劇場公開日 2025年1月3日

「全編微笑ましいんですよね。」ブラックバード、ブラックベリー、私は私。 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5全編微笑ましいんですよね。

2025年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

微笑ましいって・・・なんだか偉そうな
言い方になっちゃいましたが、なんか
ホンワカしちゃうんですよね。

予告編を見たときは、さぞ陰鬱な
一人暮らし女性の物語なのかなぁ?
なんて思ったら・・・
自分ファーストな女性の生活を描く
作品でした。強く!とかたくましく!とか
そんなんじゃないんです。
かといって自然体とかしなやかにとか
そういうものでもない。
形容詞はいらんのです。

ただ、家に一人で住んでいるだけで
やりたいことを自分で決めて、自分で行動して
いるだけに過ぎないのです。
自分ファーストなだけなのに今の社会では
異質に見えちゃうのでしょうかね?

そんなエテロのいわば日常に発生した
イレギュラーを巧みに描いている作品です。
それは時には恐ろしく、時にはドキドキ、
時にはまさか!の展開。
出もエテロを見てるとなぜか微笑ましいのです。

人生ってそういうものですよね。
もしかしたらエテロが住む地域では
その存在はイレギュラーなのかもしれませんが、
彼女も社会の一員であり、けっして独りぼっちでは
無いのです。

ラストはまさかの贈り物が。
続編があれば観るなぁ、僕。

バリカタ