果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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闇堕ち発狂からの復活がテーマなのかな
バケモノの子のラスト付近で敵が唐突に闇落ちして、「え?・・・」となったのですが、今作を見て細田監督は、闇堕ち発狂からの復活がやりたいのだなとハッキリ思いました。
父親を叔父に殺された姫の復讐を、現代からきた青年が説得して、姫は争いを無くすために全てを許すという内容なのですが、今この時代に復讐をテーマにするのは難しいのではないだろうか。。。
とにかく共感しづらい。叔父がひたすら悪党として描かれるので、許す気が起きないし、スカーレットが許した後、竜が叔父を殺して解決するのはなんとも納得しづらい。
許しへの答えが改心ではなく、天の裁きだったという事なのか・・・
直近で鬼滅の刃を観た後なので、「絶対に許さない鬼殺隊」と「全てを許すスカーレット」を比較してしまいますが、許さない方に軍配が上がってしまいました。
映画の短い尺であまりに哲学的なテーマは難しいのか、それとも時代が追いついていないのか、現代に刺さってない印象が強かったです。
いや、「戦争が起きない世界を創るためには、許すことが大切だよね」というのは、確かに今現代において大切な事ですが、竜と夢オチでちょっと逃げちゃったよね?とどうしても言いたくなります。
壮大な凡作。シェークスピアにはなれなかったね…でも観るならあえてIMAXで。
久しぶりの細田監督の作品である。舞台は中世デンマーク復讐と愛の物語…しかし残念ながらやはり公開当初からの酷評のそしりは免れないかなと。いったい何が言いたいのかよく分からないぽやっとした印象の作品だった。キツい言い方だが「薄いテーマのシェークスピアもどき」というのが正直な感想。なまじ映像の出来が良いので、なんのメッセージも受け取れない出来の悪いストーリーが際立ってしまい、鑑賞後は感動やカタルシスとは真逆の平野に置いてけぼりなのだ。あえて観るならIMAXで映像美だけを堪能した方がよほど満足度は高かっただろうと悪態をつく。
…思うのだが、細田監督は脚本を書かない方が良い。今作を見てどうもその部分の才はいよいよ怪しい気がしてならなくなった。原作としては良いのだろうが、とにかく脚本の出来がダメなのである。
まずあのダンスシーンはまったく意味不明だ。無理くり入れた感が際立ってダサい(街中で踊るモブの作画手を抜きすぎw)勘弁して欲しい。あれほど「殺すな殺すな」と言ってた聖があっさり人を殺すわ、死者の国で髪を切ったスカーレットが生き返ると髪が短いとかなんだ?しかも生き返ってみれば仇の叔父王は、間違って飲んだ毒で死んじゃってました??間抜けか!他の従者共も揃って同じ死に様で死者の国送りだったのかねぇ?www そして何より死者の国は死と生が混ざり合う場所ならば別に生きてるスカーレットが戻らなくてもいいんジャネ?本人戻りたくない言うてますやん。
真面目な話、もし今後作品を作るのであれば、名作サマーウォーズの時のように奥寺佐渡子氏でも脚本家を立てた方が無難ではなかろうか。その辺、出資会社各位も検討の余地は大ではないだろうか?
さて…鑑賞後、ハタと思ったのだが
これ、あの有名な都市伝説ドラえもん最終回「ドラえもんのお話は植物人間だったのび太の夢でした」と同じ夢オチだったんじゃないか?
つまりこのお話は、スカーレットは実在せず、すべて通り魔に刺された聖が臨終間際に見た夢
そう「(死にゆく聖が見る)果てしなきスカーレット(の夢)」だったんじゃないか!?
