「何を見させられたんだ…、俺は。。」果てしなきスカーレット ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)
何を見させられたんだ…、俺は。。
正直に言います。
全然面白くなかったです。
クソ映画とまでは言いません。
でも、全体的に滑ってました。
ノレませんでした。
細田監督がやりたい事、言いたい事は分かる。
けども、思いとは真逆に脚本も演出も追いついていない。
だからどのシーンも感情移入できないし。
それどころか見てるこっちが恥ずかしくなるからい、痛い描写になってしまっている。
これが見ていて本当にしんどかった。
真面目に見てるのに失笑せずにはいられないシーンの連発。
なのにスクリーンの向こうのキャラクター達は大真面目という。
なんとも歪で居心地の悪い体験をしました。
背景美術
重量感のある戦闘シーン
死者の国のダークな描写
良いところもあるにはあります
炭化した死体描写とか、これまでの細田作品では考えられないような残酷描写もありました
けど、それをもってしてもどうにも抗えないくらい粗が多すぎる。
というか多すぎるよ細田さん。
これは擁護できない。
まずみんな言ってるけど、やっぱりストーリーがおかしい
煉獄に落ちた姫君が現代日本の男子に絆されて復讐劇をやめるって
それ、誰も共感できないよ
理想論としては分かるけど、理想論を理想論のままで語られても薄っぺらでしかない
特に各国の緊張感が高まっている現在において、これは飲み込みにくいし飲み込みたくもない
復讐をやめ剣を置いた所で争いの連鎖はなくならない
まして乱世の中世ヨーロッパじゃ一方的に侵略されるだけでしょと
そう思わずにはいられない
次に映像面
3DCGと2D作画が一緒に映る場面のチグハグさが尋常じゃなく、ビジュアル的な統一感がまるでない
噂のダンスシーン
どう考えても唐突でおかしい
なんなんだあのハワイアンダンス
渋谷でのミュージカル
展開としても歪だし、映像のクオリティも残念すぎてもうどう捉えて良いかわからなかった
超絶クオリティ作画&最高の音楽だったら、バーフバリやララランドにもなり得たかもしれない
でも明らかにどちらの要素も力不足なので失笑せずにはいられません
他にも色々書きたいことはありますがこれくらいにしておきます
どうしてこうなったんだ細田監督
脚本家の不在だけではここまで酷い作品にはならないと思う
何か他にも原因があるはずだ
どうにか全盛期のクオリティを取り戻してほしいものだが、それはもう夢のまた夢なのかもしれない。
uzさん、コメントありがとうございます。アバター空間の表現ならCG感の違和感も薄れたかもしれないですね。作品の中での重要なシーンにも関わらずクオリティが追いついていない(もしくは間に合ってない)印象を受けました。
あのシーンがビジュアル的に洗練されたものに仕上がっていたら、本作の印象も格段に良くなっていた気がします。
衣装のシンプルさのせいもあるでしょうが、モブのフラより主役2人のダンスの方がCGが安っぽいんですよね…
シワの一つすら入らない、金属のような聖のシャツが不自然過ぎました。
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