劇場公開日 2025年1月31日

映画を愛する君へのレビュー・感想・評価

全27件中、1~20件目を表示

4.0ドラマとエッセイが融合した不思議かつ温かい手触り

2025年1月30日
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鑑賞方法:試写会

本作はアルノー・デプレシャンの監督作『そして僕は恋をする』『あの頃エッフェル塔の下で』でお馴染みの主人公ポールが幼少期、少年期、青年期と歳を重ねる姿を点描しつつ、成長の傍らにいつもあった映画の存在、および映画の誕生から現代に至るまでの歴史や人々へのインタビューをも独特のタッチで絡ませた一作だ。すなわちドラマとドキュメンタリーとエッセイが一緒くたになった異色な味わいと言うべきか。そのデプレシャン流としか形容詞しようのない語り口からは、「映画とは何か」という命題をただ難解に突きつけるのではなく、あくまで温もりあるドラマや日常風景に差し込む光のように優しく浮かび上がらせようとする趣向が感じられる。きっと観る側も自ずと胸に手を当て、初めて観た映画のこと、映画館の思い出、香り、一緒に見た愛すべき人の記憶を強く蘇らせるはず。そんな観客一人一人の積極的な共感あってこそ、この映画は完成するのだと強く思う。

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牛津厚信

0.5ぶっちゃけ、つまんないだよ?この映画。

2025年2月19日
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病人28号

残念ながら愛していないことを知りました。

2025年2月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

映画を愛する君へ

このシネマエッセイ、全く面白くもなく、勉強にも、参考にもならなかった。

まあ、彼と同じようには映画を愛してはいないとして、
溜飲を下げます。

(^ω^)

映画を愛する君へ

フランスの名匠アルノー・デプレシャンが自身の映画人生を投影しながら、
映画の魅力を観客の視点から語り尽くした自伝的シネマエッセイ。

「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが演じたポール・デュダリスを主人公に、初めて映画館を訪れた幼少期、
映画部で上映会を企画した学生時代、
評論家から映画監督への転身を決意した成人期を、
19世紀末の映画の誕生から現在に至るまでの映画史とともに描きだす。

本編には映画史に功績を残した50本以上の名作が登場し、
デプレシャン監督が尊敬するアメリカの哲学者スタンリー・カベルやフランスの批評家アンドレ・バザンの言葉も引用しながら“映画とは何か”をひもといていく。

主人公ポール役には成長に合わせて4人の俳優を起用し、
マチュー・アマルリックが本人役で出演。

「ママと娼婦」のフランソワーズ・ルブランが祖母、
「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが14歳のポール、「みんなのヴァカンス」のサリフ・シセが30歳のポールを演じた。

映画を愛する君へ
劇場公開日:2025年1月31日 88分

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カール@山口三

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画かと思っていたら大違いでした!

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

①映像(「監督の自伝映画的フィクションパート」「50数本の映画からの引用パート」「ドキュメンタリーパート」)で綴った映画論。

エッセイというよりは論文といった方がよい内容で、映画ファンなら誰でも共感できる映画愛や映画館愛が語られる部分もあるけれども、“引用(という言い方がピッタリな使い方)”されている映画を観ていなかったり、名前が出てくる小説や作家、画家、哲学者や評論家を知らないと解りにくい部分もある。

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もーさん

3.0スタカンだ!

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

Barで流れてるのを聴くと、その時代だなぁと感じる。色んな映画のコラージュ?観客各々に強烈に印象付けられたシーン、このイメージならこの映画のこのシーン、というのが改めて認識される気がする。
にしても10何章は多過ぎるだろ、所々寝落ちしたものの、エンディングはいかにも映画的。しっとりした後味が残る。この監督の作品はジミーとジョルジュしか観た事なく、それもwikiってやっと思い出した位。

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トミー

3.0ナレーションは英語だった。

2025年2月12日
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鑑賞方法:映画館

この映画は、「アメリカは(エジソンにより)最初の映像(キネトスコープ)を発明したが、フランスは(リュミエール兄弟により)映画(シネマトグラフ)を見出した」という言葉で始まる。この「映画の歴史」の部分で、英語のナレーションを務めるのは、フランスの俳優で監督をすることもあるマチュー・アマルレック。

50を超える映画のドキュメンタリー・タッチの紹介に、アルノー・デプレシャン監督の「個人史」が入れ子のように挟み込まれる、彼の分身であるポール・デダリュスが(4人の子役や俳優たちによって)6歳の子供の頃から、いかに映画と親しみ、学校、大学を経て、映画評論家となるが、やがて映画監督に転身してゆくかが、フランス語のドラマ(フィクション)の形で描かれる。

ポイントは、二つあるように思われた。
一つは、パリ第3大学の講義で、アメリカの哲学者スタンリー・カヴェルの引き写しと思われる「演劇では、観客の座る位置によって見えるものが異なるが、映画では、監督の(ただ一つの)視点に委ねられる」という言葉が、ドラマの一部として出てくる。講義のすぐ後、
「映画の歴史」の一部として「ノッチングヒルの恋人」でのヒュー・グラントとジュリア・ロバーツの一場面に繋がってゆく。

「映画の歴史」と「個人史」が交錯する最大の場面が、クロード・ランズマンの「ショア」。ポールに最大の衝撃を与えた映画として、ホロコーストを取り扱った9時間半に及ぶ映画が紹介された後、この映画の代表的な論客であるユダヤ人女性学者ショシャナ・フェルマンへの(テルアヴィブでの)インタヴューが出てくる。映画は、もう誰も見ることができない(あるいは隠している)情景を切り取って見せることができる、これが最大のメッセージか。映画作家には、重い責任があるわけだ。

