがクロンボー城であることを確認した。外観だけでなく見学した地下部分のシーンも有った。知ってる場所が予期せずスクリーンでに出てくると何となく嬉しくなる。
ということで序盤にちょっと気分が盛り上がったのだけど、それ以降それ以上に気分が盛り上がることなく最後まで行ってしまった。
細田監督が描きたいことが色々あったんだろうなということはなんとなく感じられたが、それが空回りしている感が有り、少なくとも俺には響かなかった。少し詰め込み過ぎて、徒に複雑な展開になってる感じで、俺的にはもう少しシンプルに描いて欲しかった。
一方で、公開直後から予想外の低調な客足の出足にちょっと驚いている。苦戦続きの実写映画を尻目に次々と大ヒットアニメ作品が生まれる昨今の状況ではビッグネームの細田作品も50億円くらいは確実に行くのだろうと思っていた。 公開後のクチコミで2週目から客足が伸びないのなら納得するのだけど、最近は公開前に噂が広がるのだろうか?
【凡作】白くて爆ぜるハナクソ
映像や音楽は良いと感じた。しかし、キャラクターや脚本が全てを台無しにした残念な作品。急に場面転換して観客を置いてけぼりにする(ダークな世界感に唐突に挿入されるミュージカルetc)のが何回もあるのは本当にやめてほしいです。 鑑賞していて何度も頭を抱えました。
まさにその名の通り、果てしなかった
ここ1.2ヶ月
駄作を観すぎてるせいか
耐性が付いてしまい
「酷評」とまでは思わなかった
この作品を
「酷評」と言える人は
本物の駄作に触れたことがない
恵まれた人たちだと思う
(感性が乏しいとも取れる)
絵が美しかった
キャラクターの瞳の動きまで
細かく描かれていた
細部まで行き届いた
美しい絵をみて
損をした、とは
わたしは思わなかった
だけれども
記憶の一部として
刻まれるような作品には
何歩か届かなかったなと思う
一度
袖を通したきり
引き出しの奥に
しまい込んでしまった
新しいワンピースのように、、
もう一度
引っ張り出して
着てみようとは思わない
きっとわたしは
このワンピースを
「果てしなく」
タンスの奥に
しまい込んだままだろう
作品の中で
「死者」が
本当の意味で消えてしまうことを
「虚無になる」と表現されていたが
わたしも
鑑賞をしながら
何回か「虚無」になりかけた
幻覚というか、、
錯覚というか、、
そんなようなシーンが
何ヶ所かあって、
細田氏は
何かに追い詰められて
苦しめられてるのでは?
と考えたりした
いずれにしても本作は
芦田愛菜ありきの作品で
彼女の存在なくしては
とても成り立たない
構成となっており
彼女が演じることを
最初から想定して
描かれたような内容だった
芦田の魅力を
存分にすくい集めて
詰め込んだような作品
彼女が魂を注いで
身を削りながら
演じきったにも関わらず
多くの人たちの
記憶の奥底に
「果てしなく」
閉じ込めれてしまう
そんな作品になってしまうことが
実に無念でならない
数々の駄作と対面してきた
私から言わせてもらえば
何てことはない
声高に騒ぐほどの
代物では無かったが
芦田愛菜の存在が無ければ
冷静に観ることは
出来なかっただろう
わたしの友人いわく、
数ある酷評の中で
「芦田愛菜の顔に
泥を塗らないで」
という低評価が
何よりも
突き刺さったようで
観に行くのをやめたようだ
他人の評価に惑わされて
観に行く人が
減ってしまうのは
作品に命を吹き込み
作り上げた方たちが
何とも浮かばれない
本当に「果てしなく」
哀しい作品になりそうな
そんな予感がした
昔からの細田ファンなら
また受け取り方が
違ったのかもしれないが
私的には
観なければ良かったと
後悔するほどでは無かった
かといって
生涯、忘れずに
抱きしめていたい
と思うような作品でもなく
まさに
「果てしなき」
というタイトル通り
色んな意味で
テーマに
寄り添い過ぎているように感じた
酷評されるほどでもないし褒めるほどでもない
酷評が気になり予定外の鑑賞。
制作費がかかっているのはよくわかる。だから酷評されるほど見どころがなくはないし、最初からリアリティラインは低いので、筋や演出の突飛さにつまらないツッコミをするのは野暮。そもそも話に期待をして観に行くのが間違い。たとえシェイクスピアが下敷きにあろうとも。
退屈はしなかったし、眠くもならない。だが褒めるほど白眉な部分も多くない。よって総合点は凡庸になる。
自分は見たことがないものを見たくて映画を観に行くので、その意味では既視感しかない。伝えたいメッセージはわかった。愛だろ? 愛。でもそのメッセージにこの長さは要らない。あるいは同じ時間をかけるなら、その結末にたどり着くなら、もっといろいろな道がありそうだ。
でも12になる息子が観たらきっと感動するんじゃないかなと思った。人が作ったものに対して、こんなところでたかだか数千円の支出で偉そうに何かを語るほど、父は俗世でスレてしまったのですよ。
そういう作品。
ド駄作
ダメなモノにはちゃんとNOを突きつけないといけないと思い、アカウント作成して初めて投稿しました。※あくまでも個人の感想です。
頑張って映画を作った人たちがいるのは理解していますが、お金を取っているのにストーリー酷すぎませんか?
