「感性が全く違うと…」クラッシュ(1996) KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
感性が全く違うと…
1996年公開との事だが、僕は当時小学生になるかならないかくらいの年代だった為もちろんリアルで見た事がなければこの作品の存在も今回初めて知った。
予告でうたわれていた、交通事故への衝撃が性への快感に変わるというのをどういう風に作品としてて仕上がってるのか興味を抱きこの度劇場で鑑賞する事とした。
率直にいうと感性が全く合わずつまらなかったかなというのが感想である。
主人公が交通事故を経験したことによりそこから性快感へと導き、同志達と共有していくのがストーリーとなるのだが、そもそも事故によるというより彼らが極度のSEX依存者、SEX狂気者が故に新たになにか興奮するシュチュエーションを求めているだけにしか見れず、それがたまたま事故の衝撃も含めたカーセックスに溺れているようにしか見えなかった。
この辺を少しでも共感できる狂気として楽しむには感性が大事なんだろうなというのはわかるが、少なくとも僕はこの感性に1ミリも響くことができなかった。
途中から頭で考えながら見るようになってしまったが、こうなり出したらもうダメである。
こういう作品は頭で理解しようとしてもなかなか難しい。
この作品の登場人のようにSEX依存者や変わった性癖を持った人は沢山いるだろう。
また事故と似た点においては、川や空からとダイビングを楽しむ者、命綱なしで高いところでパフォーマンスする者等々命の危険を感じることを楽しむ者も世の中には沢山いるだろう。
そのあたりの変わった感性が重なり合うとこうなるんだろうなぁ…
映画の楽しいところは本来持っていない感性や考えでも作品を観ている時は刺激され時には没入することで擬似体験ができそれが楽しさに繋がることはいくらでもあるが、まぁ全く合うことも理解する事もできなかった。
共感、刺激できる人にとっては面白い作品なのであろう。