劇場公開日 2025年11月21日

「挑戦作だけど試作段階」果てしなきスカーレット レッツゴー農家さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5 挑戦作だけど試作段階

2025年12月9日
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鑑賞方法:映画館

単純

斬新

映像は確かに素晴らしく、アニメ映画に一石を投じる作品。
この技術が日本のアニメと見事に融合すれば更にジャパニメーションは表現力を増すと思います。

ただし映画自体はその表現力についていけてない試作段階の作品。
まず物語がツギハギすぎて観客が置いていかれてしまっている。
スカーレット編、聖編、完結編の三部作だっだのを無理に短縮したような作りに見ていて理解が追いつかず。
スカーレットの物語としては完結しているが、途中途中で聖の人間性や、各キャラクターの行動原理が説明不足(説得力不足)で納得できず疑問に思っていると次々と疑問が積もり積もって理由が分からなくなった。
そこに煉獄の世界観がさらなる疑問を積もらせる。物資があり資源があり動物がいて人々が暮らせているのに、その生産拠点の描写が無くちぐはぐな世界観をずっと見せられる。見ていてどんどん疑問が膨らみ、しかし解決は最後までしないのでモヤモヤしながら映像を見続けることになる。
有名なダンスシーンもしかり。
あそこだけCGがカクカクしておりそこも気になる。
冒頭のスカーレットの生前の物語は本当に良かっただけに、煉獄へ行ってからの展開は残念に思う。
ラストのあまりにスカスカな平和主義の主張は残念だった。地獄を見てきたからこその結論を出してほしかったのに、愛と平和を語るだけでそこに重みは感じられない。

レッツゴー農家
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