「今年の出来は良かった」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
今年の出来は良かった
毎年、「今年の出来はどうかな」とボジョレー・ヌーボーみたいな楽しみ方ができるシリーズになってきた。今年の出来はかなり良かったと思う。渋みが効いている。大人がかっこよく描かれている作品で、いつもよりハードボイルドな隠し味が効果的に効いていた。
普段はコミックリリーフ的な扱いの小五郎が今回は終始シリアスで有能である。眠ってコナン君に操作されることもない。長野県警の3人もいい味を出しているし、犯人も被害者の父親も良かった。それぞれ、大人の味みたいなのが出ている。
物語的にも推理要素も結構歯ごたえのあるものだったし、アクションの見せ場に入れ方も良かった。やっぱり蘭姉ちゃんの格闘シーンがあると燃えるものがある。ミステリーアクションとして非常に洗練されていたと思う。
今回の物語には証人保護プログラムの国内導入の議論が背景になっていたが、コナン世界では証人保護プログラムは結構、要所要所で重要なものだったりするので、今回の国内導入の議論は今後の展開にも影響するだろうか。
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