劇場公開日 2025年11月21日

「やや苦しいが、程よい娯楽にはなっています。」果てしなきスカーレット ワイルドランさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 やや苦しいが、程よい娯楽にはなっています。

2025年12月8日
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鑑賞方法:映画館

アニメ色の女子高生にしか見えなかったけど、血みどろの歴史で有名なデンマーク王室の王女が主役となり、地獄巡りをするという事から、有名なロード・オブ・ザ・リングの指輪のように、「王冠」のもつ権威、権力の放つ力に、最終的にどう対峙していくのかをめっちゃ気にして観てきました
が、結果としては全くそういうストーリーではなく、旅を通じて本当の自分らしさを獲得する、争いの場からの離脱、つまりレリゴーがテーマになってたと解釈しました。
声優役の方々も特に違和感などなく、活劇になっていたと思う。
ところどころ「スポンサーに対する多様性配慮」なのか唐突な演出も目についたので、CGが上手くマッチしてないカットと共に、目を背けたい箇所も結構ありましたが、ギリなんとか纏めているなと思う。
あとやはり、ジブリの、学生運動時代を潜り抜けてきた偉人監督達との一番の違い、細田さんらしさ、という意味では「結局、社会の機敏なとこはスルーする、メッセージは出さない」というところかな。
要は監督は脱いでない、守りに入ってるのに映画監督、作家として「人間の内面を描く」「ものを創らねばならない」のだとしたら、ビミョーに腑に落ちない作品が殆どを占めることからもわかるように、観ていて「大人の事情」に胸が痛くなるし、いらつく人の気持ちも痛いほどわかるんだよね。
アニメーションで凄く救われているが、ダメなほうの実写邦画ぽい匂いっていえばいいのかな。
あと、ゲームのFF16、バイオハザード等や漫画のヴィンランド・サガ、のオマージュなのかな?を匂わせるものが散見されて、「ん?」今はそーゆーの流行りなの?って直感的に感じられて、そこはいまだに?です。

ワイルドラン
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