アーサーズ・ウイスキー

劇場公開日:2025年1月17日

アーサーズ・ウイスキー

解説・あらすじ

オスカー俳優ダイアン・キートンが主演を務め、不思議なウイスキーを飲んだことで突然20代に若返った70代の女性たちが、ラスベガス旅行を通して本当の自分を見いだしていく姿を描いたコメディドラマ。

発明家だった夫が他界し、彼の作業場を片付けていたジョーンと親友リンダとスーザンは、秘密裏に蒸留されたウイスキーを発見する。ウイスキーを飲んで眠ってしまった3人が目を覚ますと、なんと身体が若返っていた。バーやナイトクラブに繰り出してみたものの、自分たちがすでに若い精神を失っており、身体も数時間で元に戻ってしまうことがわかる。ウイスキーが残っているうちに願望をかなえようと考えた彼女たちは、一番の夢であるラスベガス旅行を決行することに。ラスベガスで過ごすなかで、ありのままの自分でいることの大切さに気づく3人だったが……。

離婚経験のあるリンダをキートン、夫を亡くしたジョーンをパトリシア・ホッジ、キッチンカーの男に恋するルルをシンガーのルルが演じ、ミュージシャンのボーイ・ジョージが本人役で特別出演。

2024年製作/95分/G/イギリス
原題または英題:Arthur's Whisky
配給:AMGエンタテインメント
劇場公開日:2025年1月17日

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(C)AW Movie Production Ltd 2024

映画レビュー

3.5敢えての陳腐さは英国流のひねくれたユーモアか

2025年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

自分がもし20代に若返ったら何をしたいだろう?と本作鑑賞を機に妄想してみるのもいい。ただしメインキャラ―のシニア女性3人たちが6時間限定の若者になって実行することといえば、ナイトクラブに繰り出して羽目を外したり、元夫に復讐したり。故人のアーサーが遺した魔法のウイスキーは量が限られているのに、貴重な若さをそんなありきたりなことに浪費していいの?ともどかしい思いも。

3人の行動と同様、脚本も行き当たりばったりで、とりとめがない。公式サイトのあらすじや予告編で筋の8割方を明かしているので、その範囲で書くけれど、終盤の大きな“冒険”がラスベガスで遊んだり、スカイダイビングしたりって、「最高の人生の見つけ方」ぽいよなあと感じたり。そういえばあの映画の原題は「The Bucket List」で、こちらの「アーサーズ・ウイスキー」でもバケットリストが作成される。陳腐なネタだらけなのだが、それも敢えて狙った英国流のひねくれたユーモアだろうか。それにしても、イギリス郊外に暮らす3人の70代女性たち、資産も教養もそこそこありそうなのに、身も心もアクティブになって“遊び納め”のつもりで行きたい場所がラスベガスってどうなんだろう。イメージに合わない気がするが、案外リアルな憧れなのか、それとも「シニア女性の願望なんてしょせんその程度でしょ」という作り手の皮肉なのか。

本人役で出演したボーイ・ジョージが「Karma Chameleon」を歌っていて、80年代洋楽を愛聴した身として懐かしかったが、でもなんで英国からベガスに飛んだご一行が英国人アーティストの彼に遭遇するのとちょっと疑問に思い、調べてみた。スーザン役で本業は歌手のルルが、キャスティング段階の当時、実際にベガスでレジデンシー公演(1つの会場で中長期にわたって多くの公演をを行うこと)をやっていたボーイ・ジョージに直接出演交渉したのだそう。ただし劇中で彼がステージで歌うシーンは、ロンドン郊外のサリーにセットを組んで撮影したようだ。ま、本筋には関係ないトリビアでした。

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高森 郁哉

3.5【”人は老いる。それが自然の摂理。けれども・・。”今作は不思議なウイスキーを飲み若返った三人の女性が、”ありのままの自分で生きる気持ちが大切”と言う気持ちに気付くファンタジックストーリーである。】

