「監督の手腕に感動」満ち足りた家族 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
監督の手腕に感動
登場人物への共感と反感がこれほど大きく振り子のように揺れるとは!監督の思うがままに翻弄された109分。翌日まであとをひく映画体験だった。レビューも視点を変えて書き直しました。(2025.01.19.)
子どもは大人をよく見ている。では、子どもをよく見ているのは誰?おばあちゃんは自分の息子の本質を見抜いていた唯一の人物だ。
夜の11時まで塾、幾つもの塾に通う、日本以上に学歴社会の韓国。貧富格差はとんでもなく大きい。それ程親しいとも仲良いとも思えない兄弟夫妻はなぜ月に一度の4名だけの高級ディナーにこだわるのだろう?弟夫妻に自分達のリッチさを示しつつ母親の世話を任せている兄の後ろめたさ?どれだけ自分たちが母親思いなのかを兄夫妻に示すため?家族食事会をするなら、おばあちゃんも子ども達も赤ちゃんも一緒の集まりにすればいい、来れない時もあることは織り込み済みにすればいい、場所も時間も方法も見つけられる、互いの顔を見たい、お喋りしたいと思うのであればと当初は思った、なんてお目出たい自分!兄弟間は甘くない、ザ・男の世界だから。
「家族」「家庭」の前につける「何不自由ない満ち足りた」や「普通」「ノーマル」という殆ど枕詞化した表現は思考停止以外の何ものでもない。だから好まれる。家族・家庭はそうあるべし、という架空物語に人々を導き操作するために。
キャスティング、演技、言動、映像、車、スマホなどの小道具全てが無駄なく緻密に練られていた。
この二組の家族は、傍から見たら「普通」「ノーマル」なんでしょうか、敏腕弁護士の兄と小児科医の弟の家庭なら、日本人的には勝ち組、「何不自由ない満ち足りた」家庭に見えます。
原題と邦題では、邦題のほうが、含んでいる皮肉も併せて、合っていると思う私は日本人だからでしょうか
共感&コメントありがとうございます。
お祖母ちゃんの言葉怖いですねー弟の凶行を予言した様で・・義務の無い嫁に意地だけで引き取った母の介護をさせる、ユーチューブでは鉄板ネタですが、弟の本性𓆏の弟は蛙が垣間見えましたね。
コメントありがとうございます!
ジス自身、遠くの立場でいたから冷静でしたが自分の子どもならまた話は違うんやろうなあって思いながら見てました。
ほんとおっしゃる通りなんのための食事会なんでしょうね…あの4人だけが集まることになんの意味があるのか。
ルーツが近しいと結婚できない同姓同士。付き合う前に出自を確認するという。社会通念として現存する三従七去。(これをやったら離婚だよーん)嫁が守るべき儒教の忌まわしさ。めんどくさ。みずから“ヘル朝鮮”という国民性。
五大姓、金、李、朴、崔、鄭、だけで国民の六割以上を占め、全体でも200種類。(日本は10万↑)名前が同じなら学歴、財産、家柄で差を付けたいのが人情。入学試験日には飛行機の騒音も許さない!?金持ちは、あらゆる場面で格差を見せつけることが生き甲斐。素晴らしい国民性。