「自分にとっては"共感する映画"でした」果てしなきスカーレット ぬましさんの映画レビュー(感想・評価)
自分にとっては"共感する映画"でした
メッセージがまっすぐ伝わってきて面白かったです。自分にとっては『考える』というよりも『共感する』映画でした。物語の中で提示されるメッセージが一つひとつ明確で、「人としてどう生きるか」という道徳的テーマを丁寧に噛みしめていける作品だったと思います。
🔸各シーンから感じたメッセージ
・王女が襲われるシーンでは、「自分が生きるために他人を犠牲にする」という社会風刺を感じました。
・キャラバンが襲われるシーンは、「犠牲の上に築いた富や幸せは長くは続かない」という教訓。
・敵対していた相手を救う場面は、憎しみの連鎖を断ち切るには、自身で受け止めることが必要だと感じました。
・竜や噴火の描写は、「自然は支配できず、人間の独占欲や支配欲は脆く愚かである」というメッセージを込めているように思いました。
などなど。
たしかに設定や展開に違和感を覚える部分もありましたが、寓話としてのメッセージ性を意識して観ると、一つひとつに意味があり、全体として腑に落ちました。
🔸感想
サマーウォーズのような王道的なエンタメ性を期待して観ると、退屈に感じる人もいるかもしれません。けれど、今の日本――物価高や治安の悪化、政治の不透明さなど、心の余裕を失いつつある社会だからこそ、改めて人としての生き方を考えることが大事に思えます。
私が一番強く学びになったのは、「過去の痛みや犠牲の上に、今の平和な日本がある」ということ。
女の子が暴力を受けるシーンや山上での争いなど、
安心して暮らせるこの日常が、先人たちの努力と犠牲、過ちのうえに成り立っている――それを忘れてはいけないと改めて感じました。
普段から映画をよく見るわけではないので、他の映画と比較してどうかはわかりませんが、私自身としてはメッセージ性のある心に残る映画でした。
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