雪風 YUKIKAZE

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劇場公開日:2025年8月15日

解説・あらすじ

太平洋戦争中に実在した駆逐艦「雪風」の史実をもとに、戦中から戦後、さらに現代へとつながる激動の時代を懸命に生き抜いた人々の姿とその運命を、壮大なスケールで描く。さまざまな資料を基に映画オリジナルの登場人物として生み出された「雪風」艦長の寺澤一利を竹野内豊が演じる。

太平洋戦争下、数々の激戦を最前線で戦い抜き、ほぼ無傷で終戦を迎えた駆逐艦「雪風」。軽量で機動性に優れていることから、艦隊の先陣を切って魚雷戦を仕掛け、対空戦闘によって戦艦や空母といった主力艦を護衛するのが駆逐艦の役目であり、「雪風」は任務を果たしながら、幾多の戦場を生き抜いていく。そして、最後まで戦場に留まり、沈没する僚艦から海に投げ出された仲間たちを救助して帰還することも多く、時には敵兵にも手を差し伸べた。「雪風」は戦うために出撃しながらも、最後は必ず人を救って戻ってくることから、「幸運艦」「不沈艦」と称された。

アメリカをはじめとする戦勝国からも讃えられた「雪風」の雄姿を、史実に基づいたフィクションとしてよみがえらせる。主演の竹野内のほか、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、益岡徹、石丸幹二、中井貴一ら、そうそうたる顔ぶれのキャストが結集。監督は「聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実」「空母いぶき」の助監督を務めた山田敏久。脚本も同じく「空母いぶき」などを手がけた長谷川康夫が担当。

2025年製作/120分/G/日本
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、バンダイナムコフィルムワークス
劇場公開日:2025年8月15日

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映画レビュー

2.5 最後で全て台無しとなってしまった

2025年8月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

戦後80年の終戦記念日に上映ということもあって、期待値が上がっていた。
だからこそ、すごく良かったとは到底言えない作品だったのが残念でならない。

まず良かった点は2点
①「雪風」という駆逐艦の存在を知れたこと。
②主要キャラクターの俳優陣の演技が良かったこと。
特に主演の竹野内豊さんの、冷静に武士道を貫き責務を全うする姿は素晴らしかった。

しかし、それ以外が残念すぎる。

戦争映画は数字がなかなか出にくいのもあって、製作費の予算が出しにくいのも分かるが、VFXやCGの進化が凄まじい昨今で、このリアリティの無い偽物感溢れる映像を見せられると、没入したくてもできなくなる。吹っ飛んだ腕の作り物感もすごい。カメラワークもワンパターン。見せ場である人命救助シーンが、ほぼ引き上げるために手を伸ばすアングルのみなのも残念すぎた。

そしてセリフも演出もベタすぎる。特にドラマパートがベタすぎて、この状況でそんなこと言うかな?と思うシーンが何度もあった。

極め付けは最後。蛇足とはまさにこのこと。
見ている観客をそんなに信用できないのか?言葉にしなくても監督が言いたいことはわかるのに、あんな風にされたら押し付けがましくて拒否反応が起こってしまう。
大変申し訳ないけれど、過去見てきた映画作品の中で、1番最悪な演出はなんですかと聞かれたら、これですと答えられるぐらい、最悪な演出をラストにやられて激萎えだった。

見る側も予告やあらすじを見て、唯一生き残った駆逐艦というのを知って見るために、撃沈されない安心感もあり、戦争映画が苦手な人も見やすい題材ではあると思うし、豪華な俳優陣が揃っていただけにすごく残念。

同じ戦争を扱う今年の映画作品なら「木の上の軍隊」の方が数億倍良かった。

コメントする 8件)
共感した! 67件)
AZU

3.5 日本で戦争映画を作ることの難しさ

2025年8月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

劇中で描かれるミッドウェイ海戦、レイテ沖海戦、戦艦大和の沖縄水上特攻作戦を含む、16回以上の主要な作戦に参加し、僚艦の乗員たちを救助して無事帰還した駆逐艦「雪風」のことを、本作で初めて知った。

日本は第二次世界大戦の敗戦国であり、憲法で戦争を放棄し平和を希求すると宣言しているので、過去に起きた戦争を題材にした映画で戦争自体を肯定的に描いたり、戦闘シーンを勇壮に描いたりすることは道義上できない。戦闘の残酷さ、軍の意思決定のまずさ、空襲や上陸戦で死傷した国民の悲惨さなどの描写を通じて、反戦のメッセージを後世に伝えるという大義名分が必要になる。

そうした前提をふまえると、沈没したり操艦不能になった僚艦から海に飛び込んだ乗員たちを、雪風の艦長と乗員らが救助する姿をヒロイックに描くというのは、よく考えられた切り口だなと感心。海戦場を舞台にしつつ、戦闘は少ししか描かず、メインはあくまでも人命救助なので、“人道的な戦争映画”と呼べるかもしれない。

ただまあ、予算上の制約で仕方ないところもあるのだろうが、海戦のスケール感やダイナミックさ、臨場感といったものがどうにも弱く、CGのクオリティもうーん、まだこのレベルかと嘆息。世界が市場のハリウッド映画と比べても気の毒だが、ローランド・エメリッヒ監督の近作「ミッドウェイ」のスペクタクルな海戦シーンの記憶も残っているし、見劣りするのは否めない。

竹野内豊、玉木宏の演技過多にならない、抑えめの表情や台詞回しがいい。さまざまなタイプの作品に引っ張りだこの奥平大兼が、若い兵らしい楽天的な軽さを表現していて、映画を明るくするのに貢献している。

山田敏久監督は本作が長編デビュー作だろうか。1992年の「あふれる熱い涙」以来じつに30年以上も助監督として現場経験を積み、初監督作で戦後80年の節目に公開される戦争映画というなかなかの大役を担った。映画製作の舞台裏にも興味深い“ドラマ”がありそうだ。

コメントする 2件)
共感した! 56件)
高森郁哉

4.0 最後に賛否ある理由がわかりましたw 確かにあの最後終わるまではグッ...

2025年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

驚く

最後に賛否ある理由がわかりましたw
確かにあの最後終わるまではグッととてもよかったですが、終わり方を未来に繋げようと前向きに明るく終わらせようとしたのかな?
MVのように音楽流れてる尺が長くてなんだろう??と思ってたら音楽のない波の音と船の音のみの真っ暗なスタッフロール流れて、ここでさっきのMVみたいの流せばよかったのでは??と余韻がすっとんだという意味ならダメだったとも言えますw
が、その〆方以外の内容自体はとてもよかったです!

戦争映画って陸か空が多いので、雪風のような船からの目線が知れてとてもよかったです
もう勝敗の行く末はみんな察しているものの誰も口にも顔にも出せないけど、みんな察しながら戦ってる…という細かい心情が伺えてつらかったです
だよね…でも手を抜かず諦めずに懸命にやるしかないと察しつつも真っすぐ見てるかのような
低予算ながらもとてもよかったと思います

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共感した! 0件)
オカダ

5.0 戦争はダメ 考えよう 観てるよ(*´▽`*)ノ))

2025年9月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

ドキドキ

というメッセージなのだと思いました。
役者さん達の演技も良かった。
充分に良い作品でした。

当時の雪風についての根拠の無い悪い噂を拾ってそのまんま書いているレビュー、最後のメッセージが嫌だ
というレビューが不自然に目立ちますね。
でも全然そんなことはありません。
実際、長く上映されていて、わたしも間に合いました!

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Meeam