リロ&スティッチのレビュー・感想・評価
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スティッチの圧倒的キュートなビジュアル、理想的な実写化
《吹き替え版》を鑑賞。
【イントロダクション】
2002年のアニメーション映画『リロ・アンド・スティッチ』を実写リメイク。ハワイを舞台に、「愛を亡くした」少女・リロと、「愛を知らない」エイリアン・スティッチの交流を描く。
監督はディーン・フライシャー・キャンプ。脚本にクリス・ケカニオカラニ・ブライト。
【ストーリー】
銀河連邦の会議場にて、悪の天才科学者ジャンバ博士と、彼によって発明された“試作品626号”の処遇について話し合いが行われていた。スーパーコンピュータ並みの知能と破壊衝動を持つ626号は、反抗的な態度により議長ら議員の反感を買い、処分を言い渡される。しかし、626号は持ち前の頭脳で脱走し、地球へ向けて逃亡する。議長は626号の回収の為、地球の生態系と蚊の研究をするプリークリー諜報員とジャンバを地球に向かわせる。
ハワイ・カウアイ島。事故で両親を亡くした孤独な少女リロ(マイア・ケアロハ)は、姉のナニ(シドニー・アグドン)と共に2人暮らしを送っていた。しかし、ナニは学業と仕事を両立させて姉妹2人で生活する事は容易ではなく、滞納している請求書や家事がままならない事で、度々訪問に訪れる社会福祉士のケコア夫人(ティア・カレル)から、リロを里親に出す事を勧められていた。また、ナニには海洋生物学者になる夢があり、成績優秀な事から大学側から学費免除で入学してほしいと誘いを受けていたが、それも無理な話として諦めていた。隣人の高齢女性トゥトゥ(エイミー・ヒル)と、ナニに片想いしている孫のデイヴィッド(カイポ・デュドイト)は、そんな2人を心配していた。
その日の晩、626号は食糧を求めて結婚式のパーティーに乱入。現場を大混乱させ、逃亡中にバスに轢かれて気を失い、保健所に保護される。ジャンバとプリークリーは人間の姿をコピーしてハワイに潜入し、626号の行方を追う。
翌日、トゥトゥはリロの面倒を見て保健所に連れていく。目を覚ました626号は、檻を破壊して脱走を試みるが、ジャンバとプリークリーが麻酔銃を手にやって来る。しかし、優れた聴覚を持つ626号はこれを察知し、犬のフリをしてリロの前に現れる。「キュートでもモフモフ!」だと626号を気に入ったリロは、彼を連れて帰る。
ナニはリロとの生活すら危うい中でペットを飼う余裕はないと、リロに626号を保健所に返すよう言うが、リロは626号を気に入っており、一晩だけという条件で面倒を見る事になる。626号は持ち前の破壊衝動を発揮して、片付けたばかりの家の中を荒らし回ってしまう。
預かる者がおらず、仕事場にリロと626号を連れて行ったナニは、リロと626号の悪戯によって職場をクビになってしまう。帰りの車中、ナニの一言からリロは626号を「スティッチ」と名付けた。
【感想】
アニメ版は、映画以外にもかつてテレビ東京でTVシリーズが放映されており、細かな内容はうろ覚えだが、当時度々観ていた事を記憶している。なので、アニメ版の吹き替えからスティッチ役の山寺宏一さんと、プリークリー役の三ツ矢雄二さんが続投しているのは、懐かしさと安心感があった。
本作最大の魅力は、何と言ってもCGによるスティッチのリアルなビジュアル表現だろう。まさに「キュートでモフモフ!」な最高の仕上がりであり、スティッチの実写との相性の良さを証明してみせた。
全編可愛らしさ全開なのだが、特にテレビで流れている怪獣映画にシンパシーを感じ、ビーチで砂の城を破壊して回る姿がキュート。