…とオチをつけて帰路についたのでした。
これはちょっと…
かつて酷評された「ドラゴンクエストユアストーリー」を思いっきりハードル下げて観たらそこそこ楽しめたので、こちらも同じやり方で楽しめる…はずだった😰。いや、すみません。どんなにハードル下げてもこれはダメでした。賛否両論の作品ではあるが圧倒的に否に同感。つまりは「主人公が復讐の虚しさに気づき憎しみを捨て善政をなす」というたったそれだけのプロットのために、この主人公たるや劇中でなんと「何もしない」のである。そして主人公との対比として登場する現代日本人の青年も、この主人公に対して「な~んにもしない」のである。ベタな平手打ちの一つすらしない。強いて言えば楽器を弾いて歌を歌うくらいのものであるが結果として表れる現代日本の夢は主人公が勝手に見ただけで青年が何か見せたわけではない。「復讐に取り付かれた中世西欧の王女と現代日本の男性看護士がもし出会ったら」という美味しいシチュエーションに対して信じられないことに「お互い何となくひかれあう」以上のドラマが何も展開しないのだ(というかドラマが作れなかったから代替にあの夢のシーンだけ作ったとしか思えない)。主人公は争いの無益さに気づく役どころなので他人を傷つけてはならない、じゃあ作劇上どうするか。悪い奴は周りが全部懲らしめてくれるのである。何なら主人公と何の関係もない怪物が唐突に現れて悪い奴らをやっつけたり相手が勝手に自滅してくれたりする。主演の芦田愛菜はさすがの熱演だが、思ってること全部口に出す脚本のお陰でセリフが異常に多いのが気の毒でならない。そして単に卑劣なだけの魅力も深みも何もない悪役に声当ててるの役所広司だぜ信じられるかい。他にも物凄い役者の無駄遣い。なに、理屈をこねるこたぁない、この作品の魅力のなさは「風の谷のナウシカ」と思い比べるだけで事足りる。日本テレビさん、ポストジブリ、ポスト宮崎駿は欲しいだろうと思いますが、悪いこと言わない他をあたった方がよい。
天晴れ🪭 金返せ
SNSで酷評されてたので気になり本日見に行きました。レイトショーだったという事もあったかもしれませんが、行った映画で一番大きいスクリーンでの上映で私含め4人しか居ませんでした。
良かった所
・芦田愛菜ちゃんの声優がもうこんな大人びた声になったかぁ〜と思いました。🥰
ん〜大変素晴らしい😃
・作画が綺麗だった。
悪かった所
・俺の許可無しに勝手に踊り出したり、歌い出したりと終始笑いを堪えるのが辛すぎて上映後腹筋が痛くなった。
・何の説明も無しで話が進むので観客が置いてけぼり。最初の方はまだマシなのでまだ着いていけるが、途中からキモすぎて俺の頭が理解を放棄しだした。
・感動させようという制作側の意図が見え見え。
ただ、ラストシーンに至るまで怪作の限りを尽くして素直に感動できるわけ無くて、弓坊主が虚無になる時のシーンは笑い堪えられなくて声出ました。
・真剣に一番意味不明だったのは焚き火の火を見て「うわぁ〜🤡」って言って弓坊主の居る現代の世界にタイムスリップ的な事が起こる所。
↑
火を見て1人で喚いて、挙げ句の果てには市街地で全員と踊り狂う。????🤪
ここで大爆笑してしまいました。
まだまだ言いたい所は沢山ありますがギャグ映画としてのジャンルだったらここまでのクソさはないと思います。
画が超絶良い、主人公も好き、テーマも尊いが・・・
IMAX でやってるうちに鑑賞。
映像と音が、とても良いので IMAX で観るのはアリだと思います。
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背景を含め、非常に画が作りこまれていて、アクションも良かった。
テーマも "現代" を模していて、非常に尊い、価値のあるシナリオ、
主人公「スカーレット」も、私はとても好きになったが、
"人によって評価が変わる" 作品だとも思う。
とにかく、演出とテンポが独特で、人を選ぶ。
感情移入、共感が強くないと、なかなか入り込めない世界観、
アニメというよりも、芝居に近い感じもするので、
そういう違和感も、マイナスになるかもしれない。
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賛否が分かれる作品ですが、演出やテンポは気にせず、
挑戦的な映像美、俳優さんの芝居、扱っているテーマを
広告、前作を気にせず、純粋に観て、感じてもらうのが良いと、私は思う。
※ 闇落ちした経験のある人ほど、この作品への共感度は高いかもしれない(笑)
まぁ思ったよりひどくはなかったよ
ハムレットを題材にした復讐劇って言われても、あんまり興味湧かない人が多いし、予告からあんまワクワクしなかったから今回は興行が振るわないのは仕方ないことだったのかも。
クリエイターたちの教科書みたいな存在ではあるけど、一般人との知名度や思い入れに乖離があるのかな。
映画の内容はというと、色々詰め込みすぎてごちゃごちゃしていたし、オチもなんか微妙だった。
宝島の時を思い出したよ。
ドラゴンも結局なんだったん?って感じたし、
絵がすごいって意見もあるけど、3D部分と2Dが合っていない箇所があるような気がした。
動機の部分や、なんでここでこういう動きになるの?っていうハテナが続いた感じ。
とっかかりもないから、見てもあんま印象に残らなさそうだと感じた。
映画の内容とは関係ないけど、ネットの感想とか誹謗中傷とか人格否定レベルのものまであって
鬼滅のファンが空席のスクショを毎日載せて、IMAX戻せって文句言い続けているさまに、ちょっと胸が痛くなります。
チェンソーマンも鬼滅も複数見たけどね。
映像は価値ありも内容が・・・
Dolbyシネマで観ました。ロシャオヘイセンキ2の後に連続で鑑賞。
同じアニメでもこれほど映像が違うのか!と感心した面もあります。
ロシャオヘイセンキはあの画像だから良いのですが、こちらは世界観も違うし
映像等なら一見の価値はあります。
ただ、ストーリーが期待した内容ではなかった。無理があるかな??
