劇場公開日 2025年4月25日

「怖さより宗教観の面白さ」異端者の家 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0怖さより宗教観の面白さ

2025年5月12日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

驚く

緊張しすぎて吐きそうになった😰予告を見た感じだと、ギミックやトラップで怖がらせるやつかなー?って思っていましたが、かなり深いテーマを持ったサイコ・スリラーでした。「これから何が起きるんだ?」という期待と不安でいっぱいになる脚本とヒュー・グラントの演技。本当に素晴らしかったです。

実はヒュー・グラント出演作を観るのは初めて。人気俳優というだけあってその演技力はズバ抜けたものがありました。これだけ会話中心の作品なのに全く飽きずに…というかもうスクリーンに釘付けでした。一瞬たりとも彼の言動を逃すまいと夢中で観ていました。凄い。

ソフィー・サッチャー演じるシスター・バーンズも可愛くてクールで最高でしたね!少なくとも髪型真似したいくらいには好き(笑)シスター・パクストンは最後まで眼鏡かけてて欲しかったかな…。まぁ、どうでもいいことですけど(笑)

ヒュー演じる変態おじさんがひたすら宗教の矛盾や不確かさを突きつける作品。私の母が信心深い人だったので、私自身も宗教について考える機会は多かったのですが、改めて宗教とはなんぞや?と考えさせられました。2人のシスターがモルモン教徒というのもあって、一神教についての話がメインでした。ユダヤ教→キリスト教→イスラム教の話など興味深い話で引き込まれました。

会話劇が中心ではありますが、ストーリーが大きく動く場面はかなりスリリングな展開になっており、「家」の不穏な空気も相まって張り詰めた緊張感がとても良かったです。若干のグロ描写もあります。

ラストは観た人がそれぞれ自由に解釈できるような終わり方でしたね。この終わり方は宗教をテーマにした作品としてはベストだったのではないかと思いました。

吹雪まんじゅう
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