「スタジオカラーの2次創作ガンダム」機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning ボヤッキーさんの映画レビュー(感想・評価)
スタジオカラーの2次創作ガンダム
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一年戦争で、シャアがガンダムの強奪に成功していたら…ジオン軍が勝利していたら…
往年のガンダムファンであれば一度は妄想したようなことを、スタジオカラーの力技で映像化しましたという印象だった。
正直にいうと、2次創作を見せられていると思った。
ガンダムの正史を捻じ曲げる必要があったのか疑問に感じたのと、昔の作品を擦らないと面白いものができないのかという疑問がずっと引っかかって、素直に楽しめなかった。
世界観は別にこれでもいいけど、匂わせくらいに抑えることはできなかったのだろうか?
おそらく、映画館へ来た人へのサプライズ&サービスだと解釈すれば良いか…
キャラクターは、みな個性的で好感が持てる人物ばかりで良かった。
ただ、シナリオはよくあるボーイミーツガールもので平凡だ。改変された一年戦争という前提があってなんとか成立しているにすぎない。
途中で流れる挿入歌もしゃらくさい。
今後の展開で、それらのノイズを払拭してもらえることに淡く期待しようと思う。
映像に関してはテレビ放映されるものを上映ということなので、画面比が小さく解像度も粗めで迫力に欠けていた。音響もいまひとつだった。
ただし、これは劇場の環境にもよるかもしれない。
劇場に行くか迷っている人に聞かれたら、
「テレビ放送や配信開始まで待てるなら待ってもいい、わざわざ映画館で見るほどでもない」と答えるだろう。
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