これまで見てきた映画の中でもワーストクラスな気がします。いつ帰ろうかと何度も思いました。
映像や音声、声優さんの演技は素人目には特に問題なかったと思います(ストーリーヤバすぎて気になってない)。新しい感じの映像にチャレンジしたんだなというのは分かります。
ただ、ストーリー展開が突然だったり、え?いきなりどうした?と思う場面があまりにも多くて終始置いてけぼりでした。
舞台的に理解できない設定や矛盾などがあるだろうとは思っていましたが、それを抜きにしても理解できませんでした。
▼気になったところ
・死後の世界なのに叔父は変わらず王様してる
・スカーレットの国の人っぽい人しかいない
・聖だけ明らかに場違い。突然荒野にいたらもっと戸惑えよ。あと突然襲われてるのに割と普通にしてるのなんで。
・襲われるところほとんど見晴らしが良い所なのに攻撃されるまで気づかないのなんで。
・聖、スカーレットに殺すなって言って憎しみの対象である人を助けるのスカーレット目線はらわた煮えくり返るぞ。
・聖当たり前のように弓使って馬に乗ってるのなんで。
・いきなり現代の日本でダンス始めるな。もっとなんかあっただろ、全部突然。
・なんいきなり沢山の人出てきて、戦争始めてて困惑。なぜこのタイミングで始めた。
・聖、キャラバンのばあちゃんから貰った楽器を笑顔で売り払うな。
・スカーレットに殺すなって言っておきながら聖はあっさり弓で2キル。え、なんか考えが変わる瞬間ありました??あと弓を手持ちで防具付きの人に刺しても多分貫通しないのでは??そのために防具はあるんですよ??
・叔父のとりあえず謝っとくかみたいなやつにスカーレット騙されないで。スカーレット騙されすぎ。
・結局龍はなんだった?スカーレット親衛隊だった?
・なんでスカーレット突然聖に惹かれてるの??割と終始邪魔してたよね?襲われてる時基本傍観者決め込まれてたよね?無理矢理浅くて薄い恋愛入れる必要は無かったのでは?。
・突然始まるワンピースのエニエスロビー編だけは死ぬほど笑いました。この作品唯一の面白ポイントでした。
・結局この作品で表現したかったことは何だったのでしょうか?生きる意味?復讐は自分のためにならない?愛?平和を願う心?
これまで細田守監督の作品は結構好きで全作見ていますが、今回、前回、前々回で確信しました。脚本が大切であると。
映画やドラマ、アニメ漫画、小説など色々読んできて「面白い」と「面白くない」の違いぐらいなら分かると個人的には思っています。
観客側の知識や想像力が無いと言うならもう知りませんが、客観的に作品がどのように見えているかはもっと考え欲しいと思いました。
あまりこんなこと普段は言いませんが、お金を払って時間を使って見るものではなかったと思います。
見ることを検討している方はサブスクか金曜ロードショーで見た方が良いと思います。
支離滅裂なアノ世の地獄世界話、誰がコレを望んで観たいのか 疑問
柿食えば 銃砲鳴るなり 法隆寺、
すみっコで おしっコ漏らし、
ブラフラ 買い物 こっちが ふらふら、
子供らと一緒の秋の旅路は ホント疲れますね~ 今日この頃・・・
今日は シメに 「果てしなきスカーレット」観に行きましたよ。
500席近くもあるシアタ-が パラパラの客しかいなくって
私達だけで ほぼ独占状態。
昨日封切って、上映回数も多いけど このスカスカ度みて
ほぼ 推測が付いてしまう。
(子供達 完全に座席でかくれんぼw。 厳しく注意する!!)
