果てしなきスカーレットのレビュー・感想・評価
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酷評されているほどは酷くない
酷評されているほど酷くはないと思いますので、興味がある方は1度でもいいので見て欲しいと思います。自分の目で見て判断することが大切です。人それぞれ合う合わないはありますので。
映像が綺麗でさすがは細田監督の作品だと思います。映画館だと大画面でその迫力をより一層楽しめると思いますので、テレビやモニターではなく映画館で体感できる今見ることをおすすめします。
芦田愛菜さんをはじめとする声優の方々も素晴らしかったと思います。私はキャラクターと声についてはそんなに違和感を感じませんでした。説明しすぎる台詞が多かったのはちょっと気になりました。
脚本について様々な批判があるようですが、私もそれについては同感です。監督の描きたいシーンをつなぎ合わせたような作りになっており、キャラクターの行動や考えもそのシーンに振り回されるため一貫性がありません。
何となく上辺だけ見ている人にはそれほど気にならないのかもしれませんが、じっくり見ていると“この行動をとる理由って何だ?さっき言ってたことと今やってることが全然違うんじゃないか?”と理解に苦しむ場面が多々あります。それゆえに感情移入なんてできようがありません。
詰めの甘すぎる脚本がこの作品の台無しにしていると感じました。取って付けたようなダンスシーンはダンスの必然性を感じないどころか違和感を感じました。とりあえずダンスシーンを入れたかったのでしょうか。
人それぞれ好みの違いはあると思いますが、総評すると私の中では果てしなきスカーレットはつまらない映画でした。鑑賞中、何を見せられているんだろうかと疑問に思えてきました。しかし、見ていられないほど耐え難いものではありません。興味のある方はぜひ自身の目で見て判断して欲しいです。
聖の願いは絶対に違うと思う
何事も観てみないとね
と言うバッドバイブス入り混じった野次馬的な話ではなく98年版「ひみつのアッコちゃん」の細田守式ビックリ口表現から認知しだした人としての感想
「未来のミライ」あたりから脚本問題は顕著にあったし、公開当時はそれでもなんとか飲み込ましたが前作「竜とそばかすの姫」は流石に作家性に疑問を感じて向かえた今作。
事前情報は作品発表のみにとどめ
そのときは「あぁ、中世ダークファンタジーは求めてないし不安しかない」でした。
公開から数日経過し世間の評判をなんとなく肌で感じましたが自分はよくあるアニメファンの評価と乖離がある事が多いので鵜呑みにせず鑑賞。
もう序盤と世界観の設定に躓いたら視聴ではなく終わるまでやり過ごして下さい。
話がロードムービーのように進んでけば行くほどこの設定のおかしさは大きくなっていくので💦
例えばフラ字幕とか煉獄や黄昏時的な設定空間なのに睡眠、飢え、痛み、物資の調達、父の遺言、ドラゴン、虚無化した人の装飾、金貨などなど
とくに焚き火の聖の歌から領域展開渋谷ダンスとかもう訳わからなくて笑っちゃっいました。
CGに関しては風景や群衆は流石で映画館のスクリーンで観る価値はある。
ゲームっぽい戦闘シーンも慣れれば凄いなぁ、くらいは感動した。
完全平和を願うのは時世的に分からんではないけれど大分無責任ですね特に最後のスピーチはスッカスカで???って感じですし。
途中からスカーレット自身の救いの話だっけ?って分からんなぁと。
悪いところが多いレビューになってしまいましたが本作よりも酷い映画は沢山あるのでそこまでこき下ろすのもどうかなぁって着地です。
まぁ、他作品との比較になってしまう感じがこの点数である所以ですね💦
面白くもつまらなくもないです。
正直、つまらなかった。
その先には何もなくていい、救われなくてもいい
映画館予告で結構やってる割に内容分からず、しかも細田守過去作を予告で使って何したいの?と不思議に思い微妙だなと思ってました
そしたらレビュー案の定 やっぱりダメだったかと思ってましたが…自分の目で見て感じたいと思い見に行きました!
