飛べない天使

併映短編では選択肢の乏しさに苛立つ若者みたいなのが描かれていて面白かったが、そのエンドロールに「革命を目論む同志達へ」的超レトロな文言があって凝った冗談だなぁと思ってたら本編でマジである事が判明して目をむいた。
会社や病院を束縛の象徴にしたり、はた迷惑をかえりみない言動（あの食事シーンは本当に不快）を解放になぞらえたりする感覚が、70年頃のリベラル気分から降り損ねたような、いわば敗残の雰囲気を漂わせていていたたまれない。
これに憧れない人は管理社会に飼い慣らされていて可哀想！と言いたいのかも知れないが、それで結構と返しておこう。

どこまで現実か、どこから夢なのか
フェリーニの世界がそうだったな
こんな映画大好きです
暗い映画館の中で、こんな気持ちにさせてくれる映画サイコー
最後まで、とっても気持ちよくみさせてもらいました

OLと病院を抜け出してきた少年の話。
少年の無邪気さ、奔放さが、まるで背中に翼があるように軽やかに感じられてかわいらしかった。
着ている洋服はパジャマなんだけど。

つかみのシーンが自分はすごく好きだった。

ストーリーについてはどこまでが現実なのか一見分かりづらいのでツッコミたくもなるけど、トークショーで話を聞いて夢オチであることを監督が明言されていてしっくりきた。
前日譚のお話も公開予定らしいのでそちらを楽しみに待ちたいと思います

疲れたOLの逃避行の話。

出張先で飲んだ帰り道、ホテルに向かうアーケードで、看護師に追われ羽毛を巻き散らかしながら走る若い男とすれ違い巻き起こっていくストーリー。

冒頭いきなりのすれ違いで始まり、カバンを放って…あれ？公園？
なんで居場所わかった？
ちょっと自分の世代にはモヤッとくる聡太郎に、うだうだ流される優佳に…どんな病気か聞かないで大丈夫？

何だか良くわからない中ロードムービー？
貢ぐ女？グダグダ食事タイムとかなんなの？そもそも、最初のカバンの行は…。

やっぱりそういうことなのね…ということで、直ぐに騙されそうなある意味ヤバいOLにみえた。