「絶対に映画館に行け。どうせ見ないお前らになぜ最高に面白いか大ネタバレ有りで説明する。」果てしなきスカーレット 大学生さんの映画レビュー(感想・評価)
絶対に映画館に行け。どうせ見ないお前らになぜ最高に面白いか大ネタバレ有りで説明する。
まぁ待て。
どうせこれを読んでるやつは映画館に行かないだろうからネタバレ全開でこの映画がどれだけ面白かったか、俺が教えたい。
大前提として、私は石川典行さんのレビュー動画を見て、どれだけこの映画が酷いのか気になり視聴した。
ちなみにほとんど内容は石川典行さんが言っていた通りで、多少の誇張はあれど、基本的に「マジ」だった。なのでこのレビューを読まなくてもそっちだけ見れば大丈夫だ。
映画館を出て言いたいことはすぐメモったが、話の内容として多少の順番の前後はあると思うが、どうせお前ら見ないし気にしないこととする。
まず最大の魅力を書き記す。(この映画で一番酷かったところは最後に話す)
まず本作主人公スカーレットの父、ハムレット王は弟の手によって処刑に追い込まれる。そしてその死に際に放った一言。たった一言「許せ。」であった。
一体その言葉の真意は何なのか?
幼いながらに娘を残して死ぬ父を許せという意味なのか?それとも父であるハムレットを処刑に追い込んだ叔父を許せという意味なのか?はたまた...というシーンが有る。
まぁよくあるやつだ。あの言葉の意味は何だったんだろう...主人公は少し俯いたまま深く考え込み、頭を振るって今、この現実に直面しなければいけない。
だいたいそんな感じを想像できると思う。私も最初回想が始まった瞬間、「ああ、あれね。いつものね。」と思っていた。
しかし、細田守は一味違う。
なんと、その言葉の真意は一体何だったんだろうか?と聖(ひじり)というパートナー的存在とさっきまで戦闘を繰り広げていた敵の前で話し合うのである。(その敵の親玉が処刑人の内の一人で、父の最後の言葉を教えてくれた)
スカーレット「あれはいったいどういう意味なんだろう...やはり〇〇という意味なのだろうか?」
聖「ふむ、俺は〇〇という意味にも考え取れるな。」
スカーレット「なるほど、ということは〇〇という意味なのか。」
聖「いや、背景を考えると〇〇という意味で言い放ったとも捉えられる。それに、〇〇という意味ともとれる。」
スカーレット「一体真意はなんなんだ...」
親玉「へへ、実は俺はあんたの叔父を許せという意味だと思うぜ...」
マジでこんな感じだったと思う。何故か劇場で見ているときにシュールすぎて笑ってしまった。今こう文字にして書き起こしてみると、なぜ既視感があって笑ったのかわかった。
これ、国語のリスニングテストに似てるんだ。
多分質問文は「聖さんはどうして◯◯という意味とも捉えられると言ったのですか?」とか聞かれるやつだと思う。
いや、ここまじで面白かった。そこを序盤で、倒した後とはいえ敵の前でめっちゃ真面目に話し合うんだ。
ええ。と。
奇抜すぎて本当に良かった。他の映画ではまずないと思う。
そして、他のレビューでも散々言われている渋谷ダンス。
いや、最高でした。僕は事前に典之さんのレビューを見ていたので、いつ来るかワクワクしながら映画を見ていました。途中、一瞬渋谷がチラ見えする瞬間があって、(く、くる....)とニヤニヤしていたらチラ見せだけで終わって(こ、こない....)と寸止めされた気分でした。
そしてその後ちゃんとダンスシーンがありました。
いや、本当唐突。
いや、流れ的なのはあったっちゃあったんですが、まぁ、山の映像が流れてるんだから突然山賊が出てきて渋谷にワープして踊りだしても唐突じゃないよねって言えるなら唐突じゃないんじゃない?って言えるぐらい唐突。
突然スターツアーズのワープみたいな映像と音声が始まったと思ったらなぜか手足が長くジョイマンみたいになった聖とめちゃくちゃ可愛い女優化したスカーレットが渋谷?(と言われてるがそんなに渋谷感を感じなかった)でめちゃくちゃダンスするという。