そんな言うほど酷いワケねーだよ?インプレ稼ぎで大げさだよ逆張り精神働かせて逆に面白いと感じようかな(笑)くらいの期待値ですがね
ストーリーとか予習全くせずでした いきなり異世界?みたいな感じでおお!音も迫力あるな
そして中世のお話になるのか からの一気の展開でしたか😆
死の世界からは頭になんで?なんで?どうしてそうなるの?が積み重なっている中で進んでいくのでまともに見られなかった(笑)
この人達どうやって生活してるんだ?死の世界なのに物資が意外とあるぞ!?現代の日本人の看護師はいるけど他の日本人は!?聖が馬乗りこなせたり弓扱えるのは?
そもそも死の世界にいる人たちはまだ死にたくないって怨念でその世界に来たのか?
エンディング後にタイトル出てくるのは竜とそばかすの姫ではおぉ…ってなったけど今回はうーむ
なんとなく分からない…だけども広大な世界観があったり神秘的が魅力的… ってわけでもなく
3DのCGもゲームみたいだな 死の世界はその表現なんだろうけども合わなかった…
渋谷でのダンスは緩急としては良くはないけど悪くはないかも(笑)ビジョンに映ったスカーレットかわいかった🫠
決着つけるとこはコードギアスのCの世界みたいだな 自分の内面と向き合って成長するのシンジ君みたいだな 敵が自滅?みたいにして崩れて散ってくのナディアみたいだな と勝手なが思ってました(笑)
俳優の人が声優やるのはまぁ番宣とかもあって仕方ないけど誰が誰なのか声だけだと良く分からん
個人的にはめちゃめちゃ悪いってわけでもなくめちゃめちゃ良いってわけでは無かったかな
というか予告と宣伝てめっちゃ大事ですね!
何にも残らんかったな…(笑)😵
分からない部分あるからまた見たいとは思わなかったな〜
予習なくても楽しめるし 予習してたらもっと楽しめる映画が見たいです😃
どうだろう?でした。
ちょっと感情移入しにくいなぁ。
叔父さん王を毒殺しようとするスカーレットの行動が軽く思える。
良いことをしたり人に善を尽くしても理不尽な死や暴力、悪や恨みの連鎖、経験からの強い疑心、色々なきっかけから自分や人の心が善から悪に変わったりしても、やはり生きて行かなければならない。
そんなつらい世界は生きてるんだか死んでるんだか分からない。っていう世界なのかな?
そんな世界でもバカみたいに踊ったり、バカみたいに助けたり、バカみたいに信じたりする人がいるんだからバカみたいに許したって良いんじゃないか、ってな感じ。
と、自分は理解しました。
が、やっぱり感情が持っていかれない。
スカーレットが前半アニメの主人公なんだけど後半急に人間の主人公になるような。アニメスタートの現実終わりみたいな。なんて言ったら良いかわからない。
ワクワク感は前半から徐々に薄れ、えぐられる様な悲しみもなく、スッキリもしないしモヤモヤもしない。
どういった気持ちで観たら楽しめたのか分からない。
なんとなく世の中こんな事であふれてるよと思ってる自分には物足りなかった。
「生も死も過去も未来もある」だったかな?このセリフに当たり前だろ、それって今だろ?と突っ込んだらだめですか?
気楽に観に行ってすみません。このコメントも許して下さい。
作画良かったです特に竜が凄くカッコイイ!迫力まんてん!一見の価値あり!