クライマックスでリロを救う為に海に沈んでいく姿や、議長に「これが僕の家族。僕が自分で選んだ」と語る姿には、目頭が熱くなった。
アニメ版ではガントゥ大尉がスティッチ捕獲の最終段階を担当し、ヴィランを務めていたが、本作ではジャンバがヴィランも兼任する。その点に関しては評価が分かれそうだが、宇宙人側のキャラ数を絞って人間達とスティッチのドラマに焦点を当てた選択は、個人的にはアリ。
だからであろうか、本作のジャンバのビジュアルは、アニメ版よりも少々悪人顔である。意外だったのが、そんなジャンバを演じたシソンヌの長谷川忍さんの演技力の高さである。芸能人起用だと確認するまで、全く気付かなかったくらいだ。
リロ役のマイア・ケアロハのハマりっぷりが素晴らしく、まさにリロの実写版だった。
アニメ版でナニの声を担当したティア・カレルがケコア夫人を、ハセガワ・リンの声を担当したエイミー・ヒルがトゥトゥを演じていたりと、オリジナル版ファンには嬉しい繋がりもある。
スティッチはリロと共に生活する事を議長に認められ、リロはトゥトゥの家に引き取らせる事により家族と離れ離れになる事を回避、ナニはリロの後押しもあって大学へ進学し、ジャンバが地球に持ち込んだワープホールを発生させる銃で時々コッソリと帰ってくる。プリークリーやエージェント・コブラもリロとスティッチの様子を見守る為、度々リロの家を訪れては共に過ごしている。
皆が皆それぞれ幸せになる、この優しいエンディングは、「これぞディズニー!」といった文句なしのハッピーエンド。
【総評】
実写化として最適なキャスティングやCGによるビジュアル表現、ストーリーの整理と強化をこなしてみせた本作は、ファミリー向け映画の枠を超えて、1本の映画として抜群の完成度。
世界的な大ヒットにより、今後続編の可能性もあるかもしれない。その際には、アニメシリーズのように、他の試作品も実写で登場させてほしい。
ディズニーからの普遍的なメッセージがハワイの風に乗ったとき
ディズニーからの普遍的なメッセージって、観る側の精神状態によっては受け取り方が大きく左右される。
正直言って「またかいな!」とか「もういいよ〜」となるときもある。
ましてや、主人公がプリンセスとなると「はいはい、どうせ王子様といっしょになるんでしょ?」とか「所詮、庶民の気持ちは救われないよね〜大は小を兼ねるってか?」とやさぐれてしまう私。
今回の「リロ&スティッチ」はメッセージはシンプルに家族とは?です。
色々な壁に当たっても家族で乗り切ろうと奮闘します。そのメッセージがハワイのアロハの精神と雄大な自然を通すことによって胸を打ちます。
大きな疑問を感じることなくスルスルとメッセージが波のように胸に入ってきます。
やさぐれバージョンの私なら、「ハワイは物価高いんでしょ?知ってますよ〜」とか「まぁ、アウラニなら行きたいけど?」となるんでしょうが、今回は違いました。
完璧じゃなくてよい。
助け合うことの大切さを学ぶことができました。
いいな、いいな。オハナっていいな。
いいな、いいな。ハワイっていいな。
リロがスティッチに「悪い子」についての本質を諭す場面や、流れ星にかける願いには涙が出ました。私も心のどこかで願っていたことかもしれません。
「あ!そうはっきりと願っていいんだ⋯よね!?」⋯そうだよねと心の中で静かに頷きました。
もっと素直に生きていいんだと。
皆さまは何を願いますか?
私は早く「リロ&スティッチ2」が観たいと願います。明日にでも。
明日は日曜日だ!
耳折れスティッチ可愛い
リロ&スティッチ可愛い!