思わず(う、うおw)と笑いが込み上げてきました。本当に脈略がないし、聖が改造人間みたいになっていて、なんか素人が作ったMADとか、MMDみたいなクオリティだなと思ってしまい、本当に面白かった。(ちな聖ダンス死ぬほどうまい)
作中一番面白いシーンはここと言っても過言ではないです。後スカーレットがかわいい。
おそらくわかりやすくこのシーンに似ているものを例えるなら、今日ビジュいいじゃん。という曲を調べてみてください。まさにあれです。あれを映画でやられたら流石に面白いということです。
まぁ、細田さん的には全体的に暗い映画なので途中でダンスや明るい歌を入れたほうが良いと思ったそうなんですが、僕的には最高でした。ありがとう守。
さて、もう一つの爆笑ポイントは、最後のスカーレットロビン化です。
「生きたいと言え!!もっと大きな声で!!!ほら!!!!!!」
「い、いぎだいいいいいいいいいい」
いや、全評で聞いてたけどマジであるのかよ、笑。と。
いや、ホンマにたぶんロビンのまんまレベルでした。
さてさて、まだ面白い部分がたくさんありますが、ここからはツッコミどころがあるからこそ面白い部分を紹介したいと思います。(今までのはツッコミなし!?)
えー、聖。アーチャー化。
聖はひょんなことからスカーレットのパートナーとなった現代人の看護師で何故か、何故か一人だけ作中に出てくる現代日本人です。
彼マジで高スペック男性なんですよね。
まず弓が使えます。なぜ?しかもプロ級。
弓道部だったみたいなシーンを入れれば良いもののそんなものはない。
この映画は基本お前らが勝手に脳内で補正して楽しめよ。というスタンスだと思いますので、つっこみどころを突っ込むのは野暮、無粋かもしれませんが、それにしても多いよ、守。
うん、FATEの衛宮化してました。防具をウクレレと交換して片腕の色が変わる(防具で赤っぽく)のとか、もう衛宮やん。
まぁとにかくとんでもない弓スキルを持っているわけなんですよ。
しかもね、ウクレレは途中で助けてもらったキャラバンの人たちが仲良くなったお礼で渡してくれて、「大事にしてね」とか言われてたのに笑顔で鎧と交換で売っぱらってるんですよこいつ。
ガチサイコパスなんですよ。
えええええええええええって。
しかもこいつガチで乗馬がプロ級です。スカーレットが驚いてました。
(え?なんでこいつナチュラルに馬乗れるし走れるの??え、待って?)って顔してました。
普通に「はいや!」って感じで馬に乗って爆走。敵陣に特攻(和平)を仕掛けるという無茶っぷり。もちろんなぜ乗馬スキルがあるかは謎。(一切の描写なし)
さらに、スカーレットが銃弾で打たれるも「ちょっと痛いが我慢しろよ!」と言って治す事ができる。(ちな治すために袖切ったとき恥ずかしいとか言ったスカーレットはマジで謎。大事なときにそういう変なこと言うキャラじゃなかっただろ)
いや、医者名乗れるんじゃないか?
つうか実は医者だろ。そのほうが納得できるね。幼い頃から英才教育を受けてきたから乗馬も弓も使えるとか、そのほうが整合性取れるやん。
そして聖、「殺すのはだめだ!!人を殺してはいけない!!」と中盤以降までスカーレットに説教垂れ幕っていた。
いや、そこはわかる。まぁそういう人もいるだろう。
が、しかしスカーレットがピンチに陥ったとき。
まず弓をよっぴいでひょうど放って1KILL。止められないサイコパス聖は矢を片手に敵の脇腹に思いっきり突き刺し2KILL。
えええええええええええええええええええ
2killしてるやん!!!!嘘ぺこでしょ.....W
流石に面白すぎた。いや、斬新。
俺は守を褒めたい。
こんなの一貫性がない!キャラクターとして破綻している!と批判するやつがいる。
しかし人間、最も大切な人間が死にそうになったとき、取って貼り付けたというか、現代日本の教育で植え付けられた薄っぺらい清い信念を貫き通すことができるのだろうか?