300年以上はアニメ史に残る名作中の名作
時間潰しで行って正解
悪評価多いなか どんな映画かと
思いみました
結果楽しめました
王女の変わっていく表情をみてると
応援したくなる
映画でした
先読みはあまりできませんでしたが
最後の落雷→国王がやられる は読み通り
王女が夢から覚めるも→読み通り でしたね
この映画でうけたシーン
☀︎渋谷駅前の開放感
☀︎渋谷駅で使っていた音楽
(また聴きたいと思わない)
☀︎渋谷駅前Uターン禁止とかあの標識3つは
要らないかと
☀︎国王がドラゴン?落雷にやられるシーンの顔が
アニメバビル2世のヨミにみえた
☀︎ひじりはMFゴーストやイニDの?誰かに
似ている
☀︎最後のほうでキスシーン?いらないでしょう
最後に声優さんと アニメの顔を並べて
演出して この人がこうでした〜
エンディングでたぜばいいのかと思います
これは…
どデカイドラゴンが大迫力の映像で味わえます。
結局あのどデカイドラゴンはなんだったのか?色んな武器がぶっ刺さりながら大空を飛んでいるのはナゾです。
ドラゴンの描写も書き込み量が細かく迫力もあったし、雷を落とすシーンも残虐で、シンプルに凄い迫力だわと思った。
ストーリーはハムレットをダイジェストで知っていれば問題ないです。
最後にスカーレットが歌い出したけど、劇中に何度も流れた歌ではないのは ????ってなりましたね。
芦田愛菜の演技と歌は凄い上手いと思ったけど、スカーレットのビジュアルから想像できる声ではなく、もう少し大人びた声が良かったなと思います。
困りました
私は細田守さんの作品には
超絶期待をしてしまいます。
「時をかける少女」
「サマーウォーズ」
めちゃめちゃ魅了されました
今だって何度とまた観ようと思えるほど好きです
でもその後くらいから?
作品はなんか凄いんだけどなんかしっくりきてません
本作もそうです
私のレベルが不足してます、作品受けきれません
最近受けきれない作品多いな、、
と自分の感覚に危機も感じてます
困りました
「果てしなきスカーレット」
これどういう映画なんでしょう?
ラストにも台詞としてしっかり出てたので
「生や死、愛」がテーマという映画でOKです?
展開?流れ?キャラクター?
作品の抑揚?強弱?とにかく場面場面に
私はピントを合わせることができず置いてけぼりです
もしかして徹頭徹尾、抽象絵画(映画か)でしたか?
そう言われたほうがまだ救いです。
そう。もはやテーマすら違うんじゃね?
と、自分の感覚を怪しむレベルです。
ところどころに現れる超絶アニメーションの凄さには
文句なしに圧倒されましたけど、
ガイドラインなしで観るには厳しいです。
どなたか解説してくれません?
映画代は払います。
あと残念ながら
超個人的な理由でバランス崩壊ポイントがありました
それは芦田愛菜さん、、
嫌いとか言う話ではないんですが
小役時代の大活躍をテレビで
しっかりみてしまったからか
そしてそこから今ほどに成長し
活躍している姿もおなじくみてしまっているからか
彼女がスカーレットが言葉を発するたびに
脳内で実写版の芦田愛菜さんが再生されます
私だけが異常者でしょうか?
正直映画どころではないレベルです。
「(小役時代の)がんばって演じている」
というイメージが私にはどうしても抜けないのです。
そんな超個人的な問題なのでも困りました
でも、それほど芦田愛菜さんの
存在感の強さってありませんか?
きっと共感してくれる方はいるはずです。
スカーレットに感情移入できませんよね?
ふぅ、、
天才力が加速し続けている細田守さんに
ここんところ私はついていけてないようです。
どうしよう。
もう一回みたらもう少し感想変わるかなぁ、、
もしかして・・・舞台化ありきの映画?
限られた登場人物。3DCGなのに奥行きのない世界。
わかりやすすぎる説明台詞に突然始まるミュージカル演出!
そして・・・ベースがハムレットと来たら
劇団四季、舞台版「果てしなきスカーレット」。
これ企画進行中でしょ!
そう思うくらいに演劇的に見えた。苦笑
影の描写を無くし平面化する事で予算と手間を削減という細田監督独自の表現を手放したのは何故なんだろう?
予算・時間・効率>表現 を優先した結果?