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

■発明家の夫、アーサーを落雷で失ったジョーン(パトリシア・ホッジ)は、バスで席を譲られても座らない。
 リンダ(ダイアン・キートン)は、元夫カールが自分より若い女に走った事で、心に傷を負い老いに抗う。
 料理好きのスーザン(ルル)は、恋愛に奥手のまま、年を取った事を悔いている。
 そんな、仲良し三人組は、ある日アーサーが発明したウイスキーを見つけて飲むと、20代に若返っている事に驚喜する・・、が。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・コメディタッチで物語は進むが、随所で結構深い台詞が出たりする。上手いなあと思ったのは、3人が夫々、若きときの生き方に悔いを持っている点と、それにより、老いに対し拒否感を持っている姿の描き方だろう。
 余り、深刻過ぎず、けれども軽くはない描き方。

・若返った三人は、最初は狂喜するが、直ぐに元に戻ってしまう事と、若くなっても何故か心が満たされない事に気付いて行くのである。
 そして、その原因が若きときの悔いにあると気付いた三人はその悔いを埋める行動に出るのである。

・ジョーンは、若きときにはタブー視されていた同性のカレンが生きている事を知り、会いに行くし、リンダは自分を裏切った元夫のカールの所に行き、強烈なキスをかましカールの同居の女を怒らせ、スーザンはキッチンカーの男との距離を縮めていくのである。

■3人が、ラスベガスに出掛けるシーンは楽しいし、可なり驚く。ナント、ステージにはボーイ・ジョージが居て、昔ながらの声で明るく”カーマ・カメレオン”を軽やかに謳いあげるのである。ビックリしたし、嬉しかったし、自分の生き方を変えずに生きるボーイ・ジョージの姿が見れただけで、満足しちゃったぞ!!
 けれども、朝、リンダがホテルの部屋で亡くなっている姿が、発見されるのである。この映画はファンタジーではあるが、決して老いという現実を軽視していないのである。

<最近、会社で思う事は30代の頃のキツサが減ったかなという事と、同期の連中で、しょぼくれて笑顔が無くまるで生気のないように見える男と、元気溌剌でいつも笑顔で皆に頼られ、生き生きと働く奴と、イロイロと変わって来たなと感じる事が多くなってきた。
 今作を観ていると、ヤッパリ自分らしく、いつも口角を上げて色んな人に接していれば多くの人に頼られて忙しいから、それが逆に元気になるきっかけになるし、今作の3人を見ていると、常に好奇心を持って背筋をまっすぐにして、前を向いて歩く大切さと、何でも話せる友人がいる事の大切さを感じたかな。じゃーね。>

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NOBU

4.0以外?と良かったストーリー

2025年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

幸せ

ドキドキ

配信(アマゾンレンタル)で視聴。
よくあるストーリーだが、発明家で雷に打たれ亡くなった夫が飲んでいたウイスキーを飲んだ年配の御夫人3人組がウイスキーを飲んで若くなった。その若さを活かし自分を取り戻す姿に共感。以外?と良かった。予告編を観てもスルーしてしまったが、改めて観て良かった。設定は?だが、共感できたので0.5点おまけ。若い頃に戻りたいと思った作品。

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ナベウーロンティー

3.0共感しながら心は泣いている

2025年6月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

もう一つのサブスタンス。
ボディホラーではなくヒューマンコメディなので、安心しながら
(わかるよ、わかる)
と心から呟く。

ダイアン・キートンはじめ女優の皆さんがとても素敵であっという間に時間が過ぎた。
脚本はよくある出来だが、今でもできることはある
という大切なテーマは、観客の背中を押したり守ってくれたりするのではないだろうか。

自分の人生は自分が主人公(ああ、さだまさしさん?)
忘れずに。
自分の人生を大切にできるのは、自分である。

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なかじwithみゆ