犬と戦争 ウクライナで私が見たこと

劇場公開日:

犬と戦争 ウクライナで私が見たこと

解説・あらすじ

「犬に名前をつける日」の山田あかね監督が、戦禍のウクライナで動物の命を救うために奔走する人々を3年間にわたって取材したドキュメンタリー。

2022年2月、ロシアがウクライナへの侵攻を開始した。戦争の惨状が日々報道されるなか、山田監督はその現実を自身の目で確かめるため、侵攻開始から約1カ月が経ったウクライナに入国する。これまで数々の作品で犬や猫の命をテーマに被災地で取材を重ねてきた山田監督は、戦場で生きる犬たちの様子や、その小さな命を救おうと世界中から駆けつけた人々が奮闘する姿にカメラを向けていく。そこから見えてきたのは、戦争に翻弄される人々の姿や、さまざまな立場から語られる平和への願いだった。やがて山田監督はある動画をきっかけに、キーウ近郊で起こった犬を巡る衝撃的な事件について知り、その真相を調べはじめる。

俳優の東出昌大がナレーションを担当。

2025年製作/109分/G/日本
配給:スターサンズ
劇場公開日:2025年2月21日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
山田あかね
遠田孝一
長井龍
製作
四宮隆史
撮影
谷茂岡稔
編集
前嶌健治
サウンドエディター
丹愛
音楽
渡邊崇
ナレーション
東出昌大
バンドゥーラ演奏
ナターシャ・グジー
ボーカル
ナターシャ・グジー
アシスタントプロデューサー
行実良
構成協力
松谷光絵
アシスタントプロデューサー
泉野真依子
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(C)「犬と戦争」製作委員会

映画レビュー

3.5ウクライナ戦争下の犬たち

2025年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

本作の山田あかね監督は、東日本大震災で取り残されたペットたちに関するドキュメンタリー映画『犬に名前をつける日』などを監督してきた方だ。今回はロシア・ウクライナ戦争で取り残されたペットたちを救出しようと奮闘する人々追いかける作品だ。現地まで何度も足を運び、丹念に取材を重ねている。
冒頭に、保健所で置き去りにされた多くの犬たちの犬たちの悲劇が写される。犬好きほど、この映画に関心を寄せると思うのだが、安易にオススメできる映像ではない。非常に痛ましい映像なので、見る時はある程度の覚悟を持っておいてほしい。
後半では、アフガン戦争などでPTSDとなったイギリス人の元軍人が登場する。彼は、今ウクライナやガザでペットの救出作業をやっている。犬に救ってもらった恩を返すためにやっているのだという。命を奪う軍人から命を救う活動に転身した彼のエピソードがハイライトだろう。アニマルセラピーの効果について考える上でも貴重な内容だった。

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杉本穂高

3.5こういうふうな、 戦争をいろんなところから捉えた作品がもっと増える...

2025年4月3日
iPhoneアプリから投稿

こういうふうな、

戦争をいろんなところから捉えた作品がもっと増えると良いと思う

東出のナレーションも良かった

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jung

3.0ペットを含む動物との関係は人にとって重要なことになり得る

2025年3月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

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ねこたま

人と犬の命の重さ

2025年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻に伴って多くのウクライナ市民が国外に避難しようと国境地帯に押し寄せ、その様子はニュースでも紹介されました。しかしその時、家族の一員であった犬や猫も無事に避難できたのかと、「犬と戦争」の実情を確かめる為に日本からウクライナに飛んだ人が居た事にまず驚かされました。そして、監督が捉えた映像を観て二度ビックリです。ポーランドとの国境地帯にはウクライナからの避難民を一時収容するための施設が多数準備され、その一角にはペット用のケア・センターも設けられていたのです。そして、そこでは各国からのボランティアの獣医やスタッフが働いているのでした。恐らく、人のケアと同時に動物のケアも始まったのでしょう。緊急事態であったのに、その視野の広い即応性には感心させられました。

 しかし一方では、避難が間に合わずにウクライナに置き去りにされケージの中で餓死してしまった多くの犬の姿も捉えらえられます。

 そして、本作が静かに問うのは「人の命と犬の命の重さ」です。それは安易に比較すべきではないのでしょうが、僕はやはり人の命が大切だと考えます。人か犬かどちらかしか救えないのだとしたら僕は人を選ぶでしょう。でも、その人が生きて行くには犬によってもたらされる安らぎが必要なのです。

 東出昌大さんの落ち着きながらも力強いナレーションがとても良かったです。

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La Strada