「いや、これ面白いじゃん!」果てしなきスカーレット うさぎぐさんの映画レビュー(感想・評価)
いや、これ面白いじゃん!
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「死者の国」の彷徨。
あらゆる時代からやってきて、死んでもなお、争い続ける人々。『ドリフターズ』か。
再び死ぬと「虚無になる」と言うんだけど、そうなると、いや、それでいいじゃん、もう死んだんだしさ、とどうしても思ってしまう。
これが基調なんで、その後の展開の全てが、この疑問に答えようとする試みに見える。お話としてはよく分かんないし、整合性もないけど、僕は、問いを投げかけ続けてると受け止めた。
そう思うと、しっかり面白い。
死者の国は、荒涼とした砂漠地帯。風景も人も、いつも埃っぽいが、この感じがいい。ウェザリングがしっかりしている。これをアニメーションするのはさぞ大変だったろう。火山、空、海、死者の群像。CGを多用していると思うが、割と馴染んでいる。
全体にとても美しい。
でも、細田監督は、ちゃんと答え出してない、というか出せなかったけど、映画にしちゃったという感じもある(宮崎駿も、同じくらいストーリー分かんないけど、答えを持って映画にしてる気がする)。
まぁ「なぜ生きる」なんて、答えは、さっくり出ないよね。
エンタメ性皆無なんで、そりゃヒットしないと思うけど、見て良い映画だと思う。
…
途中の渋谷のダンスシーンは驚いた。後世に「怪作」とか「奇作」とか言われちゃうんじゃないかしら。映画マニアの間では噂になっているけど、DVDもないんで見れないとかの、幻の作品感。
そしてアレがあると、砂浜に着いた時も、ヘイ!パーティーしてる⁉︎なんて感じで登場するんじゃないかとドキドキした(するわけないんだけど)。
スカーレットがあんまり強くなくて、終始甘ちゃんなのも割と良い。
以上
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