「感じ方は人それぞれ。自分の感性を大事にしましょう。」果てしなきスカーレット じーくんさんの映画レビュー(感想・評価)
感じ方は人それぞれ。自分の感性を大事にしましょう。
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ。
これを聞いて最初に浮かんだものは何だろうか?
車田正美の漫画か?はたまた永井豪の漫画か?
ダンテの神曲とわかれば物語の理解は早かったのではないだろうか?
そうすると、複雑なようでストーリー的には実は単純、
スカーレットの精神的な成長の物語なわけだし。
最初の段階で叔父に対して本懐を遂げていたとしても
その後のスカーレットの治世は血なまぐさいものにしか
ならなかっただろうし、
それこそ憎しみの連鎖に身を亡ぼすことになったであろう。
それに変化をもたらしたのは?ってことになるわけで、
決して難しく作ってるわけではない。
しかし、レビュー読むとその多くが違和感しか感じない。
なるほど、固定観念の仕業か。
細田作品はこうでなくてはならないって思いが根底にあるから
他の物は受け付けないって事ですか。
それこそエゴだよね。
ひとつの系統の物を作りつづけるのは、
その道を究めるためには重要だけれども、
より甘くするために、少量の塩が必要なように、
一見関係のなさそうな事項が、重要なことだってある。
だから、何でも一通り作れて職人ってのは一人前になるんだし。
監督だってなんでも作れる方が、より良い映画を作るには役に立つ。
しかし、根底に流れるものは同じだと思うんだけどね。
今回、いずれは見に行くつもりではいたけど、
ここまで早々に行くつもりは全くなかったのに
あまりの酷評の多さに、急遽見る予定の映画を変えて
この作品を見たので、予告編以外は何の予備知識もなしでも
十分に楽しめる作品だったという評価ができる。
ちょこちょこと判断に困った部分もあるので、
細かいところは少し確認したいところもあるが
おおむね理解できたし。
言えることは、フィルター外して、細田作品って事を
意識せずに見ることをお勧めするって事だけかな。
そうすれば、まっすぐに向き合うことができると思うよ。
今回酷評した人も、いずれ配信が始まったらもう一度頭空っぽにして
見ることをお勧めする。
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