劇場公開日 2025年4月25日

「ここ10年のホラー映画の中でNO1の怖さと、面白さ‼️」異端者の家 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ここ10年のホラー映画の中でNO1の怖さと、面白さ‼️

2025年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

斬新

好みというか非常に面白かったです。
モルモン教の若く美しいシスター2人が、
布教に行った家に閉じ込められる。
ただそれだけの設定で、込み入った仕掛けがある訳ではないのに、
めちゃくちゃ怖くて面白かったです。

変質者の家に美女が閉じ込められる設定は、ホラーの定番で
「コレクター」や「サイコ」などあります。
脱出ホラーというのも、数多いですが、
この映画は、シスターと家主のリードが、宗教論争を
繰り広げながら、次々と罠をかけて、家の奥へ奥へと
逃げざる得なくする。
奥へ行けば行くほど事態は彼女たちに不利になり、、逃げ場がなくなる。

《宗教》って味付けのスパイスを効かせれば、映画って、
本当に面白くなるのですね。
実際にモルモン教は個別訪問の布教をしているそうです。
屋内に入ることは殆どないのだけれど、悪天候と、
問題の主役の男が「妻が奥にいる」と罠を掛ける、
その家の主人のミスター・リード(ヒュー・グラント)の
穏やかで知的な弁舌に惑わされて室内に入ってしまうのです。
宗教論を吹っかけて楽しみつつ、シスター2人を窮地に追い詰めていく。
その屋敷も見た目は小さいけれど大変なことになっていて、
《からくり屋敷》ですよ。
地下室は奥へ奥へと地下牢のようで、
2人が目にしたものは正に地獄。
ミスター・リードは無神論者か?宗教を憎む異端者。
生贄を虎視眈々と狙っているのです。

屋敷もリードも怖くて震え上がったけれど、
【宗教とは詰まるところ、支配である】
とか、
シスターシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)が、
ラストで、キッパリ断言するのですが。
【祈りは、叶えられない】
しかし他者のために祈る行為は美しい。
などの言葉が、強烈に刺さりました。
またラストでシスター役のソフィー・サッチャーが歌う曲。
歌声が清らかで美しいのがミスマッチで、
とても余韻が残りました。

琥珀糖
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。