劇場公開日 2025年11月21日

「共感性羞恥心」果てしなきスカーレット 梅安さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5 共感性羞恥心

2025年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

まず初めにこれだけは言いたいが共感性羞恥心を持っている人は絶対にこの映画は見るべきではない。数回ミュージカル的な謎演出があるが、学園祭でクソ寒いダダ滑りの素人お笑いを見せられたり、へたくそ過ぎて見てる側がきつい軽音部の演奏を聞かされてる気分を味合わせてくる最悪の映画。

部分部分の映像の綺麗さはある。BGMもいい部分もある。それだけ。トロンアレスに近い感覚。
話は一切引き込まれず意味不明支離滅裂なので考察とかはするだけ無駄。
まず色んな時代の色んな人間が居る世界なのにその設定を生かすどころかこの設定いる?と感じさせる時点で世界観に全く引き込まれない。

また、映像で見せるべき心情の表現を主人公のスカーレットに一々言葉で表現させるのはどうかと思う。
それでいて行き成り大号泣したり叫ぶ。情緒不安定すぎ。
なので、一々口で心情を説明してくれるわりに全く共感できない。
そして何から何まで一々セリフで表現するから流石に途中で笑ってしまった。

タイトルの共感性羞恥心について
開始して早い段階でおばさんが躍るシーンがあるがあの時点で居た堪れない気分になる
ここで共感性羞恥心を持っている人は劇場から出たくなる人がいると思う。
このシーン最大の謎は何故かそれまで普通に標準語で様々な人種がコミュニケーションを取っていたのに、踊り始めたおばさんが異国の言葉になる演出が意味不明。
ここで異国の言葉出すなら序盤から色んな人種と時代の人がいるんだから異国の言葉で会話させて世界観に引き込ませろよと思った。

おばさんが異国の言葉を使う事自体に何の意味もないのも謎を加速させてくる迷演出なのも失笑もの。

そして後半にあるミュージカルシーン。これが今年どころか数年遡っても見てて一番きついシーン。共感性羞恥心がある人にとってはマジで耳栓と目隠しが欲しくなること請け合い。
作画もひどい。動きもおかしいし歌詞もひどい。3重苦。

私は耳はふさがなかったが初めの1分ほど以外はシーン中ずっと目をつぶっていた。
終わってから思ったのが、このシーンの時点で劇場から出ればよかったと心底後悔した。

今年もつまらない映画はあったが、見るのが居た堪れなくなる映画は流石に久々だった。

ある意味貴重な経験を得た映画だったと言えるが、二度と見たくは無いし、仮にCMであのミュージカルシーンのBGMが流れたらそれだけであの居た堪れなさが蘇ると考えるとトラウマ級の映画ともいえる。

総評すると今年一番どころか数年のスパンで見ても間違いなくワーストの見るのが居た堪れない映画。

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梅安
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