劇場公開日 2025年4月25日

「何故人は祈るのか?」異端者の家 Omiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5何故人は祈るのか?

2025年5月4日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

モルモン教の宣教師の女子二人組が主人公という設定が珍しく、面白い。
もしこれがメジャー宗教の信者だったら、
リードおじさんの宗教についての力強い追求、モノポリーに例えた反復という主張に対する脆さ、危うさのようなものは描けなかったのだと思う。
実際、金髪の方の女の子はかなり信仰が揺らいでいたように見える。

前半は不気味な家の中での恐怖の演出がよく出来ていたけれど、
リードの軽妙で飄々とした振る舞いがプッシュされ始めてから、純粋なホラーというよりは知的スリラーのような雰囲気を帯び始めるので、あまり怖くない。
後半部分はどうもリアルさに欠けて、失速したような雰囲気があった。

「無意味とわかりつつ何故祈るのか」という問いに対する金髪の女の子の返答はとても考えさせられた。
宗教に生きる者として美しい返答だと思う。

黒髪の女の子の体内に入っていたアレのこともあるし、
後半の知的を気取った感じを無くして、主人公達の友情と絆をもっとプッシュすれば、怖くも美しい映画になれたと思う。

Omi
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