原案:”ハムレット” ベ-ス
監督・脚本:細田守氏
-------CV-----
・スカーレット(主):芦田愛菜さん
・聖(別世界から来た看護師):岡田将生さん
・アムレット(主の父で優し王):市村正親さん
・クローディアス(王の弟):役所広司さん
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久し振りの細田監督作。
期待していないって言えば それは嘘な訳で
正直な所、 どんなのか ワクワク期待してました。
予め予告編は観てました~
(話展開)
ある王国での話。父王を叔父クローディアスに殺された王女スカーレットが、復讐を誓い“死者の国”で目覚める物語。そこで現代日本から迷い込んだ看護師・聖と出会い、共に旅をしながら敵討ちを目指す中で「生きること」「許すこと」の意味を問いかけるファンタジー。
復讐の炎に燃える王女が“死者の国”での旅を通じて、生きる意味を問い直す物語。
(感じた事)
・この展開スジですが、何処となく身内が病院でやむなく亡くなってしまい その時の最後の言葉とか 周囲の思い、影響変化が感じられます。また病院スタッフにも随分とお世話に成った事が伺え 話に交じっている様に感じました。
勿論ハムレットがベース的展開なのでしょうけども。私はそう感じました。
・ツマラナイと言えば それまでなのですが、脚本に難がありますね。
エピソ-ドに深みが無く、元と成る感情の返しが早いです。
何故?父と叔父は仲が悪いのか。何故自分は恨まれて殺されるのか。
国王の処刑を民衆が求めていないのに 何故決行出来るのか。
あの世の世界が もひとつイメ-ジ設定が整っていない感じがする。
上の世界へ 空中階段を駆け上がる・・・ 時をかけるの延長?
・聖(看護師)なぜ ここに?
殺されたのは分かるが 彼だけの設定がどうしてか。他の世界からは来ないのは何故? 救命医療用具、薬とかの量からして カバンの大きさからいって
あれだけ大勢は助けられないね。救命ファンタジ-ですね。
・細田氏定番の 困った時は ”竜” ですね。
悪い奴には 雷を・・・ 都合良すぎです。
今作 感情の波を作るのに 押して押して 更に押して引き込むから(又は伏線化)感情が深くなるのに、押して引いて それでおしまい。そして次のキャラに話しかけて押して引いて ソレでおしまい。コレの繰り返しを感じます。
だから これでは一向に 深い感情へ繋がって行かないと思いますね。
・まぁまぁ 地獄の世界観 絵は綺麗でしょうか。しかし既視感あって他作でもこれ位の絵は在りますね。もっと 特徴が欲しい所を感じます。
中世に拘っているので 聖の姿が浮いちゃう。
ハムレットを この際オール現代に彫り込んだ世界観の方が違和感なく行けたかもですね。
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映画終わって子供達を見たら熟睡でしたわ。
つまんなかった様です。(又は疲れちゃったのか)
芦田愛菜さんだけが メインで声張って歌って頑張ってて
そこだけは 良かったでしょうか。
ご興味ある方は
劇場へどうぞ!!
微妙…だけどそこまで悪くはない
映像の美しさは特に印象的で、全体として一度観てみる価値はある作品だと思った。(とはいえ、CGが苦手な人には合わないかも)
物語のまとまりにはやや難があった気がした。細田守が伝えたいテーマはなんとなく伝わってくるものの、要素を詰め込みすぎたせいか一貫性が弱まってごちゃごちした印象になっていた。結果としてツッコミどころも多く、思わず「それはないだろ」と笑ってしまう場面も多々あった。
思った以上に恋愛要素が前面に出ていたのも意外だった。ただその描き方が中途半端で、入れるのであればもっと丁寧に描いてほしかったところ。この“中途半端さ”は恋愛以外の要素にも見られ、惜しかった。
散々酷評はされているものの、総合的には「決して悪くはないが、良いとは言い切れない」そんな印象の作品。
YouTubeのショート切り抜き動画で観れば充分です
単純につまらなかった。
ストーリーが単調で奥行きもなく、そのクセ設定も徹頭徹尾ブレブレだから気持ちが悪かった。
ストーリー展開から設定、セリフ、キャラクター性に至るまで、そのほぼ全てが色んなアニメ漫画の使い回しで観ていて恥ずかしかった。
まさに進研ゼミの漫画の「これ、ゼミでやったヤツだ!」を彷彿とさせられた。
特にラスト、スカーレットと聖との別れ問答では…
聖「スカーレット!生きたいと言え!!」
スカ「い"ぎだい!」
とワンピースの名シーンを踏襲する始末。
スカーレットはともかく、自分は共感性羞恥心で死にたくなった。よくこのセリフ採用したな…と…
曲りなりにもワンピースのアニメ、映画に携わった監督として「お前は恥ずかしくなかったのか?」と逆に問いたい。
それ以外は大きなツッコミ所もないから(細かい鼻に付く漫画パロは健在)友達と批判大会すら開けない。
また、人間が死に掛けた際、時空を超えて一旦煉獄?に集まる設定のはずだが、武器は基本剣と弓、銃は火縄銃のちょっと進化したヤツ。なのに聖の持ち物は現代日本の救急看護道具と言う超ご都合主義。(スカーレットが15世紀のデンマーク出身だからかとも思ったが、それだと全時代の人間が一堂に還す設定が破綻する)
ラスボスも主人公の父親の仇なのだが、実在の国を出してる以上、ヒトラー、スターリン、毛沢東、チャーチルなど、現実にはもっと有能でカリスマ性に富んだ指導者は何人も存在していて…細田守監督が生み出したキャラクター如きが時空を超えた煉獄で、大きな顔をしているのも癪だった。大して使いこなせていない設定なんだし、いっそデンマークや日本と言った実在の国や時代を出さなきゃ良いのに…
