「もしもディレクターズ・リメイクが可能であれば。」果てしなきスカーレット ヨハナシさんの映画レビュー(感想・評価)
もしもディレクターズ・リメイクが可能であれば。
過去の長編抒情詩、劇作家の作品や
黒澤監督の後期のような余白のある
映画的表現をベースにしながらも
量子力学的世界観や最新のグラフィックを取り入れた
意欲的な世界観の作品だと感じました。
その上で、
◉物語の構成や文脈を鑑みて
チャプター制にしていただく。
例えばギャレス・エドワーズの
ザ・クリエイター/創造者
みたいな感じですね。
チャプターのはじめに、テーマ表記と
環境設定のインパクトのあるシーンを改めて
据え置いて、物語を開いていく。
その方が
作り込まれた世界観、工夫に満ちた舞台設定
登場人物同士の感情など
よりシンプルに美しく
響くものになるのではないかと感じます。
◉スカーレットと母親以外の声優さんを
総変更していただく。
この世界に没入できる方。
そういう方なら素人の方でもよいのでは。
◉物語の骨格を
もし、スカーレットの成長におくのであれば
少女から女王に変化していくスカーレット
特に最後の演説の言説、トーンを変えて
思い切り表現していただけないか。
時代背景も踏まえて
王としての威厳に満ちた決意を示して
いただきたい。
スカーレットは
それだけの旅をしてきたんだと思います。
◉最後に
ベタな表現かもしれないが
スカーレットの女王としての使命と一途な愛を
物語るものとして
年老いた威厳のある女王スカーレットの
姿をなんらかの形で見せていただけないものか。
スカーレットのこれまでとこれからの
志と頑張りに私たち観客たちの感動と
共感で報いてあげられるのではないか
と感じました。
スカーレットの頑張りが
一心に伝わる映画でしたので
その頑張りと志が
より広く伝わるといいな
と勝手ながらコメントしました。
このように考えましたのは
『スカーレットは生きている』
という何とも言えない感覚を感じたからでしょうか!?
時間の評価に耐える作品は
たくさんの批評をさらされながらも
生きていく人間のように逞しく成長していくものでは
ないかと思いました。
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