一見すると、フランス映画らしく晦渋で、何を言いたいのか、さっぱりわからない、ということになるだろう。しかし、英語のナレーションとフランス語のドラマに代表されるように、アルノー監督は多面的で、映画を劇場で見ることだけでなく、テレビやストリーミングで観ることも許容しているのだ。彼の「個人史」が、それを示しているように。この映画の原題にそれが現れているSpectateurs(観客たち)。

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詠み人知らず

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2025年2月11日
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りゃんひさ

2.5映画愛はわかるが…

2025年2月11日
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鑑賞方法:映画館

映画の授業みたいな感じを抱いてしまった。
映画史、ポール少年の初映画館の思い出、インタビュー、51もの名作映画の映像など、興味深い。
妹が怖がるから途中で帰るなどの映画にまつわるエピソードとか、インタビューで好きな座席について語るのとかは面白かったし、章立てになってるから区切りがついて良かったが、理論的な感じもして、自分はつまらないと感じた。
本日2本目で、ハシゴがいけなかったか ちょっとウトウトしてしまった。

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ふわり

3.0割り込みはいかんね

2025年2月10日
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単なる映画好きでは多分駄目で映画オタクの域に達していないと真価が理解できないのではないかと少し歯痒い。
個人的には、眼鏡デラックスおばさんがカフェで「映画と現実」を語るシーンが白眉。

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ひろちゃんのカレシ

3.5思ってたのとは違ったけど

2025年2月9日
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鑑賞方法:映画館

ドキュメンタリーもちょくちょく観るので、初めから分かっていたらもっと楽しめたと思うのだけど、アルノー・デプレシャンの幼少期からの伝記映画的なものだと思っていたから、演技とドキュメンタリーが混ざった構成に戸惑ってしまった。

ドラえもんや東映まんがまつりから始まって、学生の頃は友達と生意気に映画評なんかを語ったりしていた自分と、ポールを重ね合わせてみたり、フランスの映画館を見られたのは楽しかったかな。

それにしても子供の成長ってのはすごい。『落下の解剖学』の息子が、1年ほどでだいぶ大きくなってて驚いた。

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コビトカバ

5.0業界全体史と個別体験史の融合

2025年2月7日
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知的

寝られる

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てつ

1.5どうも、ピンとこなかった

2025年2月5日
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監督デプレシャンの幼少期からの映画体験と、最初期からの多数の映画の一場面、インタビューなどを、バラバラに、あまり脈絡なくつなげた映画。
チラシの絵柄から、「ニューシネマパラダイス」のようなものを期待していたのだが、天地ほど違い、どうもピンとこず、寝落ちしそうになった。
そういえば、過去に見たデプレシャンの映画も、ピンとこないものばかりだったのを、今さらのように思い出した。

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ファランドル

4.0途中挿入される映画館エピソードがいい感じ

2025年2月4日
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正直そこまでデプレシャンが好きというわけでもないのだけど、その存在を知った時から観たかった映画。みんなが言ってるようになんとなくゴダールの映画史ではないけどもう少しカジュアルなシネエッセイ的な小品。

とはいえ、途中のコッポラの映画に並ぶふたりの女の子と関係を持つというエピソード(片方が雨に濡れてスタイルカウンシルが流れてるとこ)や、ひなぎくをシネクラブ上映するとことかの劇映画の感じが好きで無限に観ていられる。映画館で映画を観るという行為の考察とか、映画文化の真髄を探ろうとしつつ、終盤はほぼ『ショア』と私。そしてラストカットのシナリオ書いてるバックショット通り、もう誰に観てもらうでもなく映画の考察なのだけど、まったく嫌にならない。

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ONI

2.5ますます映画が好きになる!

2025年2月3日
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映画の歴史をわかりやすく教えてくれています。非常に面白かったです。ますます映画が好きになります。非常にイイ心に染みる言葉が散りばめられていましたねー。

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binn

3.0劇場は居場所。

2025年2月3日
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楽しい

幸せ

寝られる

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SAKURAI

3.0映画としてどうなのか

2025年2月2日
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知的

幸せ

寝られる

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TSアラヨット

1.5映画愛はあるが面白くはない作品

2025年2月2日
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ドキュメンタリーとドラマ、過去と現在、現実と空想が入り混じっていて難しい作品でした。
映画愛は感じましたが商業映画ではない個人的な作品。
オススメはしにくい
ドラマだけで見たかった。

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Yoji

2.0「映画を愛する私」

2025年2月2日
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単純

幸せ

監督が映画と出会い向き合ってきた様子や想いと、映画は素晴らしいという主張をみせる話。

ナレーションとインタビューによるドキュメンタリーと監督自身が映画と触れ合って来た様子のドラマを織り交ぜながらみせて行く。

1891年のキネトスコープから話しが始まり、映画史…かと思ったら絵画と映画の関係?

映画ファンへのインタビューや記者や関係者へのインタビュー、強く影響を受けた作品の紹介等々、映画は素晴らしい!を切々と説き続ける感じ。

劇映画が好きな自分には、ふ~ん…ぐらいの感想と、ドラマパートのポールのリアクションが可愛らしいなぐらいの感想しかないかな。

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Bacchus

3.5『映画を愛する私』というタイトルの方がしっくりくるかも

2025年2月1日
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知的

映画好きな少年の成長物語かと思って観たけど、監督自らの映画体験のドキュメンタリーに回想シーンが入ってるみたいな感じだった

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NOSTOS3

3.5次はどんな映画と出会うだろう

2025年2月1日
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ドラマとインタビューが半々で、どちらもメッセージ性が強い。作中で語られる映画論はフランス映画よろしく簡単には理解できないが、大学での講義の話は腑に落ちる。
過去の名作に触れて新作を楽しみにする、そんな映画を愛する者でありたい。

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ななな