さらにご都合主義と言えば、物語の全てが神の手に導かれてるかのように進んでいく。
それもスカーレットがピンチになると、空が暗転して武器を纏ったドラゴンが敵に雷を落として助けてくれる。勿論、ドラゴンの正体が天災か神か或いは意志のある誰かなのか…その辺りは明かされない。
そもそも、基本ずーっと荒廃した砂漠を歩いて最果てを目指す旅をするのだが、なぜ荒廃した砂漠なのかや行商人が持つ水や食料の出処も明かされない。
結局、作り手としての責任を放棄して世界感を作り込むのが面倒臭くなっただけなんだと思う。
背景作画のことは詳しくないが、建物とモブキャラに所々コピペが目立っていて予算を節約している箇所も見て取れた。それがコピペにしろそうでないにしろ、せめて素人にはそう分からないようにして欲しかった。要するに視聴者をナメてると言うか、多少雑に作っても「有名監督だし一定の収入は見込めるだろう」と高を括ってるとしか思えない。
ストーリー展開はほぼ前作「竜とそばかす姫」のトレース。厳密には違うがダメな所も含めて既視感がすごかった。
そして2時間かけて本作で言いたかったことは「復讐なんて意味ない!自分の為に許そう!」これはアンチコメすら書いてはいけないという警告なのか?
そもそも「復讐」をテーマに掲げること自体、どこか間違えていると思う。
「復讐なんて意味ない」も「復讐を遂げる」もう使い古されて廃れたテーマではないだろうか。
だいたいそんな説教を、どストレートされたところで今さら一体どこの誰に響くのか?
なぜこんな誰の為にもならない作品を世に出すのかが本当に分からず、途中から怖かった。
もしかしたら、子供も楽しめる映画(言い方は悪いが「置きに来る映画」)を目指したのかもしれないが、それにしてはスカーレットが結構ボコボコされており(叫ぶだけで大したダメージが入っていないところは、まさに百獣のカイドウその人)、観ていて不愉快で子供向けというわけでもない様子。声の演技にキャラクターの表情や仕草が追いついていないのは非常に残念だった。
総じて細田守監督自身を含めきっと本作は誰のためにも作ってない、アニメの殻を被った虚無なのだろうと思った。
最後に自分はサマーウォーズまでの細田守監督の作品は大好きだ。おジャ魔女どれみの「どれみと魔女をやめた魔女」やデジモン「コロモン東京大激突」を作っていた頃のいい意味で何処か心を不安にさせるエモーショナルな作品や、ワンピース「お祭男爵と秘密の島」のようなギャグとサイコホラーが入り乱れるような作品に再び出会えることを夢見て、次も、その次も、そのまた次も細田守監督の作品を観ると思う。
…スタジオ地図が潰れたら、またあの頃の監督に戻ってくれるかな?笑
細田さんが思いついたものを何でも取り入れた結果、とっちらかって虚無となった。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」「**おおかみこどもの雨と雪**」までは細田守監督と脚本**奥寺佐渡子のタッグを組み、宮崎駿の後継者に最も近いと期待されていたが、「バケモノの子」「未来のミライ」「龍とそばかすの姫」と細田守監督兼脚本になってから少し賛否が増えているなか、注目となった最新作。**
物語は・・・
王様の父が叔父によって殺された。娘のスカーレットは父の復讐を誓うが、結果は失敗。死者の世界で目が覚めたスカーレットは復讐心をさらに強め叔父探す中、現代の日本からやってきた聖と出会い共に旅していく。
シェイクスピアのハムレットの要素を取り入れた作品となっているが、ハムレットを知らなくても楽しめる作品となっている。
本作を作った背景として監督は
コロナが明けた後にまた戦争が起こったことについて絶望的な気分になり、「復讐」をテーマとして作品を作ろうと、今だから描ける復讐劇を描くと取り組んだらしい。
確かに絶えず起こっている戦争に対して、あらためて令和だからこその視点は非常に興味深く、大注目していたが、すでに口コミで叩かれているが、物語は正直イマイチだった。
まず良かった点は
空の海、巨大な龍、砂漠のような地上など幻想的で絶望的な死者の国の世界観やデザインは素晴らしかった。
細田映画にでてくる、現実と異なる世界の設定は毎回楽しみやし、今回は特に興味深かった。
現実世界と死者の世界、他の世界など世界のシーンによってセル、CGなど技法を変えるなど挑戦的な表現にも挑んでいる。
シーンによってスカーレット自身のデザインがかなり変わるので違和感は正直拭えないが、悪くはなかった。
また、スカーレットのアクションにはスタントアクションとしてベイビーワルキューレの伊澤彩織も参加しており、アクションシーンはカッと引き込まれる緊張感と没入感を表していた。
ただ、肝心な物語が要素はいいんやけど、ハイライトのようにトビトビになっており、キャラの人物像や物語の展開はほぼうまく描けておらず、「起承転結」の起から一気に結にたどり着いた印象を受けた。
物語としての情景描写が足りておらず、
話の深みやキャラの人物像が理解しにくい。
それなのに、キャラの感情表現だけはシンプルに感じた想いをそのままセリフとして発し過ぎている。
細かい話の内容に関して
ここから先はネタバレになります。
死者の国があまりによくわからない。
人や武器があるのはいいけど、馬など動物がいるのも違和感だった。
じゃあ、全動物たちも一度死んだものは存在するってことなのか?