結局、この作品の中でも良く見えたのは2D作画部分だった。
普通に考えると58歳のオッサンが青空と制服のアオハル作品を作り続けるなんて「仕事とは言え」無理がある。
監督だって加齢からは逃れられない。
観客との間に乖離が生まれるのは当然だし、歴史モノに手を出した事に意外性はなかった。
「結局・・・生活が満たされて、言いたい事なんてないんだろうなぁ・・・」
と、この状態で修正も加えられず公開されてしまった細田王国の偽りの平和を憂う。
*憲法9条を盾に紛争地帯で平和維持活動をする日本人の聖。祖国を奪われたとロシアに復讐を誓うスカーレット。小競り合いが起きるとドラゴンと言う名のアメリカが「やめんかい!」と脅しの空爆をする。
↑要はこれなんでしょ。
ミュージカル部分の「祝祭の歌」。
あれを聞くと脳内でオリジナルラブの「月の裏で会いましょう」が再生されます。
エンディングは「TIME TO SAY GOODBYE」。
マジか。
『はたらく細胞』と『俺ではない炎上』で「劣化した」とか思ってごめんなさい。貴女なら声と歌だけでも充分活躍できます。もし『風の谷のナウシカ』がリメイクされたら、ナウシカは是非貴女に演じていただきたい、芦田愛菜様。
果てしなきスカーレット感想
細田監督の作品は今まで酷評されている作品も、部分的にひっかかるところもありつつも面白く観てこれたので、「酷評言っても、そこまでではないんだろうな」と公開されて4日目で観てきました。
単純に途中で眠気と戦うぐらいには面白くなかったです。
今回、扱っている内容に対して物語の舞台が大きすぎるのもつまらなさの原因なのかも。
変にどこかの西洋の一国の姫の物語にしないで、素直に現代日本の社長令嬢の復讐劇にでもすればすんなり楽しめたのかも。
出てくるモブおじちゃんやおばちゃんも日本の田舎あたりにいそうだし、
そうすれば現代日本から現れた聖の存在も入ってきやすい。
いろいろ粗が見えど、今までの細田作品は日本という舞台で日本人が受け入れやすかった。
今回は異国の姫という共感のしどころがない接点のない他人が主人公なのが今回の「面白くない」の最大の原因かな。
もやっと
美女と野獣の次はハムレットですか。
伝えたいことも、やりたいことも分かる内容でしたが、なんかいろいろ中途半端…。
復讐に固執するまてまの描写が弱い。
煉獄世界の設定も微妙。死者か生活を営んでいるんか?
あのドラゴンは結局なんなのよ。
聖だけが現代人。
突然の脈絡もない現代ダンス。
手抜きとも取られない味気のない未来の渋谷。
急に悟る聖。
最も違和感を感じたのは、最後のスカーレットの歌。あれは聖ソングにしないと…。スカーレットと聖の出会いと別れが、なんかラストのあの歌ですべてかき消された感じがして、エンディングの余韻が疑問符で吹っ飛びました。
CGの映像なんかは、挑戦的でまあ良かったんですけどね。
全体的にきれいにまとまってはいるけど、それ以上でも以下でもない作品。惜しいなあ。
映画館で観て良かった!
こちらのレビューでは酷評が多いので正直観に行くか前日まで迷っていましたが、結論としては観に行って良かった、涙するほど感動しました。
まず、私の細田作品で一番のお気に入りは『竜とそばかすの姫』で『サマーウォーズ』はあまりピンと来なかった、ここにレビューを書かれている方々からすれば『変わり者』になります。そのことを御承知おきいただいてから読んでいただければ。
御都合主義の舞台設定とストーリー展開、と非難される方がいますが私はほとんど気になりませんでした。どちらかと言えばそのためのアニメではないのか?と疑問を感じます。
舞台設定と言えば鬼滅からになるのかもしれませんがテレビ放映の続きや別のエピソードを劇場公開することが当たり前になっていることを危惧しています。事前に原作やテレビシリーズを観ていることを前提に何の説明もなくストーリーを進めている映画を観ると『付き合いだけで観に来てる人は理解できてるのか?』と勝手に心配になる性格です。
劇場公開にしたほうが利益が増えて、アニメーターや現場で頑張っている人たちに利益が還元されているなら私が文句を言う筋合いではないのですが…
登場キャラの掘り下げが浅いという指摘も2時間未満の中ではあれが精一杯かと思います。まぁ指摘する人ってキャラ説明の描写を増やしたところで『要らない』とか文句言うんでしょうけど…
