劇場公開日 2025年4月25日

「現代における宗教観をテーマにしつつ小粒な異色サイコミステリー」異端者の家 ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5現代における宗教観をテーマにしつつ小粒な異色サイコミステリー

2025年5月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

布教活動に励む若いシスターふたりが、謎めいた中年男が住む屋敷を訪れて囚われの身になってしまうサイコミステリー。

根底にあるのは、現代社会において「宗教を信仰する」とは純粋に神を信じることなのか? 宗教の本質とは「人を支配するカラクリ」では? といったことを中年男は捕らえたシスターと問答を繰り広げ、彼女たちを恐怖に陥れて、自らの絶対的宗教観である「支配」を押し付けていく。

サイコミステリーだけに、犯人側の犯行動機は斜め上でありながら、観客にも理解できる範囲でないと共感は得られないのだが、宗教観を拠り所にしたテーマは日本人の私には今ひとつピンと来ずでした。

とはいえ、からくり屋敷に閉じ込められ恐怖に震えながら、中年男の宗教観と対峙して、現代における「祈る」とは一体なんなのか? を提示した終盤はそれなりに腑に落ちました。

ところで避妊プラントって二の腕に埋め込むものなの? そっちの方が気になったわ。

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ヘマ
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