死者の国に関して、もう一度死ぬと虚無になる以外の説明があまりになさすぎる。
龍が出てきたら、時に雷を落としたり、あれが一体なんなのか、死者の国の神なのか。
次になぜ死者の国でも王(叔父)が城をもっており、王の位置にいたのか。
おそらくスカーレットと同時期に死者の国に来たはずの王(叔父)は城は家来などをすでにもっているチートムーブしていた。
しかも、家来の四天王みたいなやつ全員死者の国にいるってことは死んでいるはずなんやけど、なんで部下がほぼ全滅なんて?
現世の時に実は、スカーレットの復讐によって殺されたならわかるけど、そんなこともなかったので、なぜ全員死者の国揃っているか納得できなかった。
あと、スカーレットが叔父の家来と戦ったあと、もし殺してしまっていたら今のままで良い。ただ、殺さず解放していたけど、そのまま着いていけばいいのでは?って思った。最初のコーネリアスなんて、負けた後にスカーレット達よりも先に城にもどって王と会っているんやから、解散させる意味がわからなかった。そのまま案内させるか、着いていくのが一番早いような。
今作で一番理解出来なかったのはダンスシーン。
細田さん曰く、「龍とそばかすの姫」を通して歌とダンスは映画自体を上げるものであると感じ、本作にも取り入れたらしい。
そもそも「龍とそばかすの姫」は歌が好きな主人公が母の死をきっかけに歌えず、ネットのアバターを通して歌姫になる物語で、歌がテーマになっている作品。
それを歌とダンスがあれば、いい感じになるっしょ、ダンスは自由の象徴だから!って思いつきで取り入れたのが本作な気がする。
フラダンスの部分はまだよいけど、渋谷っぽい街でスカーレットが妄想でダンスするシーンはさすがついていけなかった。
せめて、現世を想像して歌を聞くシーンならまだいいが、なぜダンスをしているのか?みんなで?2人でララランドみたいに踊っているのか?困惑を通り越し、笑ってしまった。
聖という人物像も結局よくわからん。
現代の日本からやってきた看護師の聖は、敵や味方など関係なく、傷ついた人をほっておくことはできず必ず治療する。死者の世界でそんなおめでたい人はおらず、特別な存在になっているが、そもそも看護師を目指した理由がまったく意味がわからない。もし、本音を隠した発言であるなら、どこかで本心が明らかにしてほしかった。
あと、なんで現代人なのにあんなに弓が上手いのか、いきなり馬に乗れるのか。できた当然見たいな動きが全く共感できなかった。(弓道部と馬術部の経験ありなら許す)。
また、戦わず治療に専念する彼が、ある時スカーレットを守るために人を殺すシーンがある。
これまでの聖の人物像を覆す瞬間で、葛藤が強く出てくるのかと思いきや、あっさりと弓を引く。しかも、殺したあとには後悔な悩むことなど一つもしない。
冒頭は工夫していたはずなのに、かなり直接的にもなっているし、治療もしない。
まるで、人を守るためには殺すことも迷わない人間へいつのまにか心が入れ替わったかのような。
後半さらにスピードを増していく物語が進む。火山が噴火し、「溶岩が流れてくるーやばいーっ、あ、頂上ついたね」っじゃないねん!