突然歌って踊り始めたり・・・看護師・・・斬新な視点ではありますけど。
好みがわかれる作品です。自分は内容がマイナス過ぎで評価が低くなりました。
監督の作品が好きな人にはいいのかな?
説教というか演説というか
絵は素晴らしかったです。
もう他の方も指摘されてますけど、物語の骨組みだけがあって、物語そのものが薄く、その薄い部分をセリフで埋めようとした結果、言葉が浮き上がってお説教とも演説ともつかない応酬になってしまっている感じですね。
聖が男性の看護師って設定は女性ながら剣士という主人公との対比のはずなのに、どのような対比かをきちんと描かないので(かなり忖度して補ってあげればまあわかるにはわかるのですが)、単なる設定以上のものになってないですよね。
聖にもキャラに厚みを加える物語が必要だったのは明白です。
やりたいことはわかります。
「ハムレット」「神曲」「2001年宇宙の旅」……などなどの物語を融合してなおかつあらゆる年代の死者が集まるボイド空間を、主人公が自分の欠落に気づくまでの煉獄として描く、といったあたりでしょうか。
しかし、その世界観を支える思想も物語もなかったということでは……。
前作でも「そんな簡単に済むわけがない」と思わされましたが、今回はそのオンパレードになってしまいましたね。
マッチョ的な鈍感さが減ってきてるのはわかるんですが。
歌も上手いね芦田愛菜
テーマとか言いたい事はわからんでもない
でもエンタメじゃ無いんだよね…
なんで巨匠扱いされると文学に寄って行くんだろう
まだそんな年じゃないでしょ?
アマプラとかで観てたら途中でやめる感じ
傑作(公開タイミングが悪すぎる)
早速観てきた『果てしなきスカーレット』。
先入観は持ちたくないが、とにかく低評価コメントが多い。そのポイントは、細田守監督の単独脚本が耐えられない、というものが多いように見受けられる。過去の他人の脚本や、コラボで仕上げた脚本から作り上げた傑作と比較し、想像もできない独りよがりで破綻したものだ、という類いの内容が多い。
とにかく、先入観だけは持つまいと思い観始めた。
あー、冒頭から躓く人が出てくるのは分かる。実際に、途中退席して戻ってこなかった方もいた。
この映画の本質は、『音楽映画』であり、『ファンタジー映画』であり、『護憲映画』である。
まず映像は、過去観たこともない独創的な画作りで観るものを圧倒する。アニメーションでなければ具現化できない作家の魂が炸裂するビジュアルに、圧倒されずには居られない。
そして、多くの人が敬遠しかねない、音楽の使い方。ちなみに、私は同じく酷評を受け興行的に惨敗した『ジョーカー/フォリ・ア・ドゥ』が、大好きである。ここには同じパッションを感じた。芦田愛菜さん、マシ歌上手いね(下品な言い回しでスミマセン)。
そして、このタイミングで最もこの映画が損しているのは、敢えて言うが護憲的(平和への向き合い方)な描き方。『争いから平和へ。武器から楽器へ。』今、日本人が最も嘘くさいと考える(ざるを得ない)ものを全面的に押し出しているが故に、この作品を見て嫌悪感を抱く観客は多いと思う。『綺麗事を抜かすな』『何が争いは止めよう、だ』こんな声が聞こえてくるような気がする。
観客にとってのこの映画の大きな違和感の一つは、デンマークが舞台であった投入部から、ある世界に舞台が移ったあと、聖(ヒジリ)と言う日本人が唐突に出てくるところ。いくら映画の原産国と監督が日本人とは言え、無理やり日本人を主人公に据えるとは、、と思っている人も多いと思う。
しかし、なぜ日本人を主人公の一人に据えたのか。戦後日本は、アメリカに骨抜きにされたとはいえ、立派に平和国家としての道を歩んできた。現状では、それだけでは生き抜けないほど周辺国が危険になりすぎているものの、あの大戦を経験した日本人は、真に平和を愛する国民になっていたことに疑いの余地はない。テーマに『護憲(と言うか、武器を持たない平和)』を据えた時点で、それを体現する日本人を主演に据えることは必然であった。そして、聖はその役(CVは岡田将生)をしっかりやり遂げ、細田監督が伝えたいメッセージをスクリーンに刻み込むことに成功していると思う。
