「IMAXで観る雪崩のシーン最高」名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック) ゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
IMAXで観る雪崩のシーン最高
劇場版28作目の今作、櫻井脚本ということもあってミステリー色強めな感じを期待していましたが、「公安」や「司法取引」など櫻井脚本の特色が詰まった期待通りの作品でした。
長野組や小五郎などそれぞれの見せ場もあって、ミステリー&推理で魅せる感じがすごく良かった。
もちろん終盤の怒涛のアクションシーンで各キャラクターが活躍して解決に導く流れは例年通りでこれこれ!と思った。
初見をIMAXで観て正解だなと思ったのはアクションシーンはもちろんだが雪崩のシーンの迫力がすごかった。
ドドドドドドッていう地響きが本当に迫力満点で機会がある方は是非ともIMAXや轟音や極音などで観ていただきたいです。
個人的にはコナンくんと公安、特に風見さんとのやり取りが見ていて楽しかった。
また、今作は本当に小五郎がかっこよかった、見せ場もあったし小五郎がいなければ(どうなっていたんだろう?)……という場面があり、活躍するところを見ることができて感無量。
以下、蛇足
去年と比べて地味という声を見かけたがそれはそう。
去年はコアなファンでない一般の方が見てもわかりやすい、平次・キッドというコナンの中でも大人気のキャラクターがメインで、沖田や聖などのわかりやすいイケメン要素に土方歳三という超有名な歴史モノ要素。
カドクラという悪者がはっきりしていて、それを皆でこらしめるという流れにかなり多めの派手なアクションシーンで大ヒットしたのも納得という感じだった。
でも、個人的にはもう一度観に行こうとは思わなかった。
なぜなら、中盤~終盤の作画崩壊が許せなかったのと終盤のコナンくんと良衛を川添が拳銃で助けたシーンの後に場面がいきなり切り替わったのが???って感じで雑~となってしまいだめだった。
カドクラとの見せ場の対峙シーンなはずなのに作画崩壊していて、劇場版でこの作画の状態を出してしまうんだとすごくがっかりした。
(もちろんテレビシリーズで作画崩壊して良いというわけではない、テレビシリーズの作画もなんとかしてくれ。)
この状態でも興行収入100億はいくしええやろって感じなのかな?と思ってしまい、驕りさえ感じた。
当時、ファンの間でも結構作画やばめという話も出ていたし、もちろんスケジュールの都合など色々事情はあるだろうけど、折角の劇場版なのになぁと。
配信などではしっかり修正されていたので、制作サイドももちろんわかっていたのだと思うし余計もやもやした。
場面転換の雑さも尺とか最後の宝を発見するシーンにつなげるためなんだろうけどえっーーいきなりーーーー?なんかキッド出てきてお宝のところ向かってるーーー川添は?となってしまい笑。
豪華キャラクター×歴史ミステリーで脚本も良かっただけに雑さが本当に残念な印象だった。
とにかく去年と比較するなら、今年は作画崩壊もなかったしとても丁寧に制作された印象を受けた。
個人的に今年はもう一度観に行こうと思える出来だったのは間違いなし。
最後に今作の描き下ろしビジュアル発表時に三菱電機がXで「あ、あの、野辺山宇宙観測所のアンテナは当社製なのですが...これってまさか...え、これどうなっちゃうの?」というポストをしたのが面白くて(コナンの映画は爆発がお約束みたいなところがあるから)、今作では爆破されずに終盤で大活躍していて良かったなと思いました。
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