「憎しみを捨て愛を知る物語だけに留まらないらしい」果てしなきスカーレット ぎちょーさんの映画レビュー(感想・評価)
憎しみを捨て愛を知る物語だけに留まらないらしい
聖に出会いスカーレットが変わっていくお話。
近未来の渋谷が何度か出てきますが、それがひとつのサインかと思います。
冒頭、カーニバル風の歌のみが流れ、途中、おそらくは集中治療室にいる聖の場面から誰もいない渋谷の街にカーニバル風の歌が流れる。
そして、スカーレットに未来に流行った歌として聖が歌ったときに、同じカーニバル風の歌が流れスカーレットが近未来の渋谷で自身に似た女性と聖に似た男性が一緒にダンスを踊っているビジョンを観て、復讐しかなかった自身の生き方を見直すきっかけとなり、翌朝、ビジョンで観た女性と同じように髪を短く切る。
聖にビジョンの話をして、ダンスを聖がリードしてくれたと言ったけど、聖はフラを上手に踊れないほど踊りが下手なので、自分ではないと否定。
よくよく考えると、これはスカーレットが女王に即位し世界をよくした結果、近未来の渋谷で、死ぬことの無かった聖とスカーレットの子孫(生まれ変わり)が出会ったということなのだなと思いました。
エンディングの歌詞にも、そのようなことを暗示する歌詞が組み込まれてるので、実は中ほどの近未来の渋谷が真のエンディングなんだなとも思いました。
最後のシーンは、聖が虚無とかすので少し悲しかったですが、まぁ、そうなるよねという印象。
尺の関係で少し話が唐突な部分も有りますが、よくまとまっていると思いました。
小説版では映画で省かれた部分が丁寧に書かれている一方で映画版では小説版にはないアレンジもされているとのことなので、小説版を読んで鑑賞すれば新たな驚きがあるかもしれないと思いました。
まとめサイトによると凄い仕掛けが織り込まれているとのこと。
なので、個人的には、酷評するほどの作品ではなく、良い作品だと思います。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