結論:ファンタジー好き/ミュージカル好き/そして、圧倒的な映像体験が好きな人向け→言い換えれば、これこそが映画、ザッツ・エンターテイメント。
不当な批評に、大いに反論したい。
空いていたとはいえ、さすが上野、思ったよりは入っていた。どうしようか迷っている方には、オススメいたします。
ドラゴンが喰らわせる「ライデイン(電撃)」。
デンマーク王女のスカーレットは優しい父王に愛されていたが、母親には愛されていなかった。
そんな王を憎む王の弟であるスカーレットの叔父が王を謀略で陥れて処刑してしまう。スカーレットは復讐の機を窺うも、逆に伯父から毒を飲まされて殺されてしまう。
死の世界の一歩手前で目が覚めたスカーレットは憎き叔父を求めて流離ううちに、妙な格好をした男と道中を共にすることになった。
その男は「自分は看護士だ」と言い出し、怪我人の治療を始めるのだが・・・。
要は「復讐劇」です。
中世ヨーロッパの人間と現代の日本人とが死の世界で邂逅し、共闘する。
敵側の叔父やその手先がいつ死んだんだ・・・・?という当初の疑問点と、主人公側が多勢に無勢でピンチになると毎回出てきて「電撃をかましてくれる竜」の正体は何なんだ???結局最後まで明かされないまま。
現代にいたかもしれない「もう一人のスカーレット」の描写も特に入れる必要性を感じない。
普通に勧められますよ。気になる人は足を運んで後悔しないかと。ぜひ。
細田監督の作品って必ずどこかに見所があるので、今回もチャレンジに期待していたのです。そうしたら酷評の嵐とSNSで話題になっていて、どうしたんだろう?と思って見に行ってきたんですが。
全然、悪くなかったです。
むしろ良いです。とても。
テーマは良く理解できます。
子供にも大人にも見て欲しい、色々な比喩がこもったおとぎ話です。
そして、映像でも音でも、声の演技でも、とても楽しめます。
今の時代にぴったりだし、よくこの作品を作ってくれたなと。
説教くさいとかそういうことも全然なかったです。
(以下は見た人向け、ネタバレというほどではないので書きますが)
スカーレットやその周辺を、日本から遠い国、過去でも現在でもいいですが、解決不能な紛争状態になっている地域などに置き換えて見ればわかりやすいというか。
いやこれどうするんだよ(英国最悪とか中国よ..など)とか、もしそんな状況の中に自分がいたらどうなってしまうんだろう.. 逃れようがなさすぎて聞くだに辛い...などとはニュースを見たり、史実に触れたりすると遠目ながらも感じるわけで。
だから視聴者の手元にテーマを引きつけるために聖という現代日本の人物を入れ込んだのだと思います。
そして、そこにもしっかりと毒があって...
全体に、このおとぎ話が、日常日本で暮らす現代に結びつくようにできていると思います。というか、モチーフになっているシェイクスピア作品はやっぱり本当に偉大な古典なのだなと改めて感じさせられる話でもあります。
そんなに大きな話ではなくちょっとした日常においても、何らかの事情で負の感情が強まってしまった時に、その感情に身を任せると大体ろくでもないことになりますから、どう一歩離れるのかっていうのは誰でも持っている課題だと思いますが、そこに落ちてくる映画なんじゃないかなと。
実際そういう所から起きる大小の事件は日常茶飯事ですし、実体のないような負の感情がSNSで膨らんでしまったり、みたいなケースもよく目にする訳で。
そうした憎しみという感情に対する、一つのおとぎ話だったんだと思います。
素敵だし、このチャレンジに対して自分としてはスタンディングオベーションです。
磨きすぎてつるんつるん!
悩んでいるあなた。
劇場に行って観ましょう!!
この絵は、劇場で見なくてどうする?