神出鬼没な巨大な竜もどういう条件で出てきて何を狙ってカミナリを落としているのか、いまひとつ分からないから恐怖感も増すのだと思います。
細田監督は現実社会と仮想世界との間に同時進行で関連し合いながらドラマ展開していく、という過去の良いお手本が存在しない非常に難易度の高いことに挑戦し続けている稀有なクリエイターです。
本作品は今のところ商業的に苦戦しているとのことですが、監督が気持ち良く次の挑戦に取り組めることができるようにもっと多くの人に映画館へ観に行ってほしいと思います。
そして多くの人が凡人代表の私のように感動できるはずです。
最後のアリアは好印象
賛否の多い作品になり迷ったが
なるほど、と思いながら鑑賞した。
予算のある映画らしく豪華な声優の面々
声に関してはストレスなく過ごせた印象
作画は美しく素敵に思う反面、動くと難あり
アニメなのに動くと…は本末転倒でしょうが
特に3Dになった時の表現は、ふた昔前のCG風
背景がリアルなため人物が妙に浮いてしまう。
背景はいいと思う
だから動くとダメ
静止画なら…秀逸
中世の作家の原作を取り上げた作品。
混乱した時代の物語として違和感は無い
無いが、あの青年の意味はー、と考えていた。
場所と存在の意味をわかっていない綺麗な青年、
途中もしかしたら、終盤やっぱり、と解決
2つ3つの接点の為に青年は必要だったのだろう。
人物は薄く、物語は濃い
未来へ繋げる神話なのか
途中の踊りのシーンは理解できるし、それも良い。
時々、聞いたことのある台詞が出てくるのは「?」
個人的に全面に出るドラム音は場を乱した印象
脚本、物語上、都合のいい場面に関しては無視した。
登場人物の選択、作画、創造した世界
新しい表現は無いけど素晴らしいと思う。
特定の監督作品で無いと思えば秀作。
最後のオペラ風のアリアは凄く好き
楽器で誤魔化せない、普通は歌えない
声楽家ではない人の異例の努力
さすが才女と思う部分だった。
※
作者の手には余ったテーマだったのか?
自分以外は一人というほぼ貸し切り状態で見ました。平日の午後とはいえちょっと少ないですね。
映像や音は映画らしくゴージャス。CG作画も気にならないし、アクションシーンではその特徴がよく生かされていると思いました。
懸念だった主役二人の演技は思ったよりもずいぶんマシ。芦田さん演ずるスカーレットの、予告編における弱々しい声で印象の悪かった「復讐を…果たさなければ」は地面に倒されて苦しい状態で言った言葉なので、演技としてはむしろ正しい。それ以外の場面でも本職の声優に比べれば発声に不安定さはありますが、感情の乗らない棒演技ではまったくないので、及第点といえるでしょう。
問題はやはりシナリオだと思います。人生や愛といったかなり大きく根本的なテーマに対しての結論が弱いんですね。悪役の叔父王は最後まで悪いままで主人公との和解も何もないし、倒すのは本人じゃないし、何かを成したり成長したりということもない。途中の歌でも出てくるテーマの連呼が観念的なプレゼンテーションにしかなっていません。最後の場面で女王となった主人公の演説に説得力がないのもそのためです。
そういったおとぎ話のような結末でしめるのであれば、16世紀のデンマークという現代と地続きの世界ではなく、架空の世界にするべきだったのではないかと思います。
死者の世界が現実とあまり変わらないのも混乱します。普通に食事したり楽器を弾いたり、あるいは武器で戦ったりしていますが、それらのものや食べ物はどこから得ているんでしょうか。死んでから来る世界なのに、叔父王や王の取り巻きまでが来ているのも変ですね。ここまで差がないのであれば、単に文明の届かない辺境の地にでもした方がよかった気はします。あと、言葉の壁がないというか最初から自動通訳のように意思が通じていたのに、フラダンスの場面だけ急に外国語になっているのはどういう理屈なのかと。
というわけで、粗を探せばいくらでもある不出来な作品なのは確かですが、ここまで客の入りが悪いのは不思議ではあります。前評判の微妙さと公開直後の不評のダブルパンチなのかなあ?
全854件中、421~440件目を表示
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