家族の小さく、種族間の分断
原作アニメはミュージカルは無く、劇中に使われている曲もエルビス・プレスリーとなんともディズニーらしくは無いが登場するキャラクターには愛嬌があり、ストーリーもよく出来ている。
原作の方は本作よりも短いが、その分内容も濃い。
本作では原作よりも20分程度長くなっているが、それ以上に内容も薄く、キャラクターも少なくなっている。
ジャンバとプリークリーは殆どは人間に擬態しており、スティッチ以外は人間しか登場しない。
予算の影響なのかスティッチとの差別化なのかは分からないが、スティッチ以外のキャラクターにも気を遣って欲しかった。原作でのそれぞれのキャラクターにフォーカスが当たっているのに対し、本作はスティッチのみに集中している。
ガントゥの登場はなく、それによりラストのアクションも無くなっている。その代わりに溺れたスティッチを助けるという陳腐で地味なラストになってしまった。
原作のエンディングではエイリアンと人間が共同生活をし、家を建て直すシーンもあるが、本作ではジャンバの姿は無く、プリークリーは人間の姿になっており、エイリアンは追放とはいかないまでも擬態で過ごす事になっている。多様性とは言い難いラストにはこじつけかもしれないが反DEIの影響もあるのかもしれない。
明らかにMIBの様に見えるバブルスは本作ではCIAにてなっており、議長とは初対面にした事で人間とエイリアンとの交流は無くなり、本作以前への世界観を語る余地がなくなってしまった。
原作でのエンディングは全ての種族に対し希望があったが、本作のラストは種族間では分断されているように思えて残念な印象だ。
山寺さんのスティッチが観たくて。
原作も大好きで、ウクレレを習おうかと思った時期もあるくらいの人間の感想です。
原作で【ナニ】役を演じられた女優さんが保護局の女性役で出演されていたり、アイスを落とすオジサマにお魚にあげるピーナッツバターサンドにおいては原作よりも丁寧に描かれていて嬉しい。
ジャンバ役の方がまさかのハングオーバーのあの方だとは…ガントゥ大尉は?と色々ビックリでもありました!!
そして山寺さんのスティッチ
さすがは山寺さん 安定の最高でした♡
個人的には
渡辺えりさんが実はハワイの方で、今回ご出演されてたんだとエンドロールまで信じていました。
まさかね
思春期と反抗期の入り口に立った8才の息子と朝一番に観ましたが、所々に道徳の教科書のような心にお土産が届くセリフがありさすがはDISNEYだと感服しました。
【家庭崩壊】ではなく【完璧じゃない】という表現に変わっていたことが、かえって息子の心には何かを残してくれた様子でした。
私は毎日ドタバタしながら完璧じゃない皆が支え合う。それがオハナ!と応援された気になり(勝手に)ました。
やっぱりウクレレ習おうかなぁ
面白かったです
お姉ちゃんの忍耐力
家族愛と多様性と自然と宇宙といったDisneyが大好きなキーワードがぎっしりと詰まったファンタジー作品。
リロ&スティッチはアニメ版も観たことが無く全くの初めましてだったが、こんなお話しだったんだと改めて知った。
スティッチは異星の生物兵器?のパイロットモデルだが好奇心旺盛で後先考えず目立つ様なドタバタ行動をしまくる一方で、自分を保護してもらうためにリロに取り入ったり、武器の使い方をすぐにマスターしたりと頭が良いのか悪いのかよくわからない。
異星人のビジュアルは何となくモンスターインクっぽく、ネタ切れ感は否めなかった。
ハワイの人達が如何に温かいと言えど、お姉ちゃんの高校生?とは思えない寛容ぶりには頭が下がった。
吹き替え版を観たが、渡辺えりこさんそっくりな顔の役者さんの声を渡辺さんご本人が当てていたのには笑った。
当然劇場には小さな子が多かったが、やっぱじっとしてられず喋るし、騒ぐし、トイレに行きたがるしで・・・まぁそれ込みで楽しく観ることができたw
ハワイで星+1
吹き替え版多すぎ問題は何とかして欲しいところ&いわゆるポリコレ論
今年140本目(合計1,681本目/今月(2025年6月度)3本目)。
私はこの手の映画はできる限り字幕で見たいのですが、もう見せないぞというような編成になっていましたし(鬼滅の刃の新規作品に備えて、過去作品の放映が多いことも一因か)、この手の吹き替え版でレビューされる方が一定数いる、あるいはこの手のアニメ作品は「想定視聴者層」を考えればその吹き替え版があること自体は否定はできません。ということで吹き替え版です。
なお、なぜかフランス語ではないのにフランス映画お得意のCANAL+の謎の旋律が…。
