劇場公開日 2025年6月6日

「みんなオハナ!」リロ&スティッチ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0みんなオハナ!

2025年6月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

ディズニーの人気アニメ「リロ&スティッチ」の実写化作品。2003年公開の劇場アニメは当時鑑賞した記憶がうっすらありますが、そのヒットを受けて製作されたビデオ映画やテレビアニメは未鑑賞です。というわけで、公開初日に22年ぶりの再会を果たしてきました。

ストーリーは、異星人の遺伝子操作によって作り出され、宇宙船から逃げ出して地球にやって来た破壊生物「試作品626号」が、両親を亡くして姉ナニと二人暮らしをしている少女リロと出会い、「スティッチ」と名付けられて一緒に生活することになり、暴れん坊のスティッチはさまざまな騒動を引き起こすが、やがて二人の間にはかけがえなのない絆が生まれていくというもの。

今さら驚くほどではないですが、スティッチの映像表現はさすがの一言です。スティッチが実在するかのように役者と共演しており、終盤ではその重量感もしっかり伝わってきます。実写化におけるキモだけに、ここがチープだと一気に萎えますが、そこはぬかりありません。初めてアニメ版を観た時のあのなんとも言えないキモカワ感がバッチリ再現されており、同時になんとなく好きになれない暴れっぷりも、懐かしく思い出されます。

そんなスティッチが、初めは我が身を守るための打算からリロに近づいたものの、しだいに心を通わせて本物の絆を築いていく様子に心が温まります。クライマックスの海でのシーンは、スティッチの片言の言葉とリロを思いやった行動に胸が熱くなります。あんな勝手気ままなエイリアンに泣かされるとは…と思いつつ、スティッチをそこまで変えたリロの優しさにも涙。

そんな二人に絆されるように一気に全てが丸く収まる力技のハッピーエンド!でも、嫌いじゃない、いやむしろ好き!この手の作品はこうでなくてはいけません。リロとスティッチだけでなく、ヤングケアラー的なナニの幸せもきちんと考えられており、さらにはこの3人を温かく見守るトゥトゥ、コブラ、プリークリーらの存在も忘れてはいけません。オハナ(=家族)をテーマにしながら、それが血縁にこだわった小さな単位にとどまることなく、もっともっと大きな意味をもつものとして鮮やかに爽やかに描かれています。

主演はマイア・ケアロハで、リロにばっちりハマり抜群の存在感を発揮しています。脇を固めるのは、シドニー・エリザベス・アグドン、コートニー・B・バンス、ザック・ガリフィアナキス、ビリー・マグヌッセン、ティア・カレル、エイミー・ヒルら。地元映画館では字幕上映がなく、しかたなく吹替版で鑑賞しましたが、悪くなかったです。とはいえ、シソンヌ長谷川さんと渡辺えりさんは、ご本人の顔が浮かんでしまい、ちょっと気になりました。ていうか、外見までそっくりで、エイミー・ヒルが渡辺えりさんにしか見えませんでした。

おじゃる
ゆーきちさんのコメント
2025年6月9日

別に吹替えあってもいいんですけどね、共産圏じやあるまいし、今時選択肢が一つしかないという押し付け、どうなんでしょうね?字幕が読めない若い子の話を聞くと、そりゃ大人の責任じゃんと思います。

ゆーきち
ゆーきちさんのコメント
2025年6月9日

共感ありがとうございました。

相変わらず日本は字幕アニメを観させない派が強いんですね。日本経済が弱くなったのは、国際化が遅れてるせいもあると思います。

ぼちぼち字幕で英語に慣れる日本人が育つのを期待してます。

ゆーきち
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