キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのレビュー・感想・評価
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どうなるか先が気になる
まさかの実話⁉️
孤独な男×孤独な男
色々と驚きの多い映画でした。人々を魅了し、欺いてきた男が十代の未成年であった事。天才詐欺師が一転FBI側の人間として犯罪防止に貢献した事。そしてこれが実話であるという事。
父親の金銭問題や両親の離婚で心を痛めた少年フランク。家庭環境が子供に与える影響は大きい。犯罪者となっても、親に楽をさせてやりたい気持ちや、家族3人での団欒を夢見る姿は切ないです。華麗な犯行を重ねるも、その影は常に孤独で、愛を求めています。
トムハンクス演じるFBI捜査官とのやりとりも心惹かれます。毎年クリスマスには必ず電話で会話する彼らからは、追う者・追われる者というよりは、孤独な者同士の絆を感じます。
なぜフランクは詐欺師から転身したのか?トムハンクスの存在が大きかったのかもしれませんが、その辺りをもう少し見てみたかったです。
スピルバーグ監督はやっぱりすごい
軽やかで、狂おしい天才詐欺師
天才の育て方
天才的な詐欺師、コンフィデンスマンUSAだ〜。人の視線をそらしたり、集めたり、手先も器用で凝り性。マジシャンか舞台俳優になれば、成功できたんじゃないだろうか。
2週間勉強して弁護士合格できる頭脳だったら、誰かがしっかり見てあげれば、違った育ち方をしたかもしれないね。頭はいいけど愛には飢えていた。それはカールに見抜かれてた。お母さんの家の外で泣いてる顔は、図体はデカくともこどもだった。童顔デカプリオがうまくはまった。
フランクに関わった女性の中で、その後が心配になったのはブレンダ。前にも恋愛で傷ついてて、騙されたのがわかってメンタル大丈夫かな。立ち直れたか心配。
音楽が時代を表して、キラキラしてゴージャスで良かった。シナトラいいわー。
主演2人の愛嬌が素晴らしい!
愛嬌ある詐欺師フランクと、彼を捕まえようとするFBI警官カール。彼らの温かくて少し切ない、素敵な追いかけっこだった。
実在の方がモデルと知りびっくり。
頭も口も切れて、詐欺を重ねるフランクだけど、根は純粋な子どものような青年なのがこの作品うまいなーと思う。彼は小切手を巧妙に偽造しつつ、身分を偽ってたくさんの人を騙すのだけど、心の底では自分を愛してくれる存在を求める年相応の子どもだ。
両親の愛情を受けていれば、おそらく犯罪に向かうこともなかったであろう彼を見てると、切なさを感じる。
詐欺を始めたのも、きっかけは大好きな父と母に以前のように仲直くなってほしかっただけ。騙す相手にも自分を重ねたり、愛してほしいと望んでしまう。
フランクを演じるディカプリオ、この辺りを愛嬌と寂しさを滲ませるのが上手くて、そしゃカールじゃなくても絆されてしまうわ。と納得。
真面目ででもお人好しさも滲み出るFBIカールはトム・ハンクスが演じてて、哀愁ある姿がこれまた愛おしい。
ラストもある意味ハッピーエンドで良かった。
フランクとカールの関係はとても良きだなあ。
安定のそつなしエンタメ
サインだけで言い値で巨額のカネが動く小切手っていかにも防犯上ゆるゆるそうで犯罪王国?アメリカで問題が起きないんだろうかとよく思ったものだがやっぱりこういうことがあったんですね。
日本ではあまり一般的ではないのでピンとこない部分もあるのですが、本作では技術的な面より人たらしの面に焦点をあてているので置いて行かれることなくテンポのよいストーリーに惹きこまれていきます。
主人公がディカプリオにしてはヒロインらしいヒロインが出てこないのでちょっとさびしい男たち中心の展開。クライムものですが主人公がピュアで被害者は企業であるため義賊ものっぽいテイストで後味も悪くないです。(それでいいのかとも思うのですが笑)
嘘は大声で派手にやったほうが疑われないというのはそうなんでしょうね(そんな国家もあることですし感心してばかりもいられません)。あと制服パワーと肩書きパワー、半端ないです。このへんも洋の東西問わず、人類普遍の摂理のようです。
夢が無いけど夢みている‼️救いが無いけど感動する‼️生きるのが辛いけど生きる糧になる‼️
詐欺師フランク・・
2002年の映画
【大人と”子供”のリアルな”鬼ごっこ”。憑依型の若き天才詐欺師と彼を追うFBI捜査官の物語。】
■今作の魅力
1.オープニング・シークエンスのセンス
2.短調基調で奏でられる、一度聴いたら忘れられないメインテーマ
3.ー 実話に”Inspirare"された物語 ー の絶妙な”Inspirare”の匙加減
4.フランク・W・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)の父を演じた、クリストファー・ウォーケンの演技をじっくり堪能できる
ーフランクの詐欺師の天性は、父から引き継がれたものであることが良く分かる。”これは、貴女が落としたネックレス・・”-
5.一番最初のフランクとカールが対峙するシーン
-フランクの咄嗟の頭の回転の速さが分かり、カールがまんまとひっかった悔しさを露わにするシーン。”トムとジェリー”を観ているようである。-
6.”クリスマス・イヴ”の描き方
1)当初数年
フランクからカール(トム・ハンクス)にかかって来る電話。
”フランク、話し相手がいないんだろ・・”
2)逮捕前
・フランクのフランスの隠し印刷工場でのカールとの遣り取り。
・飛行機から脱出したフランクは危険な事は承知で、再婚した母親の家に足を運び・・。
7.フランクの”憑依型性格”が露わになるシーンの数々
・街で、パイロットが”憧れ”の視線を浴びているのを観れば、パイロットに・・
・医者、検事は”憧れの職業”であることで、ニセ医者、検事にやすやすと・・。フランクに憧れてしまうナース、ブレンダ(エイミー・アダムス:ビッグな女優になったなあ・・)が可哀そうではあるが・・。
そして、彼が司法試験に合格した理由は明かされない・・
ーここが、ラストに効いてくる。実に上手い脚本である。-
■”鬼ごっこ”をするフランクとカールが、徐々にお互いの距離を縮め、奇妙な信頼関係を構築していく様も面白い。
<フランク・W・アバグネイル本人自らが”監修した”面白き、実話に”Inspirare"された物語。
見事な作品である。
エンドロールで流れる、”カールとフランクは今でも仲の良い友人である”というクレジットも良い。>
嘘のようなホントの話
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