まず、ポリコレ論やいわゆる思想論という観点でいえば、「ベジタリアン食」といった発言や多種多様な発言、(停めている)車を発車させる駐車場のシーンでその停めている場所がいわゆる「身障者用の駐車場所」(車いすのアイコンがあるところ。なお、「日本では」車いすのアイコンは「車いす使用者」を意味しません(身障者全体を意味するアイコン))。等(なお、車いすユーザ他はこの映画では出てこない)、「ポリコレワールドじゃないのか」と揶揄された作品ほどではないですが、そこそこポリコレ論が気になるところです。
作品がどうしても海外アニメ作品で想定年齢層が低いと思えるため(10~12歳くらいの女の子?)、ストーリーについても配慮はあるし、わかりにくいところはないというところです。吹き替え版ばかりですが、(看板などで)日本語字幕が出るところと出ないところがある(スペイン語やフランス語ほかの看板もあるが…)点が気になったところです。
ただ、アニメ作品という観点ではドラえもんやクレヨンしんちゃん等とは明らかに層が違いますし、今週は「国宝」がなぜかインド映画級の180分という変な週なので、迷ったらおススメです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.3/いわゆるポリコレ論)
「ポリコレワールドじゃないのか」と揶揄されて大荒れした作品ほどではないですが、多種多様な人種が出たり、突如ベジタリアン食の話をしたりと、「その手の団体」に配慮しているのか、理解が難しいところがどうしてもあります(特に車いす専用駐車場にいたっては、そこに停めていいのかという道徳的な問題もある)。ただ、「ポリコレワールド」以外の何物でもないとさんざん言われた作品ほどではないですし、採点幅は考慮しています。
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リロとスティッチが可愛すぎる✨
リロ&スティッチの実写版。
スティッチの可愛いデザインと小悪魔的イメージで、結構お気に入りキャラであったものの、実は原作は観たことなく、この実写版がスティッチデビューとなりました😅
スター・ウォーズっぽく始まるオープニングに、CGアニメだっけ?と錯覚しつつ、そういえばスティッチってエイリアンなんだっけ?と思い出す。
六本足に触覚付きの姿の違うスティッチが何なのか知らぬまま過ごしてきましたが、今日スッキリしました😁
そんな訳で、知識無しの新鮮な気持ちで鑑賞。
ストーリー的にはそれほどの感動はなかったものの、子供でも分かりやすいシンプリで心温まるお話。
内容もさることながら、この作品の魅力は、なんと言ってもタイトルの如くリロとスティッチじゃないでしょうか。
この2人がとにかく可愛らしくて、観ているだけでホッコリします。
スティッチに関しては、さり気ない仕草が犬っぽく、ワンコを飼ってる身としては、たまらない可愛さがありましたね。
約20年前のアニメ版、こちらも是非観てみたいと思います。
姉のナニの想いに感動しました
久しぶりのスティッチで、この度は娘とともに観にいきました。子どもは可愛らしいスティッチや、年代の近いリロの行動や絆、終盤でのアクションを楽しんでいました。
大人としては姉のナニの想いに共感します。まだ自身も子どもで突然の不幸があった状況なのに、妹のリロのために大学進学や好きな事も諦めて、仕事を頑張る、それなのに失敗が続き上手くいかない。社会福祉局のケコアさんもとても良かったです。大人だからこそ姉妹の幸せを願い配慮して、でも事実は伝えていく。そしてナニが決意してリロに話をする場面、公式サイトにもあるやっぱり嫌いじゃないよのハンモックのシーンは目頭が熱くなりました。
子どもが楽しめる場面と大人が感動する場面どちらもあり、多くの方にお勧めできるとても良い映画だと思います。ナニ役のシドニー・アグドンさんの演技が非常に良かったです。
オハナは
渡辺えり
もー渡辺えりさんそのまんまじゃないですか、誰ですかキャスティングしたの。
最高です。
あの方まほうのレシピで出ていたので、馴染みがありました。バギー早すぎ笑
リロもナニもまんま出てきた感じで愛しい。
アニメーションで見た時、姉妹が両親を亡くしても懸命に生きる姿に感動したから、心してみましたが、まあ泣けました。
スティッチとオハナになってからもとっても面白いので、難しいかもしれないけど、続編とかってあるかなぁ。
ないかなぁ。
スティッチの山寺さん、フリークリーの三ツ谷さん続投で相当子どもたちもすんなり話が入っていけたと思います。
ジャンバは長谷川さんの声にしか聴こなかったな。
全192件中、161~180件目を表示












