おいしくて泣くとき

劇場公開日:

おいしくて泣くとき

解説・あらすじ

アイドルグループ「なにわ男子」の長尾謙杜が劇場映画初主演を務め、人気小説家・森沢明夫の同名長編を映画化したラブストーリー。同じく森沢明夫原作の映画「大事なことほど小声でささやく」も手がけた横尾初喜監督がメガホンをとり、男女の突然の別れに隠された秘密をめぐる物語を描く。

幼い頃に母を亡くした心也と、家に居場所がない同級生の夕花。学級新聞の編集委員を任された2人は、最初はぎくしゃくするも次第に打ち解け、2人だけで「ひま部」を結成する。それぞれ孤独を抱える心也と夕花は距離を縮めていくが、ある事件をきっかけに夕花は姿を消し、心也は行き場のない思いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ。突然の別れから30年が経ったある日、夕花の秘密が明かされる。

アニメ映画「かがみの孤城」で主人公の声優を務めた當真あみがヒロインを務め、子ども食堂を切り盛りする心也の父・耕平を安田顕、心也の亡き母・南を美村里江、父の想いを受け継いで子ども食堂を守る30年後の心也をディーン・フジオカが演じた。

2025年製作/109分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2025年4月4日

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(C)2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

映画レビュー

5.0静かで暖かくて愛に溢れた映画です

2025年3月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

無力だから叫んだり、目で訴えたり、溜め込んで我慢するけど結局泣いちゃったり、、高校生の頃を思い出しました。

心也と夕花2人でいる時は楽しい空気が流れてるのに、自宅に帰ったらお互いが抱えてる問題の大きさに絶望してどこか諦めていて静かな時が流れる。2人にとって共に居場所だったんだと強く感じました。

自分の境遇に諦めを感じながらも、それでも子供ながらに持つ「好きなものをただ守りたい」という純粋な強さを作中を通して感じて、胸を打たれました。

個人的に印象的なシーン
まずは心也が偽善者と言われるシーン
その時の目の演技が特に印象に残ってます。傷付く言葉を言われてもその人を見る心也の目が逸らさず真っ直ぐなんです。1番近くでお父さんと喜ぶ子供たちのことを見てたからこそ、間違ってることはしてないって訴える強い目で圧倒されました。でもその後家に帰って、辛かった気持ちが溢れてお父さんに強い口調になる子供らしさもとても良かったです!!

次に約束を叫ぶシーン
あそこでボロ泣きでした。2人の演技が圧巻すぎて今までの物語も含めて泣けました。言葉では薄くなりそうで伝わらないのでぜひ見てください。

最後に心也が日記を読むシーン
綺麗だったーーーーーーあの涙、、長尾くんの演技が本当に良かったし、あそこで心也は長尾くんしか考えられないって確信しました。

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香

5.0面白かったです。

2025年3月24日
スマートフォンから投稿

泣ける

幸せ

高校生の恋愛、いじめ、家族、子ども食堂、貧困などいろんな要素を詰め込んでいますが、スッと難しくなく見ることができる映画になっていることがまずすごいなぁと素直に感じました。
原作との差異もありますが、映画の世界観を壊すことなく、また緩急もつき面白くなっているなあと思います。これは映画ならではなのかな、と思うので、原作が好きだから違うんだったらちょっと…と思っている方でも大丈夫だと思います。
大変な現実の中でも、誰かの愛によって救われる、そんな優しい世界が広がっています。

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きち

4.5ピュアな映画って、こ~ゆ~ことですね!

2025年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

泣ける

萌える

ヒロインの當真あみさんの事務所懸賞で当選して、試写会で観覧しました。

善の人々は爽快なまでに善人であり、悪は悪に徹して、そこに複雑さは何もないストーリーではあります。

ピュアな高1の同級生どうしが、少女の不幸と少年の純粋さがゆえ、惹かれあったとき、家も学校も世間も味方になれずに、そこから逃げるほか選択肢がなく、それでも二人は純粋であり続けます。

まるで半世紀前の「小さな恋のメロディ」のような幼い愛の展開を予想しながら、二人の交流の未来に、期待してのめりこみます。
でもその期待は、ファンの視線にしかすぎませんでした、幼き愛と思い出はもっと深く強いものだったのです。

超常現象もタイムリープも何もないのに、30年の世界線を伝わって、奇跡は起きて、幼かった思いは納まるべきところに帰っていきます。
その豊かなラストを味わったとき、若い二人の純情が、再び鮮やかに浮かび上がるのを見る事ができます。

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花提灯

4.5完成披露試写会

2025年3月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

2025年3月4日の完成披露試写会に参上いたしました。

ネタバレなしで映画全体の感想を述べたいと思います。

まず、情景描写と心情描写のリンクが美しい。
雨などの情景の美しさと、長尾謙社さん、當真あみさんの表情から感じられる儚さだったり、芯の強さだったり、年相応の青さだったりが唯一無二の画を作り出していたと思います。

次に、表情や目から読み取る描写が巧みだったこと。
劇中では長尾謙社さん演じる心也の表情にフィーチャーされた描写が多く、深みのある心情が伝わってきました。長尾さんの、台詞を超えた、言葉では言い表せない心の奥の表情を表現する演技力、恐れ入りました。兎に角、瞳が全てを物語っていました。それくらいに、目の演技が素晴らしい。

そして、本作はラブストーリーでありながら、子ども食堂から見る日本の貧困についても描かれています。
硬くなりすぎず、と言うのは少し語弊があるかもしれませんが、変に構えずに日本が抱える貧困について知ることができるのは良いと思います。
また、貧困とラブストーリーが喧嘩をせずに共存している点も、特筆すべき点だと思います。伝えることは伝えつつ、共存しているからこそ、貧困の話題によって物語全体が重くなりすぎず、恋愛や青春の苦さもしっかりと感じられるようになっていたと思います。

鑑賞中はずっと至る所から啜り泣く声が聞こえていました。鑑賞後には大きな拍手も。ハンカチ必須です。

心震える作品と出会えたこと、感謝します。
そして、俳優・長尾謙社のこれからが楽しみです。

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豆腐ハラスメント