火山からのつながりはないのか?ただ怒りのように噴火しただけたのか、せめてスカーレットたちと紐付けてくれよって思った。
復讐に囚われてしまったスカーレットは死んでもいいから復讐したいと願うスカーレットがラストには「生きたい」と願う。
心情の移り変わりの描き方は正直足りていないが、そんなことよりもワンピースどハマり世代には、ラストの「生きたい」がウォーターセブンのニコロビンを想起させるシーンだったのも気になった。
(たまたまかもしれないけど)
自分だけかと、思いきや劇場から出る際に全く同じことを感じ、発言している方もいたのでワンピース世代にはあのシーンはひっかかるかも。
ラスト、実は生きている物が「死者の国」にいることが分かるんやけど、なんでなん?。
「死者の国」が実は生死の境目、いまゆる「今際の国のアリス」みたいな世界感なら納得できる。
たどり着いたものだけが、生き返るとかね。
ただ、スカーレットに関しては最初から死んでなかったらしいので、それならなぜ「死者の国」に来たのか、全くわからなかった。
パンフレットを読んだ結果
細野守が思いついたものを全て詰め込んだ結果、とっちらって虚無となった作品だった。
前半と後半の2部作にすれば、もう少し良かった気がする。
脚本の能力がないと言われているけど、これからの細田守監督、スタジオ地図の動きがより気になった一本。
実は未完成じゃないのか。
シーンによってクオリティの差が激しいことが気になった。
終盤のパートに入った瞬間CGというか撮影というか、画面のクオリティが急に1段階上がる。キャラクターの陰影の付け方、撮影の雰囲気が急にぱっと良くなる。映像の集中力がぐんと高くなるので、その終盤のブロックだけは鳥肌が立った。
本作、制作に4年半掛けた大作とのことだがその歳月がシーンごとのクオリティの差を生んでしまってはいないか?と思った。テレビ放送されたメイキングではまず絵を先に描きそれに合わせてCGモデルを表情付けしていくという、下地にはちゃんと伝統的な手描きアニメーションがあることをアピールしている。が、やっぱりCGはCG。スタジオカラーでもない限りやっぱり動きはぎこちないし絵的な面白さも薄まる。
大体、死者の国パートはCGで、現世は手描きでみたいな分けをしている割には死者の国のモブは手描きだし、しかもやっぱり作画のキャラクターは生き生きとしている。聖の丸刈り頭は髪の毛のアニメーション予算削減かと思うくらいには浮いているし、ダンスシーンのあのテキトーな衣装のモデルは特に酷かった。あの胸から上の不自然な膨らみは何。体形がまずおかしい。そして24fpsで描かれることもあってCGモデルの人形がただ手足をばたつかせているだけにしか見えない。
中盤に訪れるキャラバンのモブダンスも同じく不自然な動きをするから、やはりCG表現には限界がある。動きと表情がぎこちないから、手書きモブの絵と馴染まない。浮いた存在になる。
やっぱりCGに技術的にも予算的にも時間的にも限界はあるし、手書きは絶対に必要。
と、いうか、多分この映画別にCGじゃなくても成立したんじゃないかな………………………。
そりゃ群衆とか膨大な作業量を必要とする場面はCGが有効だろうけど、人物一人一人は当然手書き作画の方が画的に観てて面白い。夜、眠れない聖を寝ながら見つめるスカーレットのカットとか、治療を受けるために手がクローズアップされるカットとか、どう考えてもそこだけやたら良い。普通に手書きの美しいスカーレットをもっと観たかった。
表情を手書きからCGに落とし込んだとしても、その後の演技までは手書きには劣る。だからかな、生気を感じなかった。
時たま瞬間的に魂を込められていると感じるカットはあるけど、それが全編に渡って続くわけではない。これがちぐはぐさを感じる一因。
画が駄目なら話はどうなのってところだが、こちらも何とも…………。
私が一番好きな映画は未来のミライなのだが、あれもやっぱり終盤は外的要因を無理矢理設置して「わからせ」て成長を促せるつくりだった。今作もそう。聖、父の遺言という外的要因によりスカーレットが「わからせ」られる。それって果たして本人の成長と言えるのかどうか。単純に外因の思い通りになったから成長したと言っていいのかどうか。
端的に言えば、詰めが甘い。あの描写だけでは納得できない。脚本家の都合に動かされた心の動きは、観客には届かない。
さらに最終盤。群衆に対峙するスカーレット。非戦を訴え覚悟をあらわにするシーン。そこに死の国で会った子供の家族とか色々挿れられたろうに、ただの作画の雑な群衆の言葉なんて観客からしたら知ったこっちゃない。ドラマがない。のに、すぐに国民の支持を得る動きは都合の良さを感じてならない。しかもこのシーン、スカーレットが終始アップで映り周りの大人は一切、マジで一切映らない。
要は世界の広がりを感じない視野の狭さが気になる。90年代流行ったセカイ系みたいな、主人公と誰か一人が1on1で話し合って世界の命運が決まってしまうような狭さ。
必要量に対して描写が足りてないので、こちらとしては展開に納得するだけの材料が与えられないまま話が進み共感値が離れていく。
あと気になったのが、非戦を訴えるのは良いがその種を過去の人物に託し願うというのが都合良いというか投げやりというか無責任ではないか。今を生きる私達にとってその責任はむしろ自分達が負うべきものだし、過去を生きるスカーレットに「自分が平和な世を作ればあなたは死ななくても良いかもしれない」と現代の責任の一旦を過去の時代の人間に背負わせるつくりはどうなのと思う。その役割は聖が背負うべきでは?