きっと守はそれを視聴者に問いかけたかったに違いない。たぶん。おそらく。メイビー...。
そしてもう一つ、同じくツッコミどころと面白さを兼ね備えていたのが僕が勝手にご都合(主義)ドラゴンとよんでいる、謎の作者が知っているタイプのサンダードラゴン。
だいたいピンチになったらドラゴンが助けてくれます(ガチ)
なんならラスボス、叔父と戦うとなったシーン。未来の争いをなくすため、争いは誰かが終わらせなければいけないという信念からスカーレットは叔父を殺すのを辞める。
え、どうするの?このままじゃスカーレット殺されちゃうよ!!え、冗談抜きでこれどうするの?え??と困惑する僕。
叔父はここぞとばかりにスカーレットを殺そうとする。すると謎のドラゴンが天空からやって来て叔父を雷で焼き尽くし丸焦げにし倒すという。
ええええええええええええええええええ
まもたん!?それでいいの!??困ったらドラゴン出せばいいと思ってない!?
まぁ悪い人をドラゴンは殺すっていうような描写はたしかにあったけどさぁ、その、タイミング良すぎない?だったらもともと極悪人なんだからもっとはやく殺しといてもおかしくないと思うんですけど...。
さすがに最後のドラゴンキルは面白すぎた。
ウッソオオオオオオオオオオオオオオって感じ。
さて、残り文字数が少なくなってきたので残りは箇条書き形式でまとめる。基本的にはツッコミどころ。あと個人的に良かったところ。悪かったところ。
(また、石川さんが言っていた矛盾点は省いている可能性があるので石川さんのレビューも見てね。)
叔父の処刑なぜ王宮の前でやった??流石に王族が住まう王城の玄関の眼の前で処刑はありえなくない?普通民衆集めるなら街の中央広場とかでしょ。
王族が住まう場所ってそんな簡単に民衆通していいの????
自分がスカーレット暗殺用に用意した毒を誤飲して死ぬ叔父って何?アホなん????
謎の愉悦系老婆なんなん(龍の化身?)
墓掘ってたやつなんなん???
あとスカーレット父殺されてやることが戦闘訓練ってなんなん??証拠とか集めて叔父を糾弾しろよ。なんでナイフとか剣の稽古やって努力してますよ感出してんねん。
んで死ぬほど戦闘強くて草。めっちゃ良かった。ガチで強いやつには叶わずボッコボコにされてるのもリアリティあって良い。ふざけてた奴らを瞬殺するのも良かった。
洗顔(水浴び?)スカーレットえどすぎ。
スカーレット死んだ後なんで叔父も側近も全員死んどるねん。
過去と未来と現実が混ざった場所とか言ってるくせに現代の兵士一人もおらんやん。未来の兵士とか居てもええやろ。
謎に始まるダンス(キャラバンのおばさんのダンス。)
何故最果ての場所みたいなところを叔父は守ってるのか????守る理由why?独り占めしたい??何故民衆が賛同する???why??
芦田愛菜声優うますぎ。めっちゃ良かった。全然気にならん。スカーレットクソかわいいしマジでいい。俺は芦田愛菜なんかより一番ひどいと思ったのが最後山頂で出てきた側近二人組の金髪のヒョロイやつ。「ウラギリモノニハバツヲー」とかいう意味わからん棒読み。
スカーレットと比べるのもおこがましい。(プロの声優さんだったらごめんね)
あとやっぱスカーレットかわいい。ほんとに。
さて、最高に面白い映画だったが、一つだけマジで酷かったシーンが有る。
最後の最後。「私を王と認めてくださるなら、子供が死なない世の中に!争いのない世界を作ると約束します!」的なシーン。
→「だったら俺等も王女様を支持します!」「うおー!」「俺もだ!」「私も!」
う、うお...。
マジで見ててキツかった。いや、なんか。説明が難しいんだけど、無理やり作品を仕上げるために賛同する民衆を描いているというか、死ぬほどツッコミどころがある本作だけどここだけは「いや、そうはならんやろ....」とマジで萎えました。
お遊戯会レベル。
総評→最高に面白い映画でした。スカーレットがかわえどなんで見る価値あり。最後はマジで終わってる。以上。
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