「ここまで何も伝わらなかった作品も珍しい」果てしなきスカーレット ろっくさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで何も伝わらなかった作品も珍しい
細田守監督ということで、前情報なしで鑑賞してきました。ただ、SNSで映画館がガラガラというので、気にはなっていましたが、3連休最終日レイトショーというのもあるのか、自分ともう一人の客だけでした。そこで大丈夫?と不安になり、それは的中。完璧に合いませんでした。
・キャラクターに共感できない。
・キャラクターに一貫性がなく薄い。
・ワクワクする要素がない。
・テーマへの葛藤が薄く、嘘くさい。
・テーマを提示するのが物語中盤で、そういう方向?とか思っちゃう。
・ストーリーの先が気になるような没入感がない。
・御都合主義で、一々あれっ?っておもちゃう。
ネタバレはしません。
感想を交換したい、共有したい作品ではありませんでしたし、これから鑑賞しようと思っている方の妨げになるといけないので。
個人的には、バケモノの子や龍とソバカスの姫、サマーウォーズが好きなので期待していましたが残念。
一言でいうなら、味のほぼない家系ラーメンみたいな作品。
追記(微ネタバレ?)
いかにハムレットをベースにしてるとはいえ、説得力というか行間が無さすぎるから困惑するのかもしれません。
幼少期に父を殺され、人生の全てを復讐に費やした魂がそれを裏切るような宗旨替えをする、納得出来る材料が私には感じられませんでした。ハムレットと異なり、スカーレットに葛藤や罪と言えるような何かを見出せなかったのです。強いていうなら聖やキャラバンの人との触れ合いで普通の女性としての生き方に憧憬を抱くような描写がありますが、そんなの復讐者として比較する葛藤か?と。
教養が必要な作品と言われればそれまでですが、それを言ってしまうと、そういう作品でしかなくなるという…
評価の高い方もいるので、誰か納得いくように解説して欲しいと思うくらいに、チグハグでした。
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