なんかこうおじさんにありがちな「願いを誰かに託す」という動きを安易に行ってしまうのはあまり受け入れられなかった。
という感じで、画面、ストーリーどちらも色々と共感出来ない。乗れない。都合が良過ぎるし、描写が雑で集中力が散漫で視野が狭い。
それから音楽。
意外にも音楽がかからないシーンが多い。かけろよ。
特に終盤のアクションシーンに音楽が無かったのが驚き。いや、結構重要なシーンなんだから景気の良い音楽でも流してやればいいのに、無音なので余計虚無感が際立つ。
あと演技。
もうのっけから、芦田愛菜さんが「憎き敵」をNi Ku Ki Ka Ta Kiと全部有声音で発音していることが気になった。そこらへんからもあー演技指導出来る人居なかったのかなとか思ってしまう位には声の演技としては駄目だった。その先もプレスコしたにしては表情に声が負けてると思うシーンが連続するので、首を傾げざるを得ない。
やはり、時間を掛けすぎたのも一つの要因か。
もっと高い集中力で1本スッと描けていればこんなことにはならなかったのではないか。
描きたいことがまとまりきらないままどんどん要素を足していって、結果言いたいことがぼやけたまま完成としてしまったのではないか。
ちなみに、これ小説版ならもっとまとまってるんじゃ?と思い出版社が出してる試し読みの冒頭部分を観に行ったがこりゃ小説じゃなくて脚本だ。「〜した。」「〜だった。」と画面の解説に終始していてとても読めたものではない。これは脚本か画面の設計図でしかない。
結局、巷で言われている通り専門の脚本家を用意しないといけないという結論に至る。
監督の発送は面白いし光るものはある。あるだけに、これだけ注意力散漫な映像になってしまったことが残念で仕方ない。
というか、作り直して!
完全版が出来るなら観たい。
そんな映画でした。
エンタメ性は低いかもだけど
自分と家族は楽しめました。好き嫌いの問題ではありますが、ここまで酷評が目立つのは不思議に思いました。冒頭の入りから非常に暗く、話も重いテーマで、楽しみながらストーリー展開を負うものではなかったですが、自分なりには感じるところはありました。
ただ、多くの観客や観客予備軍はこれまでの路線のエンタメ性を求めていたと思われ、それにそぐわない内容だったのだろうなとは思いました。そうなると、揚げ足取り的なコメントのオンパレードになるのでしょうね。。。
芦田愛菜さん等声優でない有名人の起用はどうなのだろうかなど、色んな部分でビジネスの難しさを感じる面もありましたが、自分としては映画ファンとして観ておいて損はなかったと思いました。
レビューだけで観ないのは勿体なさ過ぎる。とにかく映像を堪能して欲しい
予めハムレットの粗筋を読んでおくのをお薦めします。
復讐の物語です。生と死の狭間の世界を旅するのですが、映像が素晴らしくあっという間の2時間でした。
「竜とそばかすの姫」の現代の日本の闇を中途半端に挟んできたことに比べて、ずいぶん良くなった印象。殺陣も恰好良く、剣を突き刺された竜のデザインも良い。ほんのわずか現代日本に舞台を移す場面がありますが、荒涼とした世界からの転換として、抑制も効いて良い演出だと思います。
商業性とアート性のぎりぎりを攻めて、新しいアニメーションの表現にチャレンジした点も高評価の理由です。
日本での興行収入は伸びないかもしれません。
脚本が酷いという話ですが、セリフ回しもそんなに多くないので、自分は全く気にならなかった。
強いて苦言を呈すなら、エンディングの歌は芦田愛菜ではなく、プロの歌手だったら購入したのになあ。。。
色々意見はあると思いますが、自分の感性を信じて、沢山の方に見て欲しい作品です。
謎ドラゴンが出てきて敵を蹴散らす←これの繰り返し
主人公陣営がピンチになったら謎のドラゴンがピンポイントで敵だけ雷撃喰らわして倒す。
↑これいくら何でも都合良すぎませんか笑
他にも全体的に?な部分だらけで途中で退出しようか迷うぐらい退屈でした。
これ楽しめる人居るんですかね?
