「ウザくてダークなヒュー・グラント登場!」異端者の家 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
ウザくてダークなヒュー・グラント登場!
4月25日(金)
本日初日の「異端者の家」をMOVIX川口で。
コンドームの広告が付いたベンチの上に腰掛けている二人のシスター、パクストンとバーンズがコンドームの話をしている。二人は布教活動中である。
不勉強でモルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)信者が「魔法の下着」を着用しているのは知らなかった。
本作では「魔法の下着」が重要なワードになっている。
パクストンは、布教中の街中で若者に魔法の下着を露わにされてしまう。
やっとたどり着いた森の中の一軒家の住人リード(ヒュー・グラント)は、中で妻がブルーベリーパイを焼いているからと二人を家に招き入れる。二人が布教の話をしているとリードはホリーズのレコードをかけ、ボードゲームのモノポリーを出して盗作や複製の話から宗教を否定し始める。ウザくしつこい話でやり込められた二人は、ブルーベリーの香りがキャンドルのものだった事に気付く。妻も姿を見せず、不穏な空気に帰ろうとするが、玄関は時間錠が掛かって開かない。外に出るには二つの扉のどちらかを通らなければ出られないとリードは言うのだが、その扉の向う側には…。
モルモン教に限らず全ての宗教を否定して、宗教は「支配」だと断ずるリード。
最初は凛とした強いバーンズ(ソフイ・サッチャー)とメガネをかけ弱々しく見えたパクストン(クロエ・イースト)の立ち位置が代わるのも面白い。
カメラアングルやフレーミングに凝ったところがあり、編集と併せてナカナカ見せるのだが、ホラー、スリラー、サイコ、サスペンスと色々な要素があって、少々手を広げ過ぎた感もある。
だいぶグロい所があって、そっち系が弱い人は要注意。と、言っても大っ嫌いな「SOW」に比べればカワイイものか。
ラストに流れる「ノッキング・オン・ヘブンズ・ドア」はソフイ・サッチャーがけだるい雰囲気で歌っている。
主役3人の対談動画3ショットインタビューは観た方が良いと思った。(ニュース欄で見られます)
おまけ
ヒュー・グラントは「エクソシスト」がトラウマでホラーが苦手だそうだ。しかし、本作では充分にコワい。
おまけ2
昔の私の職場にモルモン教の方がいたが、飲み会等でも一切アルコールは取らずにウーロン茶を飲んでいた(ただし、ハンドルを握ると超スピード狂だったらしい)。
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