そういうレベルの美しさ。
なんか、もはや時々アニメにすら見えないんだよ。
そんくらい凄い!
4点のほぼ全ては、この絵!
なぜかって、、、
脚本も磨きに磨いて、、、
つるんつるん、、、
これが全体的な評価低い原因かな?
わかりやすい
セリフも無駄がない
キャラもはっきりしている
意図していることがすっきり伝わる
(私はダンスのシーンとかも違和感なかったよ)
つまり、、、
すんごい磨いて磨いて、つるんつるん!!
恐ろしいくらい心の中にひっかからなくなってしまってる。
なんか、、、ミニマリストの部屋の中みたい。
生きてる人間の匂いがしない。
あんなに叫んでるのになあ、、、
この感覚はお金払って時間使って観ないと
わからないかもだよ、、、
だからお金払って自分の目で見てきて欲しい。
完成されすぎると、凡人には
自分事に見れなくなってしまう。
ふーん。になってしまう。
あと、全ての弓系スポーツ経験者が感じたであろうことをひと言言わして欲しい。
「そんな踏み込んで放った矢はぜってー当たらねー!!」
あー、すっきりしたー
父の言葉の意味
口コミを見てから鑑賞したが、とても素晴らしかった!なぜ酷評されているのか…
世界観、音楽、映像どれも素晴しく、特に芦田愛菜のスカーレットはピッタリだった。あのまっすぐで優しく、でも怒りを爆発させた時の迫力ある声は、スカーレットの魅力そのもの
そして、許せという父の言葉の意味をスカーレットが理解するシーンは、思わずうるっときた。
大人になる中で、誰しもが自分はこうでなければいけないと自分自身を奮い立たせて社会で生きている。そんな自分を時には許す=認めてあげる、もしくは違う生き方も選んで良いんだと自由にしてあげることの大事さに気づかされた。
日頃社会で疲弊している人ほど、この映画を見て感じることがあるのではないかと思う。
許す力
酷評される理由がわからん。アニヲタには理解不能か?
シェークスピア原作ですが、普通に面白かったですよ。細田監督はアニメというメディアを使いながら実写的な映画を志向する監督と思いますが今回もそういう色の濃い作品です。
作画も背景も超絶美しく、声の出演の芦田愛菜も岡田将生もキャラにピッタリで熱演されてたと思います。
アトモス音響はかなり踏み込んでいて、劇場内に音が移動しまくります。
アニメしか見ないアニヲタの方には理解できない作品といえますが、なぜここまで執拗に酷評されるのかはちょっと理解できません、
今まで細田ファンだった人が見ても全く違和感はなく楽しめると思います。
もやもやした
細田監督には前から批判的だったのだけどあまりに評判が悪いので気の毒だし、期待値も低くして見る。ところが、死後の世界で現世と同じように意思を持って行動するし、死んでるのに更に死ぬと粉になる。死んでいるのにアホな王に仕えたり、難民生活を送るなどさっさと粉になった方がましではないか。王は王で死んでいるのに、死んでいる群衆を前に演説するなど、誰一人としてそれについて疑問に思う知性はないのか。その世界観を思いついた時点でボツにすべきなのに、そのまま進んでしまうため何が起こっても心に響くものはなにもない。
前から細田監督には、不細工で間抜けな者は死ね、くらいの心根を感じているが、今回はあまり気にならない。また、独自ルールの押しつけが本当に腹立たしくすらあり、ただそのルールがとてもひどいが現実世界ではないので、押し付けられてもそれほど気にならない。
スカーレットが聖の歌に大感動して現代の渋谷に意識がタイムスリップする。すると、渋谷の交差点でインバウンドの迷惑インフルエンサーのように踊りだす。それから避難民たちとの交流でフラダンスをするなど、物語の緩急なのかほっこりさせようと意図する場面が空々しく鼻白む。
聖の歌やエンディング曲など、いい歌でしょ~という押しつけを強く感じる。好みの問題だが、あまりよくない。
スカーレットの父が残した言葉「許せ」について、スカーレットはあれこれ考える。叔父を死ぬほど憎んでいて、その彼を許せなのかと思い悩むが最終的に、自分を許せに落ち着く。なにそれ。父を殺した叔父の罪を許すと、「こうあらねばならない」と厳しくする自分を許すが比較対象になるだろうか。随分軽くなるし、父親がそこまで見越して言葉を残すだろうか。
いろいろ文句を述べたが、格闘場面はとても痛々しくて死後の世界とは思えないくらいいい。
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