良かったのは声優陣の演技くらいです。
脚本が壊滅的
予告編を観た時からダメダメ感が漂ってたけど細田監督のアニメは好きなのがあるから観に行った。誰もあの脚本に文句を言う人がいないのが致命的。冒頭であの世の世界を説明した時点でアウト!だと思う。ストーリーは見るべきモノはなく全くワクワクするものは無かった。この人、売れたから天狗になって脚本を書くようになってから面白くなくなったと思うのは私だけ?売れたから何をやっても許されて、路線変更したのだけどそもそもある種の才能は持ってないから底が浅くて全然面白くなかった。残念。
映画で世界平和の夢を見た監督
この映画を浅いと見るか深いと見るか。いや、あえて「浅くて良いから老若男女に届けたい」と願ったのでは無いでしょうか。
(グロさも含めて。絵本地獄のような。)
ただ現時点では失敗作の烙印を押されているようですが。
映画という虚構で世界平和を訴える――そんな馬鹿な夢を見る作品があっても良い。
『ハムレット』の知識が乏しかったことが功を奏したのか、変にハムレットに引きずられる事なく受け入れられたのかも。
現実の戦争被害で復讐心に囚われている人々も、生まれる時代や場所さえ違えば、穏やかで幸せな人生を送れたかもしれない。
この「if」は、やはり捨ててはならない。
「許す」という行為は、極めて間抜けである。
許した加害者に侮蔑され、怒声を浴び、唾を吐きかけられ、足蹴にされてもなお、増長する相手を受け入れる。そうした辛酸を舐め、被害者が耐え忍ぶことでしか成立しないのが「平和」。
劇中の聖のように、戦場の只中で敵の手当てをしてしまうような平和ボケ。殺生に躊躇する迷い。だけど世界の人々がみな、そうした「平和ボケ」であってほしいと願う。どれほど強大な武器を持とうとも、自然の猛威の前では等しく無力な存在なのだから。
もちろん現在進行形で戦禍にある人々に対し「平和のために許せ」と説くのは暴力的ですらある。略奪と殺戮の被害者に対し、耐えろと言うのはあまりに残酷だ。
それでも、細田監督は平和を願ったのだろう。誰もが好きな時に、好きな人と笑い合い、自由に歌い踊れる時代への祈り。それは悲しいほどに美しく間抜けな夢物語として映った。
ウクライナやガザの人々が本作を目にしたら、鼻で笑い「現実を見ろ」とあきれるだろうか。恐らくはそうなるでしょう。
だけど日本は、かつて核によって一瞬で数十万人を殺されながらも、世界的に見てとても平和な国になりました。
国民が復讐心に燃えることなく、ハロウィン(今は禁止)になれば大勢が渋谷で好き勝手に踊って?いる。その上、最大攻撃力を放棄する非核三原則まで掲げている。
本当に誇らしく間抜けな国、日本。
そんな国の監督がこういう映画を世に出すことに意義があると思います。夢は夢だからこそ、語る価値がある。
それにしても、芦田さんは歌も上手いのですね。さすがです。もし彼女が輪廻しスカーレットとして生を受けていたなら、その芸能の才を見る者もなく、復讐のみに費やす哀れな王女として散っていたのだろうか。
スカーレットが「許す平和の象徴」であるならば、その道程は題名の通り『果てしなきスカーレット』。
その果てを夢見た本作が、悲しき炎上作として扱われる現状も含めて、まさかのこんな長文レビューをしてしまう程度にははまってしまったようだ。
(天の邪鬼精神に負けた)
何かというとあわあわするスカーレットを眺める作品
結局何が「果てしなき」スカーレットだったのか…?
いきなりデンマークとアムレットと来て
耳に毒を流し込んで殺してやりたいときたもんだから
これは形の違うハムレット…?と思ったけどそういうわけでもないようで
生きるべきか死ぬべきか~のお悩みは
考える時間がある時にやるべきもので
今まさに復讐を果たさんとすべき時に
ああーーー!!どうしよッ!どうしたらああーー!!
とかやるものじゃない
死んでるのかー死んでないのかーどっちなんだい!?
の聖も、あれだけ殺すな死なすな言ってた割には
あっさりと弓で射殺したり
当初スカーレットが死後の国に来ましたの際は
思念の強いやつじゃないと即虚無って消えます的な話だったはずなのに
あの女の子も「うおおお!!バッカーン!」みたいなアレを済ませたの?
キャラバンがあるってことは、ラクダも「うおおお!」
馬も「うおおおおお!」なの??
そして野営中に突然歌を聞かされて
はわわわはわわわわ…!となるスカーレット
ドクターストレンジ以来のトリップしてる?みたいな映像
突然謎の踊りを踊るくねくね聖とスカーレット
楽しい?ねえ、その未来?楽しい???
そして、争いを始めると襲ってくる竜は大龍神かな?
めっちゃ剣やらなんやらがぶっ刺さってるビジュアルはとてもカッコよかったんだけども
フランス映画のような
芦